トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部の地域機関 > 東部地域振興センター > 東部地域のNPO法人 > 「「お互い様」「上手にSOS」地域で共に助け合いませんか」特定非営利活動法人地域で共に生きるナノ
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掲載日:2022年11月15日
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「地域活動支援センター地域で共に生きるナノ」は、平成30年に地域活動支援センターⅡ型(障害者総合支援法に基づいて運営される障害者通所施設)の、主に高次脳機能障害者を対象とする通所施設として、三郷市に開所しました。
「ナノ」とは、最小の単位のことで、より細かい・身近な所から作り上げていきたいとの思いが名前に込められています。また、「高次脳機能障害」とは、事故や病気などで脳に損傷を受けた後、記憶力や注意力の低下などの症状が現れる状態をいいます。
ナノの活動日は日曜日を除く毎日で、午前9時30分から午後3時30分まで創造的活動、社会適応訓練、機能訓練等を行っています。決まったスケジュールのほか、外出やレクリエーション活動も行い、臨床心理士や言語聴覚士等の専門職も活動に関わっています。
令和2年2月14日(水曜日)、ナノの事務所を訪問し、谷口代表、渡邊事務局長からお話を伺った後、活動を見学させていただきました。
この日の利用者は6名、午前中に体操をし、午後は○×方式でのゲームやおやつ選びのジャンケンをしていました。谷口代表やスタッフの温かい人柄もあり、利用者も笑顔で楽しそうな様子が印象的でした。
家族が高次脳機能障害になったのを機に、平成13年6月同じ障害を持つ人や家族の任意団体として「地域で共に生きるナノ」を設立し、高次脳機能障害について情報発信をしてきました。
平成30年7月、これまでの事業や活動をさらに地域に定着させ、継続的に推進させるためにNPO法人化しました。
平成21年から埼玉県の高次脳機能障害ピアカウンリング事業を受託しています。令和元年度は県内で高次脳機能障害相談会を20回開催しました。
また、平成23年に開設した「カフェMILC(みんなで一緒に学びコミュニケーション)」では、平成26年から国が推進する「オレンジカフェ(認知症カフェ)」や、利用者やそのご家族、介護・医療の専門職、地域のかたなど障害の有無に関わらず誰でも集える場の提供を続けています。
NPO法人に移行した後は、「地域活動支援センター地域で共に生きるナノ」の運営、「相談支援センター輪・笑・和(ワワワ)」にて、障害児者の相談業務を行っています。長年地域で人とのつながりを大切に活動した結果、活動の手伝いをしてくれる人も増え、賛助会員は200名を超えています。
思いやりの心を持ち、相手の思いに耳を傾ける姿勢を大事にしています。また、携帯電話のツールを使い、スタッフ全員で情報を共有するようにしています。
増える相談業務に対応するため、専門職のスタッフの増員とスタッフの育成、様々な場面で各自が的確に対応できるよう、スタッフの力量を上げることが課題です。
今年の5月に利用者による作品展を計画しています。小さなカフェも併設し、地域の人が集い、ナノの活動をもっと知ってもらう場を計画中です。さらに、高次脳機能障害に対する支援のあり方について、引き続き行政への提言を行っていきます。
また、将来的にはグループホームを運営し、障害者が安心して地域で暮らせる場を提供したいと考えています。
地域での共助の心を持ったケアラーを育てたいと思っています。高次脳機能障害は他人事でなく、誰にでも起こりうることです。このままでは病気や高齢化で、介護する家族が潰れてしまいます。当事者は上手にSOSを出し、困ったときはお互い様の精神で、共に助け合う関係づくりを一緒にしていきませんか。
左から渡邊事務局長、谷口代表
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