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掲載日:2024年10月16日
文教委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、第83号議案の1件であります。
以下、この議案に関して行われた主な論議について申し上げます。
まず、「医療的ケア児の通学支援について、現状の申請件数に対する承認状況はどうなっているか」との質疑に対し、「本年4月から9月における利用申請回数2,546回に対して1,138回の利用を許可しており、約45%となっている」との答弁がありました。
また、「4月から9月の申請回数に対しては45%の許可になっているが、今回の補正により、申請があれば全て許可ができるということか」との質疑に対し、「補正額の算定に当たっては、既に利用している方の今後の利用希望回数、今後利用が新たに見込まれる方の想定利用回数を基に積算した。現在10月以降の利用希望を募っているが、この分については100%賄えるものと考えている」との答弁がありました。
以上のような審査経過を踏まえ、本委員会に付託されました第83号議案について、採決いたしましたところ、総員をもって、原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
次に、所管事務の調査として、「いじめ問題について」及び「県立学校空調設備整備事業費補助金について」質問が行われました。
その中で、「いじめ問題に関する課題は何か。また、学校は実際に子供たちがいじめられていることを把握したとき、具体的にどのように対応するのか」との質問に対し、「課題は、教職員がいじめを子供同士のトラブルと捉えてしまい、組織的な対応が行えずに深刻化することである。教職員がいじめかもしれないということを把握した場合や、児童生徒や保護者からいじめではないかなどの相談や訴えがあった場合、まずは被害児童生徒や保護者の気持ちに寄り添いながら状況を適切に把握し、いじめ防止等対策組織において、対応方針を検討する。この方針に基づいて更に詳細な調査を行い、その結果を市町村教育委員会又は県教育委員会に報告する。事実確認の結果、いじめがあった場合は、組織で指導方針を検討し、その方針に基づき、いじめを行った児童生徒に対する指導等を行っている。いじめを受けた児童生徒又はその保護者には、安心して教育が受けられるよう、複数の教員で見守るなど支援している」との答弁がありました。
また、「いじめの予防という観点で、子供たちに対する啓発は集中的に授業で行われているのか」との質問に対し、「いじめ撲滅強調月間を11月に定め、その期間でいじめの防止に取り組んでいる。また、ネットいじめが増加傾向にあるため、ネットトラブルの事例等をまとめた『ネットトラブル注意報』を月に1回各学校に配付し、注意喚起を行っている」との答弁がありました。
次に、「県立学校空調設備整備事業費補助金は、普通教室の空調設備に係る電気代などの保護者負担が軽減されるにもかかわらず、特別教室等の空調設備を今後設置するために積み立てるなど、PTA等の会費の減額がされていない学校が7割近くあるのはどういうことか」との質問に対し、「補助金を受け入れることで必要なくなった普通教室分のPTA等の予算については、会費の増額を回避するために、特別教室等の空調に係る費用として相殺する形で使用することを今年度は認めている。PTAの総会等において、保護者に内容がよく理解された上で意思決定されるようお願いしている」との答弁がありました。
また、「PTAの意向もあるが、補助金の使い方がばらばらになっているため、予算の使い方について、保護者負担の軽減のためとの認識を忘れずに対応してほしいがどうか」との質問に対し、「補助金の執行管理の観点からも実情を速やかに確認し、適切に対応していきたい」との答弁がありました。
なお、当面する行政課題として、「埼玉県学校教育情報化推進計画(案)について」の報告があり、種々活発な論議がなされましたことを申し添えまして、本委員会の報告を終わります。
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