ふだんから運動しましょう
高齢者は、加齢に伴い身体能力が低下するため、熱中症になりやすいといわれています。
ここでは高齢者の熱中症を防ぐために、簡単にできる運動を動画で紹介します。ぜひチャレンジしてみてください。
なぜ高齢者の熱中症が多いのか
- 通常、脳が暑いと判断すると、発汗や血液量の増加により体内の熱を周囲に逃がそうとします。しかし老化が進むとこれらの体温調節能力が低下し、体内に熱がたまりやすくなります。
- 暑さや喉の渇きを感じる感覚が鈍くなります。
- 暑いと感じにくくなることで、エアコンを使用しなかったり、設定温度が高くなっている場合があります。
今からできる対策は
日常的に運動し若年層と同等の体力レベルをもつ高齢者では、若年層に劣らない暑さに対する耐性(若年層と同等の発汗能力等)を持っていることが明らかになっています。このことは、高齢になっても日常的な運動習慣を身に着ければ、体温調節能力の老化を遅らせることができることを示しています。
- ふだんから運動をすることで筋力アップにつながり、自律神経の向上や汗をかきやすい体づくりが期待できます。
- 暑くなる前から無理のない範囲で運動を続けることで暑熱順化(体が暑さに慣れること)が進みます。
今回は、公益財団法人埼玉県健康づくり事業団に勤務されている健康運動指導士の浅見真一さんに、高齢者が自宅で簡単にできる運動を教えていただきました。自宅で誰でも簡単に行うことのできる運動ばかりです。レベル別になっていますので、ぜひチャレンジしてみてください。
※ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲で行ってください。
高齢者向け運動 優しいレベル
- 両腕前方伸ばし(肩と背中のストレッチ)※座ってできます。

- 上方背伸び(肩と体側のストレッチ)※座ってできます。
- カーフレイズ&トウレイズ(すねとふくらはぎの筋トレ)※座ってできます。
詳しい運動方法はこちらから(画像をクリックしても動画が開きます)
高齢者向け運動 普通レベル
- 胸張り(大胸筋のストレッチ)※座ってできます。

- 両脚上げ(腹筋と脚付け根の筋トレ)※座ってできます。
- レッグプレス(脚付け根と太ももの筋トレ)※座ってできます。
詳しい運動方法はこちらから(画像をクリックしても動画が開きます)
高齢者向け運動 ハードレベルその1
- 脚組み腰ひねり(わき腹のストレッチ)※座ってできます。

- ニ―エルボー(わき腹と脚付け根の筋トレ)※座ってできます。
- 数字書き(腹筋と脚付け根の筋トレ)※座ってできます。
詳しい運動方法はこちらから(画像をクリックしても動画が開きます)
高齢者向け運動 ハードレベルその2
- 上体ひねり(わき腹と股関節のストレッチ)※立って行う運動です。

- スクワット(太ももの筋トレ)※立って行う運動です。
- ランジ(太ももの筋トレ)※立って行う運動です。
- カーフレイズ ダブルレッグ(ふくらはぎの筋トレ)※立って行う運動です。
- カーフレイズ シングルレッグ(ふくらはぎの筋トレ)※立って行う運動です。
詳しい運動方法はこちらから(画像をクリックしても動画が開きます)