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掲載日:2025年12月1日
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「共生社会」とは、障害などを理由とする差別をなくし、誰もが分け隔てられることなく、互いに人格と個性を尊重しながら、地域の中で共に手を取り合って暮らすことのできる社会のことです。共生社会の実現のためには、みんなで障害への理解を深めることが大切です。

【問合せ】県障害者福祉推進課
電話:048-830-3310


「難聴者」は音が聞こえづらいため補聴器などを活用している人。「中途失聴者」は人生の途中から重度の聴覚障害を負った人。
目(視覚)・耳(聴覚)の両方に障害がある人。
脳梗塞や脳外傷などにより脳の言語中枢が損傷される障害。物事を考える機能は保たれますが、「話す」「話を聞いて理解する」「読む」「書く」などの機能が失われ、コミュニケーションをとることが困難です。
すべての障害者があらゆる分野の活動に参加するためには、十分な情報を取得して活用することや、円滑な意思疎通が重要です。
ひとくちに「障害」といってもさまざまな種類があり、程度や特性は人によって異なります。本人に適したコミュニケーションの手段を選び、一人一人のニーズに即した意思疎通の支援が必要です。


県では、意思疎通に支障がある障害者等とまわりの人の意思疎通を支援するため、手話通訳者、要約筆記者(注1)等の派遣や養成などを行っています。
(注1) 話の内容を要約してパソコンなどの文字にして伝えること

障害のある人や配慮が必要な人を支えるためのさまざまなシンボルマークがあります。その意味を知ることは思いやりの第一歩。私たちにできることを考えてみませんか?

内部障害や難病など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている人のためのマーク

聞こえない、聞こえにくい人のためのマーク

身体障害者補助犬法の啓発
不特定多数の人が利用する施設(デパートや飲食店など)では身体障害者補助犬の受け入れが義務付けられています


障害のある人たちの芸術作品は、国内外問わず注目を集めています。県では、企業や団体の皆さんにさまざまな場面で活用してもらうため、作品の紹介や、作家が所属する福祉施設の紹介を行っています。利活用は、作家への直接的な支援と創作活動の大きな励みとなり、新しい作品を生み出すきっかけにつながります。

カラフルなペンキで彩られた福祉施設「川口太陽の家・工房集」は、障害の重い人が“表現活動”で社会とつながるための拠点です。社会福祉法人みぬま福祉会が平成14年に立ち上げ、「社会につながること」、「お金を稼ぐこと」、「本人の発達につながること(自己実現)」を掲げて多種多様な作品を発表しています。アトリエ、ギャラリー、ショップ、カフェ(イベント開催時のみ)を備える施設で自由な発想を育みながら、外部のアーティストやキュレーターたちとも手を組み、国内外での展覧会への出展、企業との協働など、固定観念を覆す新たな価値観を生み出しています。



【問合せ】川口太陽の家・工房集
電話:048-290-7355
来場希望者は事前連絡が必要

「女の子」
表現活動で社会とつながる。そのきっかけを作ったのが横山明子さんです。約30年前、横山さんが施設に入所したときの担当職員が、のちに工房集の管理者となる宮本さんでした。当時、既存の仕事をすべて拒否する横山さんに、宮本さんをはじめとする職員は試行錯誤。「仕事をしてもらう前に仲良くなろう」と、散歩に出かけるなど少しずつ距離を縮めていきました。ある日、落書きをしていた横山さんに「イベント用のポスターを描いてほしい」とお願いしたところ、初めて拒むことなく生き生きと描いてくれました。その姿を目の当たりにした宮本さんは「これを仕事にしよう」と表現活動で生きられる環境づくりを目指すことに。現在も横山さんの表情は創作の喜びに満ちあふれ、みんなから愛される存在になっています。

「バラ」
いつも明るくムードメーカーの白田さんは、好きな「赤」を巧みに使い、繊細で独創的な絵を描きます。題材は人物・建物・食べ物などさまざまで、大ファンである浦和レッドダイヤモンズから描き下ろしの依頼を受けるなど、幅広く活躍しています。しかし、アートを始めた当初は、線が曲がってしまうことも、はみ出てしまうことも、色を塗ることも怖かったそうです。「最初はうまく描けなかったけれど、みんなが『明るい色を使ってもいいんだよ』と言ってくれました。今は絵を描くことが大好きだし、みんなと一緒に過ごすと楽しくて安心する。僕にとって必要な場所です」。殻を破る勇気をくれた仲間と共に、社会とつながることで自信をつけた白田さんの作品は、固定観念にとらわれなくてよいのだと気付かせてくれます。

「あんかけやきそば」
クレヨンでキャンバスを染め上げる大串さんは、作品の仕上げにクレヨンのかたまりを塗り込みます。筆圧によって押し出された「削りかす」を捨てることなく、「粒(つぶ)」と名付けて作品に生かしているのです。柔軟な発想で、好きな花であるハナミズキの最も美しい部分、作って楽しかったおもちゃのブロックのパーツ、内視鏡で見た自分の大腸を複数のピンク色で表したこともありました。思い出を独自の視点で切り取り、大胆に表現するのが大串さんの真骨頂です。思いやりがある温和な人柄と、アーティストとしての情熱。「花や食べたものを作品に残してたくさんの人に見てもらいたいです」と創作意欲が尽きることはありません。



「川口太陽の家・工房集」の作家と職員の皆さん
入場無料 申込不要

県内で表現活動を行う130人の作家の作品600点以上を一挙に展示します。大迫力のもの、繊細なもの、ユニークなものまで実にさまざま。「心のバリアフリー」に一歩近づけるかもしれません。
12月2日(火曜日)~7日(日曜日)午前10時~午後5時
(2日は午後1~5時)
県立近代美術館(さいたま市浦和区)
北浦和駅下車徒歩3分
入場無料 事前申込

手話通訳、要約筆記、ヒアリングループ(注2)などを導入し、どなたでも音楽鑑賞を楽しめるコンサートです。プロのバイオリニストとピアニストによる演奏が冬のひとときを彩ります。
(注2) 難聴者の聞こえを支援する装置

令和8年2月23日(月曜日・祝日)午後2時開演
埼玉会館 小ホール(さいたま市浦和区)
浦和駅下車徒歩6分
(定員400人。応募多数の場合は抽選)



工房集アートグッズ(ノート・ポストカードなど)を3人にプレゼント。詳細は「 クイズ&プレゼント 」をご覧ください。

櫻子さん(@sako_photo)が制作してくれました!
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