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掲載日:2026年10月23日
Q 梅澤佳一 議員(自民)
埼玉県では、郷土の誇りとして「埼玉ゆかりの三偉人」、渋沢栄一、塙保己一、荻野吟子氏の偉大な功績を広く県民に伝える取組を進めており、これらは県民の精神的支柱として高く評価されているところであります。この趣旨には深く賛同しつつ、本県が誇る歴史、文化、環境の更なる発展と次世代への継承を見据えたとき、学術、環境分野では多大な功績を残した本多静六博士及び教育文化で不滅の足音を残した下総皖一先生の2名を新たに加え、「埼玉五大偉人」として顕彰することは極めて大きな意義を持つものと確信いたします。
本多静六博士は、久喜市旧菖蒲町出身の林学者、思想家、社会事業家であり、日本の林学の礎を築かれた人物であります。勤倹貯蓄、利殖、社会還元の思想の下、私財の大半を公共のために寄附するなど、福祉や教育の発展に寄与されました。
また、昨年5月に開催された第75回全国植樹祭においては、博士の功績が全国的な森林保全運動の原点として改めて紹介されたところであります。植樹祭では天皇陛下の御臨席を仰ぎ、県内高校生たちによる吹奏楽と合唱でも盛り上がり、陛下のお帰りには、秩父で生まれた合唱曲「旅立ちの日に」にてお送りできたことも最高の演出でした。
下総皖一先生は、加須市旧大利根町出身の作曲家、音楽教育者であり、「たなばたさま」や「野菊」など、世代を超えて歌い継がれる数多くの名作童謡を世に送り出されました。また、東京音楽学校、現東京芸術大学教授として日本の音楽教育の発展に尽力される傍ら、地元小学校をはじめ各地域の校歌を手掛けるなど、地域文化の醸成にも深く寄与された郷土文化の象徴でもあります。
両氏の功績は、「埼玉ゆかりの三偉人」と並び称される十分な重みがあり、両氏を加えた「埼玉五大偉人」として一体的に顕彰することは、郷土愛の醸成のみならず、埼玉県の多様な魅力を県内外に発信する絶好の機会となることでしょう。「埼玉ゆかりの三偉人」に新たに本多静六博士及び下総皖一先生を加え、「埼玉五大偉人」として顕彰することについて、知事の御所見を伺います。
また、埼玉県には多くの偉人と称される方がおります。県もホームページなどを活用し、功績などを紹介しています。すばらしい偉人と称される方々は、それぞれ地域で顕彰されていることと思いますが、市町村と協力し、埼玉県の多様な魅力を県内外に発信すべきと考えます。あわせて、知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
まず、「「埼玉ゆかりの三偉人」から「埼玉五大偉人」へ」のお尋ねのうち、「埼玉ゆかりの三偉人」に、本多静六及び下總皖一を加え、「埼玉五大偉人」として顕彰することについてでございます。
県ゆかりの偉人の功績を広く発信することは、本県出身の偉人の様々な魅力に触れることで、県民の郷土への愛着と誇りの醸成につながることから、重要と考えております。
現在使われている三偉人という言葉は、社会課題である経済再生、福祉社会、男女共同参画社会に関する功績があり、本県出身の偉人である、渋沢栄一、塙保己一、荻野吟子の三人を紹介したことから定着をしたものであります。
議員お話しの、本多静六、下總皖一のお二人につきましては、それぞれ両氏のお名前を冠した表彰制度を設け、その御功績を広く伝えております。
本多静六、下總皖一のお二人を三偉人に追加し、五大偉人として顕彰するよう提案を頂きましたが、三偉人という言葉は、県民に広く浸透している現状があります。
また、具体について現時点で明らかにすることはできませんが、現在、他の市町村からも議員御指摘以外の偉人の顕彰に関する御要望を頂いているところであります。
偉人の魅力の発信が、より県民の郷土への愛着と誇りの醸成につながるよう、市町村の要望も伺いながら、効果的な手法を検討したいと思います。
次に、市町村と協力し地域の偉人の魅力を県内外に発信できないかについてであります。
県では、地域の偉人として市町村から推薦された約200人を、県ゆかりの偉人として県ホームページに集約し、その功績を紹介しています。
渋沢栄一を肖像とした一万円札が発行された際には、「渋沢といえば埼玉」を全国へ発信すべく、「渋沢・埼玉プロジェクト」を展開しました。
「シルクハット大作戦」と銘打って、私自らシルクハットやモーニング姿で観光周遊促進のための街頭キャンペーンを実施したほか、「県庁七夕たなばたフェスティバル」などの様々なイベントを行い、さらには、議場で議長にシルクハットを被っていただくなど御協力もいただき、渋沢栄一が本県出身であることを、楽しみながら知っていただけたと考えています。
また、11月に行われる「ねんりんピック彩の国さいたま2026」の総合開会式では、1万人を超える参加者に向け埼玉の誇る三偉人を紹介するとともに、会場内には、三偉人ゆかりの自治体と連携してその功績などを紹介するブースを設置します。
今後とも、市町村と連携しながら、地域の偉人の魅力をあらゆる機会を捉えて積極的に発信してまいります。