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掲載日:2026年2月2日
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感染症発生動向調査では、「埼玉県感染症発生動向調査事業実施要綱」に基づき、埼玉県衛生研究所は患者検体を管轄保健所を通じて医師の協力のもと、収集・分析し、得られた詳細な病原体情報を関係機関等に「病原体サーベイランス」として公表しています。感染症法の改正(平成28年4月1日施行)により、感染症における患者等からの検体の採取(要請、処置)、医療機関に対する保有検体の提出要請、検査の実施、検査基準の策定等に関する知事の権限が規定され、病原体サーベイランスの体制が強化されました。
病原体サーベイランスにおける医療機関等からの検体の提出の基準や目安は、感染症の類型や種類により、感染症法、各種厚生労働省通知、感染症法に基づく特定感染症予防指針、上記の要綱の他、埼玉県病原体サーベイランス実施要領などで示されています。特に麻しん、風しんなど感染の拡大防止が必要な疾患に関しては、陽性者の濃厚接触者への検査も必要に応じて感染症発生動向調査の一環で実施しています。
表は感染症発生動向調査の病原体サーベイランスに基づき当所で実施した2019年~2024年の期間のウイルス検査数です。2020年から2022年は新型コロナウイルス感染症の流行に関係した検体が多く搬入されました。また、感染症の流行状況により診断名別の検体の割合も年ごとに大きく異なっていました。麻しん、風しんや新型コロナウイルス感染症等の流行が、その他の感染症における検査依頼数にも大きく影響をしていると推察されます。このことは年毎のウイルス検出状況を比較考察する上でも注意を要する点と考えます。当所における各感染症の近年のウイルス検出状況については、トピックスに随時掲載いたします。
なお、年や月毎のウイルス検出状況については、病原体検出情報や所報をご参照ください。
| 感染症法上の類型 |
検体採取時の診断名*¹ |
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 四類感染症 | E型肝炎 | 15 | 14 | 11 | 5 | 13 | 12 |
| A型肝炎 | 7 | 2 | 0 | 3 | 1 | 0 | |
| エムポックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 10 | 1 | |
| 重症熱性血小板減少症候群 | 4 | 2 | 3 | 0 | 2 | 1 | |
| ジカウイルス感染症 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| チクングニア熱 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| デング熱 | 16 | 2 | 0 | 1 | 4 | 9 | |
| 五類感染症 全数把握対象 (麻しん、風しんは全症例 遺伝子検査対象) |
急性弛緩性麻痺 | 6 | 0 | 6 | 4 | 16 | 6 |
| 急性脳炎(四類以外のもの) | 59 | 13 | 32 | 25 | 43 | 32 | |
| 水痘(入院例) | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | |
| 風しん | 371 | 23 | 6 | 4 | 11 | 18 | |
| 先天性風しん症候群 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 麻しん | 696 | 38 | 11 | 6 | 42 | 139 | |
| 五類感染症 定点把握対象 (あらかじめ指定された 医療機関で診断された 症例から検体採取) |
インフルエンザ*² | 727 | 271 | 3 | 18 | 736 | 421 |
| RSウイルス感染症 | 63 | 8 | 21 | 1 | 37 | 17 | |
| 咽頭結膜熱 | 26 | 10 | 6 | 2 | 27 | 4 | |
| 感染性胃腸炎 | 26 | 3 | 9 | 25 | 19 | 23 | |
| 手足口病 | 54 | 9 | 18 | 33 | 28 | 62 | |
| ヘルパンギーナ | 7 | 6 | 20 | 13 | 24 | 16 | |
| 無菌性髄膜炎 | 69 | 29 | 8 | 11 | 59 | 83 | |
| 流行性角結膜炎 | 8 | 1 | 6 | 18 | 24 | 7 | |
| その他の感染症*³ | 2 | 1 | 3 | 3 | 3 | 10 | |
| 新型インフルエンザ等感染症 | 新型コロナウイルス感染症*⁴ | 0 | 26,257 | 25,142 | 7,323 | 0 | 0 |
| その他 |
インフルエンザ様疾患/急性呼吸器感染症*⁵ |
0 | 0 | 0 | 116 | 2,814 | 1,803 |
| その他*⁶ | 0 | 0 | 0 | 12 | 11 | 3 | |
| 合計検体数 | 2,164 | 26,690 | 25,305 | 7,608 | 3,192 | 2,248 |
*¹ 疑いを含む
*²2022年9月以降に採取された検体は、インフルエンザ様疾患/急性呼吸器感染症の項に再掲している
*³水痘、伝染性紅斑、突発性発疹、流行性耳下腺炎等年間検体数が例年10検体未満のものの合計
*⁴2020年2月以降の集計
*⁵2022年9月以降、県独自の事業で収集した検体であり、診断名は2022年9月から2023年5月7日までに採取された検体はインフルエンザ様疾患、2023年5月8日から2025年4月6日までに採取された検体は急性呼吸器感染症としている。事業の実施概要については、2025年4月6日までのかぜ様症状の原因ウイルスの流行状況(急性呼吸器感染症(病原体)サーベイランス)のページを参照
*⁶原因不明肝炎やウイルス性発疹症等の合計