ページ番号:13664

掲載日:2018年1月19日

ここから本文です。

第1回技術検討委員会の概要

開催日時

平成21年8月31日(月曜日)14時20分~16時20分

開催場所

埼玉県朝霞県土整備事務所

出席者

【委員】(敬称省略)

元上智大学教授:中杉修身(専門:廃棄物工学・土壌汚染)

東京農工大学教授:細見正明(専門:環境化学・土壌汚染)

国立環境研究所主任研究員:山田正人(専門:廃棄物管理)

国立環境研究所主任研究員:遠藤和人(専門:環境地盤、廃棄物工学)

日本工業大学教授:小野雄策(専門:廃棄物処理処分工学)

【オブザーバー】

埼玉県環境部水環境課

埼玉県環境部産業廃棄物指導課

埼玉県西部環境管理事務所廃棄物・残土対策担当

埼玉県環境科学国際センター廃棄物管理担当

(事務局)

埼玉県県土整備部河川砂防課

埼玉県朝霞県土整備事務所

議事次第

(1)開会

(2)議事

  • 1)報告事項
    • a)懇談会の概要
    • b)補足調査の結果について
  • 2)審議事項
    • a)今後の調査計画(案)について
    • b)処理技術公募(案)について

(3)その他

議事の概要

報告事項

(1)懇談会の概要

事務局から平成21年2月20日に本委員会の準備会議という位置づけで開催された新河岸川産業廃棄物処理対策懇談会の概要についての説明

(2)補足調査の結果について

《事務局から、平成21年に実施した以下の調査についての結果説明》

  • 鋼矢板で囲んだ産業廃棄物埋設箇所の上流及び下流の河川区域における地下埋設物の確認調査(土壌ガス調査)
  • 埋設産業廃棄物中のダイオキシン類等の分析結果

《委員からの主な意見・質問》

  • 鋼矢板で囲んだ産業廃棄物が埋設されている箇所は河川改修にあたっていずれ掘削しなければならないので、地山の汚染の状況は把握する必要がある。地山が汚染されていれば、それが廃棄物とみるか汚染土壌とみるかは整理する必要がある。また、それにより調査方法も異なる。
  • 十数年前に行なったボーリング調査で地山のレベルは調べている。当時のデータとの比較を行う必要がある。
  • 旧河川は蛇行している部分があるので、調査や対策を講じる上では、地形図上に旧河川の形状を重ねることが必要である

審議事項

(1)今後の調査計画(案)について

《事務局から、今後行う以下の調査計画(案)についての説明》

  • 土壌ガス調査でVOCが検出された地点における詳細調査
  • 比抵抗探査モニタリング調査
  • 公募により提案のあった技術の有効性及び処理性能を確認する実験(確認実験)を行うにあたって、県から提供する試料の性状を調べる調査

《委員からの主な意見・質問》

  • 補足調査の結果及び今後実施する比抵抗探査の結果等を解釈するために、確認実験の提供試料について、有害物質等だけでなく有機物の量、電気伝導度等の基本的な項目を測定する必要がある。ボーリングの試料についても同様にこれらの項目を調べたほうが良い。
  • 土壌ガス調査は汚染土壌としてみている調査方法である。廃棄物があるかどうかを確認する目的であれば、メタンガスのデータを重要視した方がいい。まず、廃棄物から土壌汚染が広がっていると考えて、土壌汚染の項目を調べる必要がある。比抵抗探査ではなく電磁探査がドラム缶の場所を確認するのに有効と思う。
  • 比抵抗探査は、地山と廃棄物層の境目を見つける目的と解釈している。土壌ガスの濃度が高かった箇所を横切るように測線を取った方が有効と考える。
  • 比抵抗の測線の設定について、古い地形を参考にして決めた方がいいのではと考える。検知された場所は旧地形でどのような位置にあったのか、対策の際に参考になるのではないかと考える。
  • 原位置封じ込めという案はないと考えていいのか?
    →(事務局)今のところは、原位置無害化して処分するという方針である。
  • 原位置封じ込めは選択肢としてはあると思うが、ここの埋設物のようにVOC類が高濃度で存在する場合は難しいと思う。
  • 土壌ガス調査結果で上流側はガスが検出されなかったということであるが、年代別の航空写真による土地状況の調査により過去の地形の変化を確認しておく必要がある。
  • 古い航空写真で確認した結果、上流側は畑になっていて、一部で土地が改変されている。その範囲は狭いので事務局に再度確認をお願いする。
  • 提供試料の過去の分析データでは、VOC濃度は多少異なる可能性はある。しかし、加熱の処理のシステムで無害化する場合においては、VOCの濃度はそれほど処理には影響はない。今までの調査データから最高値はわかっているので、処理装置の諸元を決める上では問題ない。また、廃棄物組成は一部を分析してもそのデータが全部を代表しているかということが難しい問題である。
  • 前回の懇談会では、第2帯水層で有害物質の濃度が上昇しているということであった。それらの原因を調べる調査を追加で計画に入れた方がいい。
  • 第2帯水層で濃度が上がっている原因として、ここに埋設されている廃棄物以外の発生源がある可能性も考えられるので検討しなければならない。

(2)処理技術公募(案)について

《事務局から、処理技術公募(案)について説明》

《委員からの意見・質問主な意見》

  • 技術的問題以外に、法律的な問題も多く関わる。県がフォローできる範囲を明確にしないと業者は手をあげにくい。
  • PCB廃棄物という扱いであれば、確認実験は、PCB廃棄物を処理ができる施設で行うということでないと(確認実験の実施場所となる)都道府県の了解は得にくい。しかし、都道府県が認めているPCB廃棄物を処理ができる施設は限られている。
  • 鋼矢板内に埋設されている廃棄物はPCBとVOCの両方あるので非常に特殊なケースである。
  • PCBとVOCを一緒に処理をするのは、技術的にも経験したことのない可能性があるので、確認実験はしたほうが良いと考える。

(3)その他

《事務局から、今後の委員会の進め方及び今回の委員会の結果の公表についての説明》

お問い合わせ

県土整備部 朝霞県土整備事務所 河川担当

郵便番号351-0033 埼玉県朝霞市浜崎678番地

ファックス:048-471-4666

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?