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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(松下昌代議員)

インクルーシブ社会の実現を目指して-インクルーシブ公園の在り方と整備について-

Q 松下昌代 議員(無所属)

子供が育つのは学校や幼稚園、保育園だけでなく、公園も大切な場所です。令和2年に都立砧公園の中に誕生した「みんなのひろば」は、互いの違いを理解し合い、支え合いながら遊ぶインクルーシブな遊び場です。体を支える力が弱い子も楽しめるような背もたれやベルトの付いたブランコや、通路が広くて歩行器や車椅子に乗ったまま遊べる迷路や複合遊具、にぎやかな場所が苦手な子や興奮してしまった子が気持ちを落ち着かせ1人になることができる切り株型のシェルターなど、あらゆる障害に対応した遊具が設置されています。障害の有無にかかわらず安全に楽しむことができ、遊びを通していろんな違いがある子がいることを自然に学べるようになっています。
砧公園の開園以来、全国にその取組が広がっていますが、インクルーシブ遊具はただ設置すればいいというものではありません。遊具を置くだけではその地域に大きな変化が生まれにくいということは、海外の事例からも明らかになっています。
埼玉県でも秩父ミューズパーク、熊谷スポーツ文化公園に一つずつインクルーシブ遊具が設置されていますが、単に設置するだけでなく、設計段階からインクルーシブな公園の在り方を専門家や地域の方々と一緒に考える機会を重ねることで、インクルーシブコミュニティの核となるものを育て、公園が完成した後の運用でも地域の方々が関わり続けていただけるような工夫が必要であると思います。
都市公園の在り方をこれから考えていく中で、障害の有無にかかわらず子供が安全に遊ぶことができるインクルーシブ公園を整備することへの見解を、都市整備部長に伺います。

A 山科昭宏 都市整備部長

インクルーシブ公園の「障害のある子もない子も安全に遊ぶことができる」という考え方は、子供にとって多様性の理解を芽生えさせることが期待されます。
県では、老朽化した遊具の更新に合わせてインクルーシブ遊具を2公園に設置し、障害のあるお子様にもインクルーシブ遊具で遊んでいただいております。
設置後の利用状況調査では、「幼児を安全に遊ばせることができる」、「車いすの子も一緒に遊べるのが良い」など好意的な意見がありました。
一方、「小さい子向けの遊具で物足りない」、「遊具の周りを舗装してほしい」、「ベンチが少ない」といった意見もありました。
議員お話しの砧公園の「みんなのひろば」は、駐車場の近くにあり、遊具の周りには、安全性の高いゴムマット舗装、日よけやベンチなどの休憩施設が一体的に整備をされております。
県営公園においても、特に親子連れが楽しむ広場では、障害の有無に関わらず子供たちが同じ場所で安全に楽しむことができる空間が必要であると考えております。
今後の公園整備に当たりましては、インクルーシブ公園の先進事例を調査するとともに、利用される方々や専門家の意見を伺いながら、インクルーシブな公園づくりに努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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