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掲載日:2024年1月17日
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把握が困難であった遊漁者による漁獲量を、県東部地域を管轄する埼玉東部漁業協同組合(以下東部漁協)を例にとり、1日当たりの遊漁者数、平均漁獲尾数、漁獲魚の平均体重、遊漁日数などから季節別に算出し、簡易に推定する方法が可能となった。
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1日の遊漁者数 河川の場合は全流程の一部を1日のうちのある時刻に計数し、この人数を河川の全流程に引き伸ばし、これに、次の(2)の時刻別補正係数を乗じて、1日の遊漁者数とした。なお、特に遊漁者が集中する水域についは、引き伸ばし計算とは別に計数した。また、池沼の場合は、ある時刻の全域の遊漁者数を計数し、同様に時刻別補正係数を乗じて、1日の遊漁者数とした。 |
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(2) |
時刻別補正計数 時刻別補正係数は、ある時刻の遊漁者数から1日の総遊漁者数を推定するための数値で、ある一定区間において、ある時刻の遊漁者数と1日の総遊漁者数に対する割合から求めた。東部漁協の時刻別補正係数は、休日の場合、朝(午前10時以前)の2.6倍、昼(午前10時~午後2時まで)の2.2倍、夕方(午後2時以降)の2.3倍と推定された。同様に、平日は朝2.8倍、昼3.8倍、夕1.8倍であった。 |
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東部漁協管内の全遊漁者数 春(3~5月)は大落古利根川の古利根橋下流における遊漁者数の17.3倍、夏(6~8月)は同所の5.2倍、秋(9~11月)は、中川八条橋付近の9.4倍、冬(12~2月)は押堀(図)の4.8倍と推定された。平成8年以降は、これらの水域の遊漁者数から、東部漁協管内の全遊漁者数を推定できる。 |
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遊漁者による漁獲 アンケートした結果、1日1人当たりの平均漁獲尾数は、コイが1.3(冬)~3.5尾(夏)、フナが9.8(冬)~17.3尾(秋)であった。漁獲魚の大きさは、コイが20(春)~32cm(冬)、フナが16(秋)~21cm(夏)であった。漁獲魚の大きさ等から、1尾当たりの魚体重を推定した(表)。 |
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漁獲量 以上の結果から、次式により遊漁者による漁獲量を季節別、休・平日別に算出した(表)。 漁獲量=日数×遊漁者数(人/日)×平均漁獲尾数(尾/日/人)×1尾当たりの魚体重異常気象、大規模な漁業被害等がなければ、平均漁獲尾数、魚体重には大きな変化はないと考えられる。そのため、(3)で示した水域の遊漁者数を、各季節1回以上計数し、東部漁協管内の1日当たりの遊漁者数を求めることで漁獲量の算出を考えられた。 |
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