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掲載日:2025年9月1日
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埼玉県内の特殊詐欺被害は、令和6年の1年間で認知件数1,586件、被害額53億8,939万円となりました。これは統計を取り始めて以降、いずれも過去最多であり、被害者の多くは高齢者でした。埼玉県では75歳以上の後期高齢者の人口が全国トップクラスのスピードで増加すると見込まれており、年々悪質化・巧妙化している特殊詐欺への対策を強化しています。
特殊詐欺に遭わないためには、犯人と会話をしないことです。防犯機能付き電話機などの対策機器を設置することや、在宅時でも留守番電話に設定し、電話に出ないことが最も有効です。本当に用のある方はメッセージを残してくれますので、相手が誰かを確認してから電話に出れば安心です。県のホームページでは、特殊詐欺対策用の留守番電話音声メッセージを公開していますので、ぜひご活用ください。
特殊詐欺は自宅の固定電話にかかってくるものが多いのですが、最近では携帯電話にかかってくるものやSNSによるものも増えています。高齢者だけでなく全世代で被害が増加しており、年齢に関係なく注意が必要です。このほか、フィッシング詐欺やネットショッピング詐欺のように、偽の電子メールで偽サイトに誘導し、金銭や個人情報をだまし取るものもあります。電子メールなどで案内されたリンク先は開かず、公式ページからアクセスするなど、安全なルートを利用するようにしましょう。
また、県民の皆さん自身が闇バイトに関わってしまうなど、加害者になるリスクも潜んでいます。気付いたときには犯罪に関わっており、個人情報を知られてしまい、脅されて抜けられなくなることもあります。そのような場合は、すぐに警察に相談することが、あなたを守ることにつながります。
埼玉県と埼玉県警察では、金融機関等の事業者・団体とも協力し、特殊詐欺被害防止の対策を進めています。
特殊詐欺から大事な家族を守るため、敬老の日やお彼岸など、家族で集まる機会の増える9月に、防犯対策について話し合ってみてください。
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