ページ番号:100885
掲載日:2024年7月11日
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どうだい、読書週間アンケートはうまく集められたかな?
うん。全員の分が集まったよ。
みんな気持ちよく協力してくれたわ。「わたしも知りたいから、わかったら教えてね。」とか言ってくれた人もいて、うれしかったわ。
うまく集められて良かったね。
それで、アンケート用紙は結局、どのように配って、集めたのかな?
朝自習の時に、みんなに説明してから配ったわ。
班長(はんちょう)さんにたのむのはやめて、男子の分はぼく、女子の分はあやのさんが集めることにしたんだ。
読書カードのページ数を合計するだけだから、すぐできると思ったんだけど、読書カードをわすれた人がいたり、アンケート用紙をなくした人がいたりして、意外に時間がかかったよ。
じっさいの統計調査(ちょうさ)でも似たようなことはあるからね。予想どおりにいかないことを体験できたのはいいことだよ。
さて、アンケート用紙が集まったら、次はデータを整理しよう。
ちょっと自分でやってみようと思ったんだけど、やりかたがわからなくて整理できなかったよ。
読んだ本の数とちがって、ページ数は数字が大きいから大変そうね。
順番に少しずつやっていけばむずかしくないよ。じっさいの調査(ちょうさ)の場合は、数がすごく多いからデータの整理にコンピュータを使うんだけど、今回はデータの数が少ないから、カードを使って整理してみよう。カード1まいに1人分、読んだ本の数とページ数を書き写していくよ。36人分だから、二人も書くのを手伝ってね。
(しばらくして)さあ、整理できたね。アンケート用紙を配って、集めて、整理する。ここまでが三つ目のステップ「統計データを集める」だよ。
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でもコバトン、ならべただけの表じゃわからないって、この前やったじゃない。カードに書いてあるからちょっとかっこいいけど。
ここまでは、ぼくもやったんだよね。アンケート用紙を席順にならべてみたんだけど、そのあとどうしていいかわからないからやめちゃった。
ふふふ。カードに書いた理由はあとでわかるよ。
さて、次のステップ「統計データをまとめる」作業に入ろう。今は席順にならんでいるカードを、ページ数の少ない順にならべ直してみるよ。
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うーん、さっきよりは少しましな気がするけど、このままじゃやっぱりわからないよ…。えっ、10冊、3283ページってすごい数だなあ。
ねえ、一番少ない人と多い人のページ数を見て。3000ページ以上も差があるわよ。
ならべ直しただけでも発見があったね。最小値(さいしょうち)と最大値(さいだいち)が一目でわかるね。でも迷路(めいろ)に入らないように、まずは「クラスのふつうの読書量を知りたい」という目的をわすれないようにしよう。
この前、「ふつう」は一つじゃない話をした時に、平均値(へいきんち)、中央値(ちゅうおうち)、最頻値(さいひんち)というのがあると言ったけど、最初に一番かんたんな中央値から出してみようか。数の小さいものから順にならべてちょうど真ん中の数のことだよ。
36人のクラスだから、ちょうど真ん中の数はないんじゃないの?
18番目が1112ページ、19番目が1164ページね。この場合、どっちが真ん中なの?
こんな場合は、真ん中に近い二つの数字を合計して2でわるんだ。1112と1164を足して2でわると、1138だね。1138ページより少ない人が18人、多い人も18人だからちょうど真ん中になっているね。
わたしは少ないほうに入ってしまったわ。1110ページだからほんの少しだけど。
ぼくは、やっぱり少ないほうだよ。847ページだから。ほかのやりかただとどうなの?コバトン。
次は、よく使う平均値(へいきんち)を出してみよう。平均は、合計をデータの個数(こすう)でわって計算するんだ。この場合だと36人分のページ数を全部足して、36でわればいいね。かんたんに言ったけど、36人分の足し算はちょっと時間がかかるから、今回はぼくがパソコンで計算するね。
(しばらくして)ページ数の合計は45216ページだから、45216÷36を計算すると1256。平均は1256ページだね。
1256ページ?わたしの1110ページより、156ページも多いわ。自分は平均よりちょっと多いほうだと思っていたんだけどな。
ぼくなんか847ページだから400ページも差があるよ。おかしいなあ、自分ではそんなに少ないほうだとは思っていなかったのに。
あと一つのむずかしい名前のやりかただとどうなの?
最頻値(さいひんち)だね。実は最頻値については、中学校で勉強するんだ。
でも、ここまで来たからちょっとやってみようか。最頻値はむずかしい言葉だけど、要するに一番よく出てくる数字を選べばいいんだよ。
読んだ本の数の時は、2冊が一番多かったから一目でわかったよね。でも、ページ数はみんなバラバラで同じ数字は一つもない。このままだと最頻値が36こあることになってしまう。さて、どうしたものか…。
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1冊 395 ページ |
2冊 485 ページ |
2冊 502 ページ |
2冊 603 ページ |
1冊 607 ページ |
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4冊 1110 ページ |
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もったいぶらないで早く教えてよコバトン。
近い数字のものをまとめればいいんじゃない?1110ページと1112ページとか。
あやのくん、いい線いってるね。そう、データを同じ幅(はば)で区切ってグループを作るんだ。区切りの数は多すぎても少なすぎても分かりにくくなってしまうから、どのていどの幅で区切るかが大事になるよ。今回は、1ページから300ページ、301ページから600ページのように、300ページごとに区切る場合と、同じように400ページごとに区切る場合の2とおりを試してみよう。
ここで、カードに書いたことが生きてくるんだ。カードなら区切りかたをかんたん変えられるからね。
へぇ、本当だね。カードを動かせば、かんたんに区切りが変えられるし、数えるのも楽だ。
えーと、300ページごとに区切ると、901ページから1200ページの人が8人で一番多いね。あやのさんは一番多いグループかぁ。ぼくは601ページから900ページの二番目に多いグループだ。
1~300ページ | 1冊 247 ページ |
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301~600ページ | 1冊 395 ページ |
2冊 485 ページ |
2冊 502 ページ |
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601~900ページ | 2冊 603 ページ |
1冊 607 ページ |
2冊 653 ページ |
3冊 756 ページ |
2冊 765 ページ |
2冊 826 ページ |
2冊 847 ページ |
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901~1200ページ | 3冊 916 ページ |
4冊 964 ページ |
3冊 991 ページ |
2冊 998 ページ |
3冊 1064 ページ |
4冊 1110 ページ |
2冊 1112 ページ |
2冊 1164 ページ |
1201~1500ページ | 4冊 1248 ページ |
5冊 1253 ページ |
7冊 1277 ページ |
3冊 1299 ページ |
3冊 1374 ページ |
6冊 1491 ページ |
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1501~1800ページ | 5冊 1579 ページ |
4冊 1671 ページ |
6冊 1690 ページ |
7冊 1737 ページ |
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1801~2100ページ | 6冊 1822 ページ |
5冊 1968 ページ |
7冊 1996 ページ |
6冊 2010 ページ |
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2101~2400ページ | 10冊 2124 ページ |
7冊 2389 ページ |
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2401~2700ページ | ||||||||
2701~3000ページ | ||||||||
3001~3300ページ | 10冊 3283 ページ |
400ページごとに区切ってみると…。801ページから1200ページの人が10人で一番多いわね。あらっ、はかるくんとわたしが、一番多いグループに入っているわ。平均(へいきん)の1256ページは、一番多いグループには入らないのね。
1~400ページ | 1冊 247 ページ |
1冊 395 ページ |
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401~800ページ | 2冊 485 ページ |
2冊 502 ページ |
2冊 603 ページ |
1冊 607 ページ |
2冊 653 ページ |
3冊 756 ページ |
2冊 765 ページ |
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801~1200ページ | 2冊 826 ページ |
2冊 847 ページ |
3冊 916 ページ |
4冊 964 ページ |
3冊 991 ページ |
2冊 998 ページ |
3冊 1064 ページ |
4冊 1110 ページ |
2冊 1112 ページ |
2冊 1164 ページ |
1201~1600ページ | 4冊 1248 ページ |
5冊 1253 ページ |
7冊 1277 ページ |
3冊 1299 ページ |
3冊 1374 ページ |
6冊 1491 ページ |
5冊 1579 ページ |
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1601~2000ページ | 4冊 1671 ページ |
6冊 1690 ページ |
7冊 1737 ページ |
6冊 1822 ページ |
5冊 1968 ページ |
7冊 1996 ページ |
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2001~2400ページ | 6冊 2010 ページ |
10冊 2124 ページ |
7冊 2389 ページ |
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2401~2800ページ | ||||||||||
2801~3200ページ | ||||||||||
3201~3600ページ | 10冊 3283 ページ |
こんなふうに、一番人数の多いグループは区切りかたで変わってくるんだ。区切りかたをまちがえると、統計の読み取りもまちがえることになるから注意が必要だよ。
ちなみに500ページごとに区切ると…。501ページから1000ページの人が12人で一番多いグループになるね。今度は、はかるくんは一番多いグループに入るけど、あやのくんは入っていないね。
一番多いグループがわかれば、最頻値の計算はあと一息だよ。最頻値は区切りのちょうど真ん中の数字を出せばいいんだ。300ページごとに区切った場合は、901ページから1200ページの真ん中だから1050.5ページ、400ページごとの場合は1000.5ページ、500ページごとなら750.5ページがそれぞれの最頻値になるね。
1~500ページ | 1冊 247 ページ |
1冊 395 ページ |
2冊 485 ページ |
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501~1000ページ | 2冊 502 ページ |
2冊 603 ページ |
1冊 607 ページ |
2冊 653 ページ |
3冊 756 ページ |
2冊 765 ページ |
2冊 826 ページ |
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3冊 916 ページ |
4冊 964 ページ |
3冊 991 ページ |
2冊 998 ページ |
1001~1500ページ | 3冊 1064 ページ |
4冊 1110 ページ |
2冊 1112 ページ |
2冊 1164 ページ |
4冊 1248 ページ |
5冊 1253 ページ |
7冊 1277 ページ |
3冊 1299 ページ |
3冊 1374 ページ |
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1501~2000ページ | 5冊 1579 ページ |
4冊 1671 ページ |
6冊 1690 ページ |
7冊 1737 ページ |
6冊 1822 ページ |
5冊 1968 ページ |
7冊 1996 ページ |
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2001~2500ページ | 6冊 2010 ページ |
10冊 2124 ページ |
7冊 2389 ページ |
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2501~3000ページ | ||||||||||||
3001~3500ページ | 10冊 3283 ページ |
さて、「統計データをまとめる」やりかたにはほかにもたくさんあるけど、最初だからこれくらいにしておこうか。
まとめる作業の中で、いろいろな数字を出したけど、どれも「ふつう」の読書量を考えるために参考となる数字だよ。「次の読書週間の目標を立てるため、クラスの「ふつう」の読書量を知りたい」わけだからね。今まで出てきた数字をおさらいしよう。
ここで、統計の作りかた、使いかたのここまでのステップをまとめておくよ。
計画にそって、調査(ちょうさ)用紙を配ったり、直接(ちょくせつ)聞いたりして統計データを集める。
すでにある統計を使う時は、図書館やインターネットなどで統計データを集める。
集めた統計データを整理する。
整理したデータを、目的に合わせてまとめる。問題解決の参考となる数字を計算する。
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