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掲載日:2023年3月14日

令和5年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(辻 浩司議員)

ヘイトスピーチやヘイトクライムを許さない埼玉県について - ヘイトスピーチやヘイトクライムを抑止する発信について

Q   辻 浩司 議員(民主フォーラム)

ヘイトクライムとは、人種、民族、宗教、性的指向など特定の属性を持つ個人や集団に対する偏見や憎悪を動機として引き起こされる脅迫や暴行等の犯罪行為のことです。
朝鮮民主主義人民共和国により発射されたミサイルに対して全国瞬時警報システム、通称Jアラートが発出された10月4日の夕方、JR埼京線車内で東京都内の朝鮮学校に通う中級部の男子生徒が、50代と見られる男性から「お前、朝鮮学校の生徒だろう」と声を掛けられ、「答えろよ」と生徒の足を踏みつけながら「日本にミサイルを飛ばすような国が高校無償化とかいってんじゃねえよ」と生徒を威嚇した事件が発生しました。
10月8日までに確認できただけで、全国6校に対して9件の暴行・脅迫事件があり、インターネット上では朝鮮学校や在日コリアに対する読むにたえない暴力的で差別的な内容が多数書き込まれました。これらの行為は、民族や国籍を理由に暴力や差別的言動を行うヘイトクライムにほかなりません。
ロシアのウクライナ侵攻時に、ロシア料理店に対するいやがらせが起きたこと見られるように、外交上の事象とヘイトクライムやヘイトスピーチの発生には明確な因果関係があり、これらヘイトクライムを抑止していくような発信を知事としてしていく必要があると思います。
近年増加するヘイトクライムやヘイトスピーチに対して、これらを許さない埼玉県の姿勢を明確にし、被害の発生を抑止するための呼び掛けを知事自ら積極的に行うべきと考えますが、大野知事の御所見をお伺いいたします。

A   大野元裕   知事

議員お話しのヘイトクライムやヘイトスピーチは、国際社会において我が国が占める地位に照らしても絶対にあってはならない重大な人権問題と考えます。
本邦外出身者に対する不当な差別的な言動は断じて許されるべきものではなく、地域社会から徹底して排除されるべきものと考えます。
こうした言動は、人々に不安感や嫌悪感を与えるだけではなく、人が人らしく生きていくための、誰からも侵されることができない基本的な権利を侵害し、差別意識を生じさせることになりかねません。
県では、企業や民間団体、県民の皆様と協力をし「人権尊重社会をめざす県民運動」を立ち上げ、日本人、外国人を問わず、県民一人ひとりの尊厳と人権が尊重される社会の実現に向け、普及啓発に取り組んできています。
グローバル化進展の中、日本人と外国人双方がそれぞれの文化や価値観の違いを認め、互いの人権を尊重し合う共生社会がますます求められております。
私は、国会議員時代に、いわゆるヘイトスピーチ解消法の制定時に法の起案者の一人として関わり、特に国連人権委員会で提案された、あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約とこの法案の整合性について調整をした経緯があり、国籍を理由とした差別には一貫して反対をしてまいりました。
今後はこうした知見や経験も生かし、機を捉えながら、私自身の言葉で、県ホームページやSNSなどを通じて発信をし、日本人、外国人が共に地域で支え合える共生社会の構築を目指してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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