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掲載日:2022年7月12日

令和4年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(木下博信議員)

障害者の文化芸術鑑賞機会の充実について - 現状の認識

Q   木下博信 議員(自民)

平成28年、「埼玉県手話言語条例」が施行されました。その第13条には、手話による文化芸術活動の振興がうたわれています。他の自治体には見ない、時代の先を読んだ条文です。
平成30年には「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」が施行され、その法律の柱として文化芸術の鑑賞機会の拡大、文化芸術の創造の機会の拡大並びに文化芸術の作品等の発表の機会の拡大が明記されています。鑑賞の機会の拡大とは、文化芸術の作品等に関する音声、文字、手話等による説明の提供の促進、その他文化芸術説明を受ける環境整備等です。
そうした定めを受け、埼玉県は文化芸術の創造の機会の拡大並びに発表機会の確保は他県と比べて先進的な取組をしてきています。彩の国さいたま芸術劇場の監督に就任した近藤良平さんが取り組んできた障害者ダンス「ハンドルズ」の公演、また、障害者アート企画展の開催などです。これは非常に良いことです。
しかし、鑑賞機会の拡大においてはどうでしょうか。先ほども述べましたが、自由民主党議員団が中心に取りまとめた「埼玉県手話言語条例」では、手話による文化芸術活動の振興が掲げられています。これは手話による芸術創作活動と併せて、誰もが観たいと思っている舞台を観に行ける手話通訳の配置も当然文化芸術活動の振興に含んでおります。
今年3月、東松山で公演された音楽劇「枇杷の家」では、舞台手話通訳が取り入れられ、通訳者が同じ舞台に立ち、俳優が発するセリフ、更には生バンドの演奏に合わせて歌った歌詞までも手話で表現されました。鑑賞された方からは、舞台手話通訳者も表情や動きが舞台と一体となり、鑑賞をより楽しめる存在でしたとの声が寄せられ、聴覚障害の方からは手話通訳がサポーターではなく、出演者の一部となっていて良かった等々、大好評であったとのことです。
ただ、このような舞台手話通訳は埼玉県では初めてのことであり、音楽劇については我が国でも事例がないようです。今、都内等で積極的に取り組んでいる劇場での対策でも、受付に手話通訳の配置やポータブル字幕機の貸出し等、また、目の不自由な方々向けに音声ガイド、舞台説明というのがほとんどで、舞台手話通訳はあまり例を見ません。こうした状況を踏まえ、4点、順次質問をさせていただきます。
障害者が観に行きたいけれども、観に行くことを諦めている現実をどう捉えていますでしょうか、福祉部長にお伺いします。
 

A   金子直史 福祉部長

障害の有無に関わらず、誰もが文化芸術の鑑賞の機会が与えられ、誰でも見ることができる環境を整えることが重要と考えます。
現状としては、一般的に文化芸術を鑑賞する際の障害への配慮はまだまだ十分とは言えず、鑑賞を諦めている障害者も多いことと思われます。
文化芸術に関係する事業者や関係団体の協力をいただきながら、鑑賞する際の手話や音声、文字などによる説明や鑑賞しやすい環境の整備に一層取り組んでいかなければならないと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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