埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:247203

掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(渡辺大議員)

ファミリーシップ制度の導入

Q 渡辺大 議員(自民)

昨年、埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例が制定され、埼玉県としても性の多様性についての理解が進むよう、各種政策・事業を実施してくださっていることに大変感謝しております。
とはいえ、それぞれの制度や手続ごとの対応であり、より根源的に一人一人の個人という存在自体を肯定していると表現することが必要です。
人が生きていく上で最も重要なものの1つが自己肯定感、自己重要感です。これまで自己の存在に疑問を感じ、生きていくのがつらかった方々に、「あなたはありのままですばらしい。それを埼玉県も支持します」、そう宣言してあげることで、どれほどの方々の命を救えるでしょう。どれほどの方の表情が明るくなり、自分たち家族は社会に認められているのだ、存在してよい存在なんだと、生きることに希望を見いだせるでしょう。そういう希望を、生きる力を与える力が大野知事にはあると思います。
埼玉県のファミリーシップ制度の導入について、大野知事の考えをお聞きします。

A 大野元裕 知事

性的マイノリティの方は、見えないマイノリティと言われ、その多くが周囲からの差別や偏見を恐れ、当事者であることを家族に対してでさえ、隠して生活しておられます。
県の調査では、「死ねたらと思った、または自死の可能性を考えた」、「生きる価値がないと感じた」といった経験がある性的マイノリティの方は6割を超えており、孤立感、あるいは自己否定感が強いことが分かりました。
私も国会議員時代、同様に直接これらのマイノリティの方々から、このような御意見を伺いました。
こうした性的マイノリティの方が自己肯定感、自己重要感を持てるためには、性の多様性が尊重され、安心して生活できる社会をつくることが重要と思います。
そのためには、性的マイノリティの方々の権利や身分に関し、具体的な措置を講じることが必要不可欠と思います。
私自身が強いリーダシップをとり、県の制度や手続に関して、事実婚を対象としている場合には、同性パートナーも同様に対象とする見直しを実施しました。
さらに、この見直しの考え方や結果を市町村にも情報提供し、同様の取組が広がるよう働き掛けを行っています。
なお、いわゆるパートナーシップ・ファミリーシップ制度については、国において家族や家族制度に関して明確な考え方が示されていない中、憲法に定める婚姻の在り方を含め、社会のニーズに合わせ国で検討するべきことと考えます。
今後も性的マイノリティの方々に寄り添った支援を実施し、誰もが自分らしく生き生きと活躍ができる共生社会を目指してまいりたいと考えます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?