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掲載日:2019年10月17日

平成28年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(岡田静佳議員)

伝統文化の保存・継承と発表の場づくりを~所沢保健所の跡地の活用は~

Q 岡田静佳議員(自民

先ほど、所沢のところざわまつりのところで重松流祭囃子の御紹介をしましたが、所沢市山口の瑞巌寺では400年の歴史を誇る岩崎簓獅子舞が地域の人と地元の小学生に受け継がれ、毎年12月、第二土曜日に舞が奉納されています。県内には多くの無形民俗文化財もあります。また、民謡や詩吟などのすばらしい歌もあります。
昨今は、インターネットが普及し、娯楽もたくさんあり、忙しい現代人は個が強くなり、みんなで歌うというような習慣が少なくなってきたように感じます。また、核家族化が進み、おじいちゃん、おばあちゃんの知恵が孫に伝わるということも少なくなってきて、伝統芸能や伝統文化の継承がうまくいかない面もあります。是非、伝統芸能の保存と継承を県でも推進していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
また、団塊の世代の方が定年を迎えられ、カラオケ、演奏などの音楽、絵や工芸などの美術分野などで活躍する人が増えています。趣味を持つことは健康長寿にもつながり、とても良いことです。
しかしながら、文化活動を楽しむシニアが増えているにも関わらず、ホールや展示場などの発表の場が圧倒的に少ないのが問題です。特に、西部地区には基地跡地の公園はすばらしいものがありますが、県の文化施設はほとんどありません。書道の方たちが北浦和にある県立近代美術館を利用されましたが、片道1時間半かかり、上野より遠く、もっと近くに文化施設ができないかと言われました。県の美術館、ホールは近代美術館、さいたま芸術劇場、埼玉会館、ソニックシティ、さいたまスーパーアリーナと5か所ありますが、いずれもさいたま市にあります。展示や発表の場をさいたま市だけでなく、各地域に分散できないものでしょうか。
また、所沢保健所は跡地利用が決まらないまま解体工事を進めていますが、県の施設が圧倒的に少ない土地に文化施設を建てることができないか、県民生活部長にお尋ねします。

A 稲葉尚子 県民生活部長

まず、「伝統芸能の保存と継承の推進」についてでございます。
本県には、長い歴史や風土に育まれた地域固有の伝統芸能が数多く受け継がれております。
県では、伝統芸能の保存・継承を促進するため、備品、用具の修理、購入、後継者の育成に対し財政的支援を行っているところです。
また、伝統芸能の発表の機会を提供し、広く紹介するため、平成22年度から「伝統芸能フェスティバル」を開催しております。
平成28年度においては、オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムのスタートとなる「キック・オフ・イベント」で鷲宮催馬楽神楽などの伝統文化を紹介いたします。
埼玉の伝統文化は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会において埼玉をPRする有力なコンテンツであることから、この機会を保存・継承の更なる推進につなげてまいりたいと考えています。
次に、「展示や発表の場はさいたま市だけではなく、各地域に分散できないか」についてでございます。
県の施設はすべての県民の利用を対象としていることから、県内全域からアクセスのしやすい場所に建設されてきた経緯があります。
これは多くの方々が鑑賞しやすく、発表者にとっても大きな励みになるという利点もあります。
また、現行の埼玉県行財政戦略プログラムでは、現在ある県有施設についても、将来の社会情勢や行政需要を踏まえて集約化などを行うこととしております。
従いまして、ホールや展示場などの文化施設を県が各地域に分散していく考えはございません。
次に、「所沢保健所の跡地に文化施設を建てることができないか」についてでございます。
県は、かつて、規模の大きな発表会やイベントができる収容力の高い文化施設を整備し、文化施設が十分でなかった地域の文化活動を支えてまいりました。
その後、各市町村において主体的に文化行政が展開されるようになったことから、県では平成6年の組織検討委員会で「地域に密着した施設については地元市町村に移管する」ことを決定いたしました。
この方針に基づき、広域的役割を終えた文化施設を地元市へ移管してまいりました。
このように、県と市町村で役割を分担してまいりましたことから、所沢保健所跡地に県が文化施設を建設することについては想定していない状況ですので、御理解を賜りたいと存じます。

再Q 岡田静佳議員(自民

アクセスが良いところに造ったということなんですが、先ほど申しましたとおり5つとも全部さいたま市にあるんです。私の所沢は1時間半と言いましたけれども、飯能だと2時間、秩父だともっとね、さいたま市まで行くの遠いんです。
質問は、偏在の是正です。さいたま市ばかりではなくて、地域を分散させるべきだという視点で質問いたしましたので、御答弁をお願いいたします。

再A 稲葉尚子 県民生活部長

文化施設について偏在是正をという御質問でございますが、地域に根差した独自の個性的な文化を活かして地域を活性化するためには、地域の住民の皆様や文化団体・企業などが主体となって、市町村と協力して進めることが重要でございます。
従いまして、ホールや展示施設といった文化施設につきましては、市町村が中心となってその必要性や運営方法を検討していただきたいと考えております。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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