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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(細川威議員)

地元問題-新方川における治水対策について-

Q 細川威 議員(民主フォーラム)

越谷市は、市内に5本の1級河川が流れ、その多くが中川に合流しています。古くから水郷越谷として親しまれてきましたが、この近年、自然災害の激甚化に伴い、水害のリスクも高まっています。特に、今年6月の台風第2号の大雨では、新方川や中川の河川水位が短時間で急上昇しました。この台風による埼玉県全体の被害の8割が越谷市で占めており、浸水被害は床上約600件、床下約2,500件となっており、浸水域は越谷市の面積の4分の1相当に及び、国道4号の一部も冠水しました。
今回の被害は、特に内水氾濫と言われており、特に被害が目立ったのが新方川流域でした。過去の対策として、昭和57年と昭和61年に着手された激特事業では、中川合流点から一般国道4号バイパスまでの河道の拡幅や大吉調節池の整備など、浸水被害の低減に効果を上げてきました。
そして現在、埼玉県では、新方川の河道の拡幅や堤防のかさ上げ工事が進められています。さらに、災害時の対応策として河川防災ステーションの設置も行われ、従前より災害に強い河川として整備が進められてきました。
しかし、このような様々な流域治水対策を埼玉県、越谷市等行ってきましたが、台風第2号に見られるような近年激甚化した大雨による自然災害では、今日まで続けられた水害対策をもってしても、多くの被害が出てしまうことも再認識されたところです。
台風第2号の被害を受け、8月29日には越谷市の福田晃市長が県庁を訪れ、流域治水対策について、4つの取組について直接大野知事に要望されました。この要望では、特に新方川における治水対策について強調されております。
また、9月に開催された中川・綾瀬川流域治水協議会の緊急流域治水部会では、国、県、そして関係市町を挙げて、今年6月に発生した甚大な内水被害に対し、効果的な対策案について検討し、緊急的に実施する取組を中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクトとして取りまとめていると聞いております。この新方川流域治水対策を強固なものとすることは、県民にとって大きな安心・安全につながります。
そこで、この新方川の改修について、現在の進捗と今後の見通しについて、県土整備部長にお伺いします。

A 金子勉 県土整備部長

新方川の改修は、中川合流点から国道4号戸井橋までの約8.1キロメートル区間が完了しており、現在は、戸井橋から起点までの約2.8キロメートル区間を進めております。
令和5年度は、東武鉄道の橋りょうの下流にある人道橋や上流にある市道橋の架換えなどを実施しています。
また、人道橋付近にある越谷市管理の樋門の改修と排水ポンプの新設に着手しています。
この樋門とポンプの整備により、現在に比べ内水を排水する量が増え、せんげん台駅周辺の内水対策に効果を発揮するものと考えております。
引き続き、「防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策」を活用し、改修を進めてまいります。
また、「新たな調節池」や「中川合流部における水門と排水機場」の整備につきまして検討を進めるとともに、国や流域市と連携し、緊急的に実施する流域治水の取組を「中川・綾瀬川 緊急流域治水プロジェクト」として令和5年度内に取りまとめ、新方川流域における浸水被害の軽減に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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