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掲載日:2022年10月19日

令和4年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(神尾高善議員)

医療提供体制の充実のための取組について

Q   神尾高善 議員(自民)

大野知事の下、初めて作成された県の総合計画である5か年計画では、地域医療体制を充実し、全ての県民が住み慣れた地域でいつでも必要な医療サービスを受けられるように、医師の確保や地域偏在等の解消に取り組みますとうたっております。また、現在の第7次地域保健医療計画においても、県民の誰もが医療の不安を感じることなく、健康で生き生きとした生活を送ることができることを基本理念としています。
現状はどうでしょうか。厚生労働省の直近の調査によると、令和2年末の埼玉県10万人当たりの医師数は177.8人で、全国47位です。熊谷市、本庄市、深谷市、美里町、神川町、上里町、寄居町を区域とする北部医療圏においては、150.8人と県平均を大きく下回っており、医師不足は更に深刻な状況であります。越境して群馬県の医療機関を受診する方も少なくありません。
私の地元にある深谷赤十字病院は、救急受入れなど地域の医療を一手に引き受けており、県北地域の拠点病院として重要な役割を担っていただいております。県北地域の多くの県民の方が頼りにしている医療機関ですが、実情を伺うと、やはり医師不足が常態化しているとのことであります。
これでは県が計画で目指そうとしている姿とは相当差があると言わざるを得ません。県北地域をはじめとする医師不足、地域偏在は県下の喫緊の課題であり、県は速やかにこの状況を打破する必要があります。
かつて我が団の小島団長が令和2年2月定例会の代表質問で、目標医師数設定の考え方と対策について見解を伺いました。これに対し、大野知事から、令和5年度までに9,700人の勤務医が必要で、平成30年との比較では、約1,000人が不足している旨と、その対策として医療計画に基づく病床整備、医学生奨学金による医師養成、後期研修医の獲得・定着の3点を挙げて御答弁いただきました。
御答弁から2年以上がたちました。そこで、これらの対策によって医師不足の解消が具体的にどの程度進んだのか、保健医療部長に伺います。
また、県下の医師不足の解消、地域偏在解消を目指し、その決定打として、自民党県議団挙げての積極的な働き掛けがあったことにより、県は、平成26年度に順天堂大学附属病院の誘致を決めました。ところが、誘致を決めたものの、いまだ建設工事の着工には至っておらず、医療審議会からの度重なる指摘を受け、令和9年に開院する病院整備計画の変更申請がようやくなされたところであります。
今度こそ遅れることは許されません。我が県議団の藤井健志議員から本年6月定例県議会において、病院整備計画のスケジュールや医師派遣の具体的な内容について取り上げたところですが、その後、どのような進捗があったのでしょうか。
また、全県的な医療提供体制の充実のために、この順天堂大学附属病院の整備計画を担当部長として、どのような意気込みを持って今後進めていくのでしょうか。保健医療部長の見解を伺います。

A 山崎達也 保健医療部長

まず、医師不足の解消が具体的にどの程度進んだのかについてでございます。
現行の医療計画に基づく病床整備では、平成30年度以降令和2年度までに新たに220床が整備され、これに伴い勤務医が17人増えています。
また、医学生奨学金による医師確保では、卒業生が順次県内勤務を始めており、令和元年度の31人から70人増え今年度は101人が県内医療機関に勤務しています。
さらに、後期研修医の獲得・定着では、平成30年度の後期研修の新制度開始を契機に、研修ガイドブックや合同病院説明会を通して県内での研修をPRしてきました。
後期研修医の採用者数は、初年度である平成30年度には228人でしたが、年々増加し、令和4年度には381人となっています。
こうした施策により対策を進めた結果、勤務医は常勤換算で、平成30年の8,697人から令和2年には9,217人となり、
520人増えています。
地域保健医療計画においては令和5年の必要医師数を9,720人としており、目標の達成に向けて更に503人の医師を確保する必要があります。引き続きしっかりと取組を進めてまいります。
次に、本年6月定例県議会において順天堂大学附属病院整備計画のスケジュールや医師派遣の具体的な内容について取り上げたところだが、その後どのような進捗があったのか、についてでございます。
県では、大学やさいたま市と緊密に連携し、病院整備計画がスケジュールどおり進むよう、情報交換や必要な調整を図っております。
例えば、大学とは、病院整備計画を計画的に推進し、医療審議会で付された条件を着実に実現できるよう、大学のプロジェクト担当者に進捗の状況の報告を求め、頻繁に打合せを重ねております。
また、副知事とさいたま市副市長との連絡会議を毎月開催し、それぞれの立場から病院整備計画の進捗状況について情報を交換し、事業推進に向け、必要な協議を行っております。
さらに、先月には私も大学を直接訪問し、医学部長と面会して、今年度からの医師確保困難地域への医師派遣について要請してまいりました。
こうした県での取組を受けて、大学においても病院整備に意欲的に取り組んでおり、当初の病院整備計画では令和5年1月から開始予定であった基本設計の時期を前倒しし、令和4年11月から開始するよう準備しております。
また、医師派遣については、県が仲介役となって、医師派遣を希望する県北の5つの病院と大学との間で協議が開始され、今年度からの計画的・継続的な医師派遣に向け、両者の間で調整が行われているところです。
次に、全県的な医療提供体制の充実のために、この順天堂大学附属病院の整備計画を担当部長としてどのような意気込みをもって今後進めていくのかについてでございます。
順天堂大学附属病院の整備は、医師不足の解消や地域偏在の解消のための医師派遣の拠点になることはもとより、本県における救急医療をはじめとする高度急性期医療の強化や病床の確保につながるものです。
全県的な医療提供体制の充実のためにも、しっかりとやり遂げなければならないことと考えています。
今後も私自身担当部長として大学をはじめ関係者と直接調整に当たるなど、この病院整備計画の推進に強い決意をもって取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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