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掲載日:2023年4月4日

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木材の特性と魅力

木の家のよさについて紹介します

木の家ってなんだか良さそうと思っている方は多いと思いますが、木はいろいろな優れた特徴を持っています。意外と知られていない木のよさをご紹介します。

室内の湿度を調整します

木造学校の廊下

木材は、周囲の湿度の変化に応じて湿気を吸放出し、室内の湿度を安定させる働きがあります。
人は、湿度が高いと蒸し暑くて不快に感じますし、湿度が低いと肌やのどがかさつくなど、やはり不快に感じます。また、湿度が高いとぜん息やアレルギー疾患の原因の一つであるカビやダニ、細菌の繁殖が盛んになります。反対に、湿度が低いと風邪などのウイルスの活動が活発になります。
内装に木材を使うことで、その調湿機能を活かし、電気などのエネルギーを消費することなく、室内の湿度を快適な状態に保つことができます。

写真:構造や内装に木を使った学校

カビやダニの繁殖を抑えます

内装を木質化した民間マンション

室内の床を畳やカーペット敷からフローリングにリフォームすると、ダニの生息数が減少することが報告されています。
これは、木材の調湿効果によりダニの繁殖が抑制されるほか、ダニの住みかとなるすき間がなくなるとともに、餌となるゴミも掃除しやすくなり、ダニの生育環境に適さなくなることが理由だと考えられます。

写真:内装を木質化した民間マンション

熱を伝えにくく、暖かい手触りを与えます!

木のおもちゃ

木は熱を伝えにくいので、火にかけて熱くなるフライパンや鍋の柄として利用されます。
北欧など気温が零下になる厳寒地では、屋外の金属の手すりやドアの取っ手は素手で触ると凍って張り付いてしまうことがあるので、安全な木材が利用されています。
また、木材は肌が触れてもそこから奪われる熱が少ないので、金属やコンクリートと較べて、手触りが暖かく感じられます。
そこで、直接手や足が触れる場所に木材を使えば、快適性が向上します。

写真:手触りの良い木のおもちゃ

衝撃を和らげます!

木材は衝撃を吸収しやすい素材です

石やコンクリートの床は、硬くて疲れやすいといわれます。
一方、木の床は、部分的なへこみやたわみにより衝撃を吸収する働きがあり、腰への負担を軽くし、快適な歩き心地を作り出します。
また、木材は転倒したときの衝撃を和らげることができるので、福祉施設などの内装にも積極的に利用されています。

写真:無垢材の床

光を適度に散乱し、目にやさしいです!

木材は目にやさしい素材です

木材は、身体に有害な波長の短い光「紫外線」を吸収する一方で、温かみを感じさせる波長の長い光「赤外線」を反射します。
また、表面の微細な凹凸が光を適度に散乱させ、まぶしさを抑えます。
そのほか、木目の間隔や濃淡の変化は、見る人に自然で心地よい刺激を与えます。

写真:スギの木目

音を吸収し、音質をまろやかにします!

バイオリン

コンクリートのような質量が大きくて硬い壁面は、音エネルギーのほとんどを反射してしまうため、反響が大きい耳障りな音空間となってしまいます。
音楽ホールの内装や楽器に木材がよく使われているように、木材の共振・共鳴作用をうまく利用することにより、音を適度に吸収させたり、心地よい音質に変えたりすることができます。

写真:美しい音色を奏でるバイオリン

木の香りが気分を落ち着かせます!

木材の香りが気持ちをおちつかせます

木材には樹種によって独特の香りがあり、それを総称してフィトンチッドと呼んでいます。そして、森林の中に入り樹木の出すフィトンチッドに触れることが「森林浴」です。
このフィトンチッドには、私たちの気持ちをリフレッシュさせる働きがあります。ヒノキ風呂は、その香りが一日の疲れをほぐしてくれますし、升酒は酒のうま味を引き立ててくれます。
また、フィトンチッドには、抗菌、防虫、消臭などの働きがあるため、香料や化粧品、消臭剤など様々な分野で利用されています。

写真:ヒノキの升酒

お問い合わせ

農林部 森づくり課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎5階

ファックス:048-830-4839 

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