「第6回塙保己一賞」受賞者
平成24年度塙 保己一賞(第6回) 受賞者
※受賞者の年齢は、平成24年4月1日現在です。
大賞
石川 准(いしかわ じゅん)氏
静岡県立大学国際関係学部教授(55歳・静岡県静岡市)
- 点字受験により全盲で初めて東京大学に入学し、現在は静岡県立大学教授として社会学、支援工学の研究に携わる。
- 「障害学(障害を社会・文化の視点から研究する学問)」をわが国に導入し、障害学会初代会長となる。
- 「自動点訳ソフト」や「スクリーンリーダー(コンピュータ画面を音声や点字で読む)」など、評価の高い視覚障害者支援技術を開発した。
奨励賞
加藤 裕司(かとう ゆうじ)氏
埼玉県立特別支援学校塙保己一学園教諭(33歳・埼玉県朝霞市)
- 2004年アテネパラリンピック柔道銀メダル、2007年国際視覚障害者スポーツ協会サンパウロ大会優勝など、視覚障害者柔道の国際試合において優勝や準優勝の経験がある。
- 2012年ロンドンパラリンピック柔道にも出場するなど、今後の活躍に期待がもてる。
- 埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(盲学校)教諭として、後進の指導にも力を入れている。
貢献賞
宮城 武久(みやぎ たけひさ)氏
つばき教育研究所理事長(68歳・埼玉県越谷市)
- 昭和57年、つばき教育研究所を設立し、視覚障害、知的障害、肢体不自由などの障害のある子供に対し、一人一人の発達に応じた教育を行っている。
- 長年にわたる教師経験から、障害のある子供の成長を促す独自の学習理論・指導方法を開発し、教員の研修、学校・施設等での講演活動を行っている。
社会福祉法人東京ヘレン・ケラー協会(東京都新宿区)
- 昭和25年にヘレン・ケラー学院を開設し、多くの鍼灸按摩マッサージ師を養成し、視覚障害者の社会参加及び自立に貢献している。
- 昭和43年に点字出版所、昭和49年には点字図書館を開設し、視覚障害者に対する情報提供を通じて社会参加の拡大に貢献している。
- ヘレン・ケラー記念音楽コンクールからは、国際的に活躍する音楽家を輩出しており、視覚障害のある音楽家の登竜門として高く評価されている。