環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 令和2年度研究課題一覧 > 令和2年度研究課題(土壌 R01-R03 黄鉄鉱の酸化分解)
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掲載日:2023年1月11日
近年、埼玉県内をはじめ日本各地で土壌汚染が大きな環境問題となっています。なかでも、海成堆積物をはじめとした自然由来の汚染土壌は地域一帯に存在するため、その汚染対策には多大な時間と費用を必要とします。したがって、民間企業など土地所有者の経済的負担を軽減する上でも、自然由来の汚染土壌を対象とした処理対策技術の低コスト化は喫緊の研究課題です。
本研究では埼玉県内の複数地域で掘削した海成堆積物を用いて風化実験を行い、黄鉄鉱の酸化が始まるまでの時間を調べるとともに、黄鉄鉱の酸化に影響を及ぼす化学的因子について検討します。黄鉄鉱の酸化が始まる時間は、堆積環境や土壌物性など様々な因子によって影響を受けるため、海成堆積物の存在地域によって大きく異なる可能性が考えられます。本研究は海成堆積物を対象とした処理対策費の軽減に寄与し、県内企業をはじめ国内企業の経済的損失を抑制することが可能となります。
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