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掲載日:2024年3月13日
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埼玉高速鉄道の沿線には、子育て世代にうれしい散策や学びスポットが数多く存在します。こちらでは実際に現地を訪れ、スポットの魅力をご紹介します。
埼玉高速鉄道(SR)の鳩ヶ谷駅からアクセスできる「川口市立科学館」についてご紹介します。
「川口市立科学館」は、科学展示室・プラネタリウム・天文台の3つの施設で構成される科学館です。ファミリー層を中心に子どもから大人まで、幅広い年代の人が訪れる科学館として人気を集めています。
約40もの実験装置が展示されている科学実験(参照)
今回は川口市立科学館の鈴木大輔さんに、科学館の魅力やファミリーで楽しめるポイントを伺いました。
他の科学館にはない、川口市立科学館ならではの特徴はありますか?
川口市立科学館 鈴木氏
「当館ならではの特徴は、大きく2つあります。1つめは、展示物を触って体験できることです。ボタンを押したり部品をセットしたりするとさまざまな科学現象が実際に目の前で起こるため、未就学の子どもでも展示を触るだけでも楽しめるようになっています。2つめは、展示物の解説がない点です。操作方法や仕組みなどをあえて説明しないことで、先入観を持たずに体験してもらえます。
なお、科学展示室は感染症対策として入館者の検温と消毒を行い、100名までの入場制限を行っています。展示物はアルコールによる定期的な消毒を行っています。来場者の反応は、展示物に対してシンプルに驚いたり、構造や原理を考えてみたりと、見る人によって様々です。質問や解説はインストラクターが対応するので、気になる展示物があれば気軽に声をかけてほしいですね」
竜巻の成り立ちが確認できる「たつまきボックス」。風を出す4つの筒を動かして風向きを調整し、竜巻になるポイントを探し当てます。
風でボールを浮かす「エアーテーブル」。風向きの位置を変えることで、宙に浮くボールを動かせる人気の展示物です。
「プレイテーブル/力・歯車・立体歯車ボックス」は、歯車の入ったブロックの組み合わせでさまざまな動きに変化します。プログラミング教育を意識した展示物です。
ファミリー層の反応が特にいい展示や場所などを教えて下さい。
「プラネタリウムと天文台も人気の施設です。プラネタリウムは直径20mの大きなドームに映像を投影して、自然に近い星空を見られるのが特徴です。感染症対策としては、座席の間隔を空けられるよう入場者の人数を制限し、入場時に検温・消毒を行っています。
ファミリー層はもちろん、若いカップルや年配のご夫婦など幅広い年代の方が来場されます。季節に応じて投影する番組を変更しているため、リピーターの方も多いですね」
プラネタリウムの会場では、20mの大型ドームで地球から見た星空だけでなく、宇宙空間に飛び出した星景も体験できます。
令和2年12月には、人形を使ったストップモーションアニメ「ノーマン・ザ・スノーマン ~流れ星のふる夜に~」が上映されました。
「当館が備える天文台は、星雲・星団など暗い天体を観察できる『主天文台』、月や惑星を観察する『副天文台』、太陽を観察する『太陽天文台』の3つです。普通、天文台は周囲の光が少ない山奥にあることが多いため、当館のように街中にあるのは非常に珍しいです。過去実施した夜間観測会では、大型の望遠鏡を通して見る星の姿に多くの方が大変驚いていました。今は感染症対策のため夜間観測会を一時休止していますが、再開できたらぜひ気軽に参加してもらいたいですね」
口径65cmの望遠鏡を備える主天文台。望遠鏡を支えるU字型のアームは、地元川口で鋳造された特注品です。
「当館の展示物はプラネタリウムと天文台も含めて、自ら体験できることをコンセプトにしています。体験を通じて得られる気づきは年代によって変わってくるので、未就学児や低学年の子どもは喜びや驚きを感じていただき、高学年の子どもは親子一緒に考えていただくといった楽しみ方をしてほしいですね。
企画展や科学実験を実演するサイエンスショーなど、何度来館しても飽きないような工夫を行っているので、ぜひ気軽にお越しください」
【基本情報】
川口市立科学館
12月中旬から翌年の6月上旬頃まではいちご狩りのシーズン。今回は埼玉高速鉄道沿線のいちご農園(さいたま市内)を紹介します。
地域の先駆けとしていちご狩り農園をスタートして36年を迎えた老舗のいちご農園です。
自然保温で栽培したいちご
代表の金子賢一さんにお話を伺いました。
農園の特徴は?
「昔ながらの土耕栽培にこだわる3軒の農家が集まってできたいちご農園組合(現在は2軒で運営)が始めたいちご農園です。自然保温を基本にしたハウス栽培を行っています。周りでは小川や田んぼなどの自然も一緒に楽しめるので、孫や子どもを連れて毎年来園してくださるご家族が多いです。」
いちごの種類は?
「当園では『とちおとめ』と『やよいひめ』を栽培しています。今年のように気温の低い年は、いちごの苗の成長が遅れたり、成熟時期がずれたりします。その分時間をかけて実が熟成していきますので、収穫期には甘味たっぷりのいちごを味わうことができます。」
岩槻いちご狩り観光農園 基本情報
※予約など詳しくは上記の電話番号にお問い合わせください。
いちごの種類が豊富なオープン10年目を迎えるいちご農園です。
8種類のいちご狩りができるハウス
農業経営・専門士の肩書をもつ2代目の中村優太さんにお話を伺いました。
農園の特徴は?
「当園では幅広い年代の方に楽しみやすい環境づくりを心掛けています。通路を広くしビニールシートを敷くことで歩きやすくなり、ベビーカーや車イスを入りやすくしました。また上下2段式の高設ベンチを使ったいちご栽培ですので、小さなお子さまや車いすの方が自分の手でいちご狩りができるのがポイントです。」
いちごの種類は?
「ハウス内では全部で11種類のいちごを栽培しています。その中から、埼玉県のオリジナルブランド『あまりん』や『かおりん』など8種類のいちご狩りができ、食べ比べられます。もぎたてのいちごは種類を問わずおいしいですよ!」
岩槻いちごファームNakaiwa 基本情報
※新型コロナウイルス対策としていちご狩りは完全予約制(前日まで受付9時00分~19時00分)
専用電話(080-4446-4115)から予約
詳しくは公式ホームページをご覧ください。
http://iwatsuki-ichigofarm.com/
埼玉高速鉄道東川口駅から徒歩6分という立地にある平成29年オープンのいちご農園です。
簡単にいちご狩りができる高設ベンチ式栽培
代表の備藤(びどう)大樹さんにお話を伺いしました。
農園の特徴は?
「駅から近いいちご園は珍しいと思います。高設ベンチ式栽培を採用していますので立ったまま簡単にいちご狩りができます。また、バリアフリーですので車いすやベビーカーでも移動しやすく広々としたスペースでゆっくり楽しんでいただけるようにしております。トイレにはおむつ替え台も完備しているので小さなお子さま連れでも安心です。」
いちごの種類は?
「甘味と酸味のバランスが良く香り高い『紅ほっぺ』や甘味が強く酸味は少ない『章姫(あきひめ)』など、数種類を栽培しています。大粒で甘い品質重視のいちご作りを目指していますので味には自信を持っています。」
駅チカ イチゴ園 GREENPEACE 基本情報
※新型コロナウイルス対策としていちご狩りは完全予約制
上記の電話番号または公式ホームページから予約
詳しくは公式ホームページをご覧ください。
https://greenpeace-ichigo.com
減農薬栽培で安心安全ないちご作りを実践している17年目のいちご農園です。
※令和3年春のいちご狩りは、新型コロナウイルスの影響により中止し、いちご販売のみの営業となります。
オリジナル品種の大粒レイベリー
オーナーの岡田徹さんにお話を伺いました。
農園の特徴は?
「敷地内にある7つのハウスでは高設ベンチ栽培を導入していて、バリアフリーで広々ゆっくりいちご狩りが楽しめます。当園では35,000本のいちご苗を全て自家栽培しています。良い苗を定植することがおいしい完熟いちごの生産へ繋がります。」
いちごの種類は?
「当園でしか食べられないオリジナル品種の『レイベリー』は、果実の艶や形がよく、甘さも抜群でお客様に人気ナンバーワンのいちごです。ほかにも4つの品種が合わさって完成した『よつぼし』、甘味と酸味のバランスが良い『紅ほっぺ』などを栽培しています。」
美園いちごランド 基本情報
※詳しくは公式ホームページをご覧ください。
https://www.misono-ichigoland.com/
さいたま市が民間事業者と連携して普及を目指している「シェアサイクル」についてご紹介します。
埼玉高速鉄道の開業により、交通の利便性が飛躍的に向上した沿線地域。
一方、駅から少し離れた場所へ向かう際に、バスや車以外の選択肢もあればと思われる方もいるはず。
そこで今注目されているのが、自転車を共同利用できる「シェアサイクル」です。
さいたま市では、シェアサイクル事業者・OpenStreet株式会社と「さいたま市シェアサイクル普及事業実証実験」を実施。
平成28年に浦和美園地区で始まった実証実験を経て、シェアサイクリングサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」のポート(駐輪施設)は、さいたま市内385か所設置されています(令和4年11月末時点)。
「HELLO CYCLING」は黄色い看板が目印
「HELLO CYCLING」を利用する際はアプリで会員登録後、地図を見ながら最寄りのポートの自転車を予約する必要があります。なお、SuicaやPASMOなどのICカードを登録しておくと、予約不要で借りることもできます。
シェアサイクルは、気軽に低価格で電動アシスト自転車を借りられるだけでなく、借りた場所以外のポートに返却できるのもメリットのひとつです。例えば埼玉スタジアム2002でサッカー観戦をする際に、浦和美園駅や周辺地域で借りた自転車をスタジアム近くのポートに返す、といった使い方も可能。なお、自転車には予め保険がかけられているため、万が一のときにも安心です。
操作パネル。利用時や返却時の操作に利用します。
対応している手持ちのICカードを登録しておくと、利用時の施錠・解錠が簡単に
スマートロック
シェアサイクルのポート
シェアサイクルの魅力についてお聞かせください
執行役員CFO 工藤智彰氏
シェアサイクルは、駅を中心とした既存交通の利便性を補完し、「ラストワンマイル」の移動を手軽に行えるのが魅力です。
都市部だけでなく地方の観光地も含め、HELLO CYCLINGのポートは全国に数多くあります。思い立った時にスマートフォンひとつで簡単にご利用いただけます。
折しも新型コロナウイルスの影響で、多くの人が自宅や地元にとどまった結果、観光やレジャーの「地産地消」が広がりを見せています。
例えば浦和美園で自転車を借り、見沼や岩槻方面へマイクロツーリズムを楽しまれる方々もいらっしゃいます。
埼玉高速鉄道沿線は魅力的な飲食店や公園などがたくさんあり、住んでいる方々がその魅力に気が付き始めているようです。
ぜひHELLO CYCLINGを活用し、日常の移動手段としてだけでなく、地域の魅力に触れられてください!
さいたま市の中央部に広がる約1,200ヘクタールの広大な緑地空間「見沼田んぼ」は、浦和美園駅や大宮駅から2~3kmという近さにあるにもかかわらず、田んぼや畑、雑木林や河川、見沼代用水によって育まれる田園風景が広がる、緑と水が豊かに融合したエリアです。
見沼田んぼの灌漑農業用水として利根川から取水し、東西2本に分流する見沼代用水は、西側の大地に沿って掘削された全長約22kmの西縁(にしべり)と東側の大地に沿って掘削された全長約16kmの東縁(ひがしべり)に流れ込み、沿道には総延長20kmを超える桜回廊が連なっています。
平成25年から、さいたま市が総延長20kmを超える日本一の桜回廊を目指し、市民や団体、企業などの協力の下で『目指せ日本一!サクラサク見沼田んぼプロジェクト』をスタートし、令和元年までの6年間では、374本の桜の木を新たに植樹し、周辺部を含めた既存の桜と合わせると計約5,000本、総延長20.25kmの桜回廊を達成。
また、このプロジェクトでは、桜回廊に昔からあるソメイヨシノを中心に開花時期を長く楽しめるよう開花のタイミングが異なるエドヒガンや雅(ミヤビ)ザクラ、ヤマザクラなどの種類も新たに植樹、散策する人が休憩できるベンチや案内板などの設置にも取り組んできました。
春の「見沼田んぼ」は、3月下旬から4月上旬にかけて、大宮公園や見沼代用水沿いのあちこちで桜が咲き始めます。
見沼代用水東縁見沼区加田屋 付近
満開期を迎え、桜の花一色に染まった見沼田んぼの桜回廊は、壮観な眺めとなりウォーキングや花見を楽しむ人たちで賑わいます。この時期は菜の花も同時に見ごろとなり、桜と菜の花の鮮やかな“競演”スポットを見つける楽しみもあります。
見沼代用水西縁 緑区見沼 付近
雅(ミヤビ)ザクラ(写真上)はオオシマザクラとカンヒザクラの雑種と考えられ、昭和60年頃さいたま市緑区の見沼田んぼで発見され、自生していた1本の木から穂木を採集し、接ぎ木による増殖で生産が始まりました。
平成5年に当時の皇太子妃 雅子様の御成婚を記念して、プリンセス雅(みやび)と名付けられ、現在は雅(ミヤビ)ザクラと呼ばれています。
ソメイヨシノの開花より5日くらい早く咲き、見沼緑道などで見ることができる、やや大輪の花が特徴の桜です。
*『写真提供さいたま市』
徳川将軍が日光東照宮に参詣する際の専用道として整備された日光御成道。
今も情緒的な町並みが広がる御成道沿道にある「御成坂公園」は、家1、2軒くらいの広さですが、地元住民の憩いの場として親しまれています。
そんな公園の傍らに、火の見櫓のような形をした「からくり時計」があります。
からくり時計はその名のとおり、時計に仕掛けが施されており、一定時刻になると動き出します。
からくりが見られるのは、月曜から土曜日の間は、
10時00分
12時00分
15時00分
17時00分
19時00分
の計5回。
日曜日のみ、10時00分~20時00分まで、1時間ごとに作動する仕組みになっています。
動き出す時刻が来ると時計から音楽が流れ始め、機械仕掛けの扉が開いて、江戸時代をしのばせる人形がゆっくりと出てきます。
時計の中から様々な人形が出てきて動きだします
人形は精巧に作られており、手足も含め様々な動きの演出が施されています。
人形が出てくる扉は一箇所だけではなく、時計の周辺にいくつもあり、様々な角度から楽しむ事ができます。
こちらの時計を見に、中には遠方から訪れる方もいらっしゃるとか。
かわいい動きで楽しませてくれる演出は、大人だけでなく、子どもにも楽しめる仕掛けとなっています。
そんなからくり時計ですが、近所の方でもいつ頃からこの場所にあるのか知らない人も多いそうです。
そこで、御成坂公園の目の前にあり、江戸時代に創業した歴史ある布団屋さん「紺屋」の御主人に、からくり時計がいつ作られたのか尋ねてみました。
すると蔵書の中から、一冊の本を取り出し見せてくれました。
鳩ヶ谷の歴史などが収められた「創造の翼を広げて」
御成坂公園が竣工されたときにはすでにからくり時計の姿が。
本によると、御成坂公園が完成したのは平成2年(1990年)とのことで、掲載されている写真を見るとからくり時計の姿もしっかり写っています。
御主人いわく、「自分の記憶では公園ができる前からすでにあったのではないか」とのこと。それがどのくらい前かまでは、はっきりとはわからないそうです。
いずれにしても30年ほど前から現在まで、地元の人に大切にされてきたからくり時計は、これからも通りかかる人たちに楽しい演出と共に時を告げ続けてくれることでしょう。
御成坂公園(からくり時計)
様々な講座やイベントを通じて、地域の交流や生涯学習を後押しする「美園コミュニティセンター」。
平成28年1月4日に開館したばかりの真新しい施設がどのように生かされ活用されているか、現地でお話を伺いました。
子育て世代を中心に若い人が増え、発展著しい浦和美園。駅から徒歩約1分の好立地にある「美園コミュニティセンター」は、開館以来利用者が増え続け、平成30年度には年間のべ11万8417人もの方が施設を利用しました。
講座を聞きたい人やしたい人、スポーツ・音楽を楽しみたい人など、多くの方々に最新の設備とスペースを貸し出しています。
施設外観
予約方法は施設によって異なります。
レクリエーションルームや集会室、和室、調理室、音楽室は、希望日の月の3ヶ月前(さいたま市外の方は2ヶ月)の1日から、利用日の3日前まで予約可能です。予約は利用者登録後インターネットや携帯電話、市民開放端末で行えます。
多目的ホールのみ、インターネットなどのシステムでは予約ができないので、詳細はコミュニティセンターにお問い合わせください。
2階から見たホール
施設の設備の良さや新しさはもちろん、施設利用料が安価に抑えられているということもあり利用希望者も多く、施設や希望日によっては抽選となってしまうケースも。特にレクリエーションルームや音楽室は人気のため、曜日や時間帯、抽選で漏れたときの代替案など検討した上でご予約を。
それぞれの施設は次のような特徴があります。
「多目的ホール」は最大300人が利用でき、講演会やスポーツ(卓球、フットサル、バレー、バスケ等)に利用されています。
多目的ホール
人気の「レクリエーションルーム」は壁に姿見がはられているので、ヨガやダンス、体操など自分のポーズなどを確認しながら楽しめます。
「音楽室」は2部屋あり、ギターアンプやシンセサイザー、ドラムセット、グランドピアノなど設備が充実しています。管楽器やピアノの練習をしたい人や、バンド・コーラスサークルの人たちなども利用されています。
会議や打ち合わせなどに使われる「第1~第5集会室」は、パソコンやプロジェクターなどあるので、そのままセミナーや授業を行えます。
調理室は調理台、電気オーブン等の調理器具があり、料理教室などで利用されています。
和室は茶道具や囲碁・将棋台などの和室ならではの設備が備え付けられています。
美園コミュニティセンターでは、「自分の得意な分野で講座を開きたい!」「サークルを作って活動したい!」という方々も施設を使って、魅力的な講座やサークルイベントを行っています。
そんな講座のひとつで、取材時に活動を行っていたフラダンス教室の「サークル・フラ・モアニ」さんを訪ねました。
サークル・フラ・モアニの三輪先生と講座のメンバー
フラダンスの先生である三輪さんが2年前に立ち上げた「サークル・フラ・モニア」は月2回、主にレクリエーションルームでフラダンスの講座を開設しています。
授業は「はじめての方でも楽しめるコース」と「小さなお子さんがいても参加できる子連れコース」の2種類あり、はじめてコースは7人、子連れコースで2組、主婦を中心に幅広い年齢の方が楽しくフラダンスを学んでいます。
みんなで仲良く学ぶがモットーで、授業ものんびり進むため、振り付けを学ぶ曲も3ヶ月で1曲(6回の授業で1曲)程度と、ひとつの曲をゆっくり覚えていくことができます。
「施設が新しくてきれいだから、フラダンスをしていてとても気持ちがいいです。外側の壁はガラス張りで風景もよく見えるので、青空を眺めながらフラをやると気分も盛り上がります」
とは三輪さん。
生徒の皆さんからも、
「毎回来るのが楽しい! 通い始めて姿勢がよくなりました」
「他県から浦和美園に引っ越したばかりの頃は、知らない土地で気持ちが前向きにならないときも有りましたが、この講座に通い始めてからお友達ができて、新しい土地での生活が楽しくなりました」
「良い講座なので、ぜひずっとやってほしいです」
と喜びの声がきかれました。
サークル・フラ・モアニ
練習中の様子
このように、フラダンス教室が、ダンスを学ぶだけではなく地域の人たちの交流に一役買っていました。
この他にも様々な講座やイベントを通じて、地域の人と人とがふれあい、楽しまれています。
内観
講座はその他にも、施設を運用するさいたま市文化振興事業団が主催するケースも多くあります。
様々な年代層、興味関心に応えられるよう、スタッフが探し出した先生や地域の方々に協力してもらい、企画をたてているそうです。
例えば埼玉スタジアムが近い立地から、浦和レッズ共催のサッカー教室などは、たくさんの親子が集まりにぎやかなイベントとなりました。
他にも平成30年度に実施した講座では、
「季節で飾るバルーンアート(平成30年4月15日)」
「親子で楽しむジャム作り講座(いちご編)(平成30年6月16、17日)」
「写経体験会(平成30年11月25日)」
「親子で楽しむクリスマスコンサート(平成30年12月7日)」
「ヒップホップダンス講座(平成31年1月6日~27日)」
など、文化振興事業団では39種類の主催講座・イベントと、8種類の共催講座・イベントを行いました。
今年、令和元年度も様々な講座・イベントが行われる予定なので、興味のある方はぜひ施設の掲示物などの情報をチェックしてください。
なお、美園コミュニティセンターには同じ建物内に別の施設として「美園図書館」もあります。
駅前の便利な図書館
浦和美園駅からほど近い好立地で、様々なジャンルの書籍が約7万冊揃っていることから、主婦や学生だけでなく、仕事帰りに立ち寄って本を借りていく、という社会人も。
図書館の一角にはたくさんの絵本が置いてある、子育て世代に嬉しい「おはなし室」もあります。我が子にくつろぎながらゆっくり絵本を読み聞かせることができます。
おはなし室
その他、CDや雑誌、新聞、インターネットを利用できるコーナーなどもあるため、様々な年代の人が気軽に利用できる、身近な図書館として親しまれています。
駐輪場や駐車場も併設
充実した講座やイベント、併設の図書館など、多くの人でにぎわい、すでに地域のコミュニティの核になっている美園コミュニティセンター。今後の展望について、館長の林さんにお話を伺いました。
施設のご紹介を頂いた方 林館長
「この地域は子育て世代が増え、活気に満ちあふれた街です。
一般的に、コミュニティ施設の利用者は中高年の方が多い傾向にありますが、当館では若い利用者がたくさんいらっしゃいます。
親子で楽しめる講座などは、毎回活気に溢れています。今後は若い世代の方々にもっと利用していただきやすいように、お子様連れの方でも気軽に参加いただける講座ができないか考えております。
現在、レクリエーションルームや音楽室が人気ですが、利用の少ない調理室や和室をもっと有効活用いただけるような取り組みも行っていきます。
この地域には私達以外にも、様々な取り組みを行っている施設や団体様もいらっしゃいます。そのような皆様方とより一層連携し、活動を活性化していきたいと思います。今後もぜひ当館にお立ち寄りください!」
地域のために発展を続ける美園コミュニティセンター。今後の取り組みにも注目です。
美園コミュニティセンター
美園図書館(2階)※所在地は美園コミュニティセンターと同じ
埼玉高速鉄道「新井宿駅」2番出口から徒歩15分。2018年4月にオープンしたイイナパーク川口(正式名称「赤山歴史自然公園」)は、広域的な集客性に配慮した「水と緑のオアシス空間の創出」を計画のテーマとして、自然環境や歴史文化遺産を活用した、地域の振興や都市農業の活性化に資する公園です。広さはおよそ9ヘクタール(東京ドームほぼ2個分)を誇る広大な公園で、様々な設備も備わった複合施設となっています。
2022年4月に首都高初のハイウェイオアシスとなる「川口ハイウェイオアシス」がオープンし、公園全体が開園しました。多くの家族連れで賑わっているとのことで、早速現地に伺い、その魅力を体験しました!
緑の風景に囲まれた、広々とした公園の一画に、白い山型の大型遊具があります。
たくさんの人が集まっています!
こちらは、山の形をした巨大なトランポリンでした。3歳から小学生までの子どもが利用できます。
子どもたちの飛び跳ねっぷりはすごく、みんなニコニコ笑顔でぽよんぽよんと転がっていました。
思い切り飛び跳ねても大丈夫! 下はふわふわです
これだけ大きなトランポリンは珍しい!?
もちろんルールはしっかり守って遊びましょう
かなり大きな広場になっていますので、将来的にはボール遊びをしたり、お弁当を広げて日向ぼっこをしたり、色々な楽しみ方ができそうです。
また、公園の中央には大池もありました。
公園の真ん中にある池がとてもきれい。水鳥も訪れていました
川口という人口密集地でまたひとつ、子どもたちを安心して遊ばせられる公園ができたのは、市内の子育て世帯だけではなく、市外の方にもうれしいニュースです。
首都高速道路や外環自動車道、東北自動車道からも近いので、旅行中にぐずりはじめた子どものご機嫌を取るために立ち寄るパパ・ママも増えるかも?
イイナパーク川口は、子どもが楽しめる遊具設備はもちろん、親子で楽しめる学びの施設もあります。
取材時にオープンしていた施設として、「歴史自然資料館」があります。
そもそもイイナパーク川口の名前は、公園のある赤山にかつて存在した「赤山城(赤山陣屋)」の城主「伊奈氏」や「良いもの」を連想させる愛称として公募によって決まったとのこと。
そんな、地域にゆかりのある「赤山城」「伊奈氏」をはじめ、川口の歴史や自然についての展示が行われているのが、こちらの資料館になります。
3棟の建物が弧を描くホワイエで結ばれた歴史自然資料館
案内版もなんだかモダンです
館内は大きくわけて、「土の家(展示室)」「レンガの家(映像ギャラリー)」「木の家(管理室)」の3棟あります。
展示室では、まさにこの地に居を構えていた伊奈氏のことや、安行の名産品・植木のこと、川口の美しい四季について展示が行われています。
また、安行式土器の展示も行われており、眼の前で縄文土器の風合いを見ることができます。
他にも、最新のテクノロジーで、キーボードやモニターがないのに机に映った映像を触ったりして操作できる展示もありました。
安行式土器。縄文時代に思いを馳せて
キーボードもモニターもないのに操作ができる。不思議!
赤山城周辺のジオラマ。造形が細かくてきれい
展示物以外に、レンガの家はシート座席30席と車椅子席2席分のミニシアターになっており、赤山陣屋と伊奈氏、川口市の産業や四季の魅力、日光御成道の紹介など、無料で5つの動画を見ることができます。
そのうち「赤山陣屋と伊奈氏」についての動画を見ましたが、8分の上映時間で伊奈氏の功績などをしっかり理解することができました。
公園のすぐ近くにある「赤山陣屋跡」に行くご予定がある場合、事前に館内をチェックしておくと、散策がより楽しいものになるはず。
動画の内容が気になる方は、ぜひミニシアターに足を運んでください!
敷地内にある関東郡代・3代目伊奈忠治像。治水事業などで多大な功績を残しました
この他、資料館では工作教室やイベントも人気を集めています。万華鏡づくり教室ではたくさんの子どもたちが集まり、それぞれの作品をうれしそうに自宅へ持って帰ったのだとか。また、能のイベントを行った際は用意した100席がすぐに埋まり、200人の立ち見が出たとのこと。その他、不定期に特別展なども行われているので、市報やホームページで気になるイベントが無いか、ぜひチェックしてください。
訪問時に行っていた特別展。日光社参の服装などが展示されていました
ちなみに資料館は展示物だけでなく、独特の味わいを持った建物そのものも見どころ。
実は資料館を含めた公園内の建物は全て、日本を代表する建築家・伊東豊雄氏の手によるもの。
各種建築系の雑誌でも紹介された素晴らしい建物を眺めるのも、イイナパーク川口の楽しみ方のひとつです。
2022年4月25日、首都高初となるハイウェイオアシス、「川口ハイウェイオアシス」がオープンしました。
ハイウェイオアシスには、室内あそび場「ASOBooN」があります。大型遊具や首都高ならではの乗物コーナーなどがあり、家族で楽しめる施設です。
また、ASOBooN内に授乳室があるため、小さいお子様連れでも安心して利用できます。
写真
たくさん遊んでお腹が空いても大丈夫。ハイウェイオアシスには、レストラン・カフェ・売店も併設しています。
レストランでは川口市産の鋳物を使用した羽釜で炊き上げたご飯を使用しています。羽釜で炊く様子も間近で見ることができます。
レストランでのお食事はもちろん、公園でピクニックを楽しまれる方に向けてテイクアウトメニューもあります。
地元川口の厳選されたおみやげや首都高オリジナルグッズなども販売しています。
おにぎり・売店の写真
トランポリンや歴史自然資料館の他に、「地域物産館」もあります。現在はプレオープンで、常設での運用はされていませんが、不定期で特産品の販売を行うなど多目的スペースとして市内外の方に利用されています。「何か行事を行ってみたい!」という方は川口市の産業振興課工業振興係までぜひお問い合わせを!
ラウンジやカフェスペース、フリーマーケットができる施設などがあります
地域物産館の本格オープンは、2020年度頃の見込み。
また、この年にはイイナパーク川口は川口PAに接続し、一般道だけでなく首都高速道路からも利用できる、いわゆる「ハイウェイ・オアシス」を計画しているとのこと。
さらに、2022年度には「環境学習の場」と呼ばれる森林エリアが完成予定となっています。
エノキやクヌギなど土落葉広葉樹を栽培し、昆虫などの生き物が住みやすい環境を作り、子どもたちが自然と触れ合える環境学習の場として整備が進められています。
都心に近く、自然と触れ合う機会が少ない子どもたちにとって、身近に昆虫などと触れ合える場は貴重なはず。
これから完成に向けて、徐々に進化していくイイナパーク川口に今後も注目度大です。
完成すると1日中、木々の間で虫取りをする子どもたちの歓声が聞こえてきそうです(画像はイメージです)
歴史自然資料館スタッフ
まだ一部のみオープンといった状態ですが、すでにたくさんの人にご利用頂いています。
オープンしたばかりの頃でも、お休みの日は1日で2,000人くらいの方にお越しいただいていました。
私は資料館のスタッフですが、イベントを行うと沢山の人達に集まっていただき、やりがいを感じます。
資料館自体は毎週月曜日と年末年始が休館日になっていますが、館内のトイレはいつでも利用できるので、トランポリンで遊んでいるお子さんや、おむつを替えたいお母さん方も年中安心してご利用いただけます。
園内は緑がとても多く、遊んでいるだけでもお子さんの情操教育に良いと思います。
実は植木が地元の特産だと知る機会につながると良いですね。
これから随時施設などができてくるので、2022年までどう変わるのか、その進化も楽しんでください。
【利用案内】
イイナパーク川口
お問い合わせ
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