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掲載日:2021年11月18日

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「安心して子育てができる社会を目指して」NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク

皆さまは、「フードパントリー」という言葉を御存じでしょうか?

明確な定義はないようですが、ひとり親家庭や生活困窮世帯など、様々な理由で日々の食品や日用品の入手が困難な方に対して、企業や団体などからの提供を受け、身近な地域で無料で配付する活動(場所)が「フードパントリー」と呼ばれています。

NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク(以下、「埼玉FPN」と記載)は、埼玉県内のフードパントリーの中でも、子育て応援のフードパントリーを支援する任意団体として2019年2月に活動を開始し、2020年12月にNPO法人としての認証を受けました。

法人の日々の活動や今後の取り組みなどを草場代表に伺いました。コバトンのイラスト

名前の由来

県内子育て応援を行うフードパントリー活動団体の情報交換の場として設立した任意団体「埼玉フードパントリーネットワーク」の名前を引き継いでいます。

活動内容

埼玉FPNは、「子育て中で食品支援が必要な家庭」を対象にフードパントリー活動を行う団体を支援しています。
現在、56団体(令和3年10月20日時点)が埼玉FPNに加盟しており、個々の団体の活動をサポートしています。
埼玉FPNの主な活動には、大きくフードパントリーの「支援」と「普及・啓発」の2つがあります。

フードパントリーを支援する活動

フードパントリーの活動に対して、有り難いことに様々な企業・団体から食品等の寄贈の申し出があります。その中で、大口の寄贈品になると個々のフードパントリー活動団体では保管場所の制限から受け入れることが難しいことがあります。そこで、埼玉FPNが大口の寄贈品を一括で受け入れ、法人に加盟している各団体へ配送しています。

中間拠点(倉庫)の整備

現在、県内8か所に中間拠点を設置しています。県内各地域の企業や団体から場所や倉庫を無償で借り受けて、大口の寄贈品を受け入れ・保管しています。
 

中間拠点の写真

【中間拠点の一つ越谷市場内空き店舗】

 

中間拠点の内部の写真

【中間拠点の内部の様子】

寄贈品を倉庫へ運ぶ様子の写真

【寄贈品の仕分けの様子(1)】

寄贈品を冷凍庫へ保管する様子の写真

【寄贈品の仕分けの様子(2)】

中間拠点間の配送

受け入れた寄贈品は、加盟団体の要望と在庫状況をマッチングさせ、団体が受け取りやすい中間拠点へ配送します。配送には、運送用のトラックや専用の冷凍設備が必要だったりすることもあり、地元企業の応援をいただいて実施しています。
 

輸送車への寄贈品の積み替えの写真

【輸送車へ寄贈品を積み替える様子】

アルファクラブ武蔵野株式会社様に輸送を支援して頂いていた写真

【取材した日は、アルファクラブ武蔵野株式会社様に輸送を支援して頂いていました】

フードパントリーの普及と啓発

ードパントリーの活動は、食品等を寄贈してくださる企業・団体や配付会に参加する方との信頼関係の上に成り立っています。ですので、配付する食品等の品質管理には、十分に気をつける必要があります。
これからも安心して活動を支援していただき、そして、その支援を家庭に届けるためにも、活動の理念と知識を広めていくことがとても重要です。

スタートブックやリーフレットの作成

フードパントリーの輪を広げるために、埼玉FPNでは、フードパントリー活動を啓発するリーフレット「ひとり親家庭等の子どもたちが、あなたの支援を待っています」と活動の理念や立ち上げのノウハウをまとめたスタートブック「始めよう!フードパントリー」を作成、配布しています。

フードパントリー立ち上げアドバイザーの派遣

フードパントリーを始めたい方の「実地研修」の受け入れや「アドバイザー派遣(訪問アドバイス)」を、埼玉県福祉部少子政策課のアドバイザー制度を通して行っています。
また、埼玉FPNの中間拠点は、各地域で既にフードパントリーを実践している加盟団体の皆さまがリーダーとして管理しており、新しくフードパントリーを始めた方やこれから始めたい方に対してアドバイスをしています。

さいたまっちのイラスト

今後の取り組み

一つ目は、少しずつフードパントリーの活動が認知されて、寄贈品の申し出が増えてきたので、中間拠点の整備を進めて、寄贈品を保管できる倉庫を増やしていきたいです。
二つ目は、フードパントリーの「地産地消」を目指します。地元の企業や商店街から支援を受けて、「この食品はあそこのお店からもらったものだよ。」と配付することで、地域で顔の見える関係を築き、持続可能な活動として根付かせていけたらと思っています。

県民の皆さまへ

 埼玉FPNに加盟している団体を通して、県内の3,200を超える世帯に食品支援をしていますが、まだまだ支援を必要としている家庭は数多くあります。一つでも多くの家庭に食品支援を行い、地域とつながるきっかけになるように活動を続けていきたいと思います。そして、いつの日か、子育ては地域のみんなで行うということが当たり前になって、安心して子育てができる社会につながっていってほしいです。

後日、埼玉FPNの加盟団体の一つ、「越谷子育て応援フードパントリーせんげん台」におじゃましました。埼玉FPNを通して届いた食料品や日用品の他、地元企業等からの食料品等が150世帯に配付されました。スタッフの皆さまが食品の品質管理に十分気をつけながら、配付会に来られた方に食品だけではなく、笑顔と元気を届けている姿は温かく感じました。
 

越谷子育て応援フードパントリーせんげん台の写真

【越谷子育て応援フードパントリーせんげん台】

スタッフの写真

【スタッフの皆さま】

法人情報

 

お問い合わせ

企画財政部 東部地域振興センター   県民生活担当

郵便番号344-0038 埼玉県春日部市大沼一丁目76 埼玉県春日部地方庁舎1階

ファックス:048-737-9958

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