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掲載日:2022年12月27日

令和4年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高橋政雄議員)

大学附属病院の建設

Q   高橋政雄 議員(自民)

これもとても重要な事業なので、引き続き大野知事にお尋ねいたします。
さいたま市緑区の美園地区では、埼玉高速鉄道の浦和美園駅と埼玉スタジアム2002を中心に、文化スポーツ機能と商業業務機能を兼ねた魅力ある新市街地を形成するために営々と区画整理が進められてきました。その中にあって、順天堂大学附属病院の建設は、さいたま市緑区・岩槻区の住民にとってまちづくりの一環として期待の大きな事業であります。
しかし、建設予定地は柵で囲まれ、「建設予定地」の表示看板があるものの、いまだ建設に向けた具体的な動きが一向に見えてこない。本当に病院が建つのだろうかと心配する声とともに、諦めの気持ちすら地元のあちらこちらから聞こえてきております。
2年前の令和2年6月定例県議会にて、「いつ開業できるのか、はっきりとお答えいただきたい」と語気を強めて質問しました。この大学病院の誘致は、我々自民党県議団が国の岩盤規制である病床規制に風穴を開けて、実現に向けて進んできました。以来10年、もっと早く開業していれば、今回のコロナ禍においても陽性患者の受入医療機関として大いに役に立ったのではないのか。いつまで日本一医師の少ない県に甘んじなくてはならないのか、本当に歯がゆい思いであります。
そんな中、前回9月定例県議会の福祉保健医療委員会において執行部より、「基本設計及び実施設計が当初予定していた時期より前倒しになった」との報告がありました。一歩一歩前進しているとは思いますが、まだまだ予断を許さないと考えます。800床の病床を有する大きな病院ですから、令和9年11月までの開院は、実際のところかなり厳しいスケジュールのはずです。まして大学院、看護学部を併設する大きなプロジェクトであります。今後の進捗がとても気になっています。
先月公開された順天堂浦和美園キャンパス(仮称)等整備事業に係る環境影響評価調査計画書によると、新病院にはAIやロボティクス、遠隔医療、陽子線治療など最先端の医療テクノロジーを駆使した機能が整備予定であり、埼玉県民が誇りに思う高機能な医療機関を目指すとしています。また、私が日頃主張しているグローバルな人材育成にも触れています。年齢に関係なく国内外の幅広い有能な人材が集まる大学院・研究施設を併設するとしている。
私は、5年前の平成29年12月定例県議会にて「県北地域にも高度医療を」を質問させていただきました。私にとっての埼玉県は、全て地元なんです。ここでは、埼玉県で不足する医師の育成、派遣が可能となる施設、機能の充実を図るとされている。正に医師派遣の拠点、キャンパスの名に値する施設であります。順天堂大学には、ここまで遅れた計画を責任を持って着実に進めていただきたい。
しかし、この壮大な計画を進めるに当たっては、さいたま市や地域の医療関係者をはじめ様々な関係者との調整が必要不可欠とのことであります。学校法人事業とはいえ、学校法人任せにするのは適当ではありません。県は支援する立場との言い訳は聞きたくないよ。事業の進行管理は、本県の医師不足を解消するための医師派遣の拠点として大学附属病院を誘致した執行部の責任があります。計画実現のためには、県はよほど腹を据えてかからねばいけません。
そこで、順天堂大学浦和美園キャンパス整備を今後着実に進めるために、知事の決意をお示しいただきたいと思います。
ちょうど半分の質問が終わりました。
今回のコロナ禍によって美術鑑賞やコンサートから少々遠ざかっております。海外への研修もしておりません。国内探訪もすっかり減ってしまった。そして、何より運動不足であります。頭の中の筋肉もたるんでおります。早くコロナ禍を克服して、普通の生活に戻りたいものだ。
後半も埼玉県全体を見回した質問を続けます。
知事にもう一つお伺いしますよ。元気よく続けます。

A   大野元裕 知事

順天堂大学の新病院は当初平成32年度、すなわち令和2年度末開院の予定でありましたが、令和4年4月に県が承認した計画により、現在基本設計に着手するなど、令和9年11月の開院を目指し準備を進めているところであります。
今後この整備計画を遅延なく、スケジュールどおりに着実に進めるために、進行管理こそ大学が責任を負うべきではありますが、県がしっかりと進捗を把握し、関係者間の調整を行ってまいります。
例えば、砂川副知事に指示し、さいたま市副市長と毎月連絡会議を行い、病院整備計画の進捗状況について互いに情報共有することで、病院建設が計画どおり進捗するように調整をしております。
また、さいたま医療圏の地域医療構想調整会議に大学をオブザーバーとして招き、現時点から開院後に提供する医療について協議していただくことにより、地域の医療関係者と調整を図り、円滑な開院につなげてまいります。
議員御指摘のとおり、地域の方はもとより、医師派遣の実現により県民の病院開院に寄せる期待は大変大きいものがあります。
大学側からも地域の方に喜んでもらえるような病院を作っていきたいという話を伺っております。
開院に向けた整備スケジュールは大変厳しいものではありますが、このプロジェクトの実現に向け、大学に対し着実な病院整備を要請するなど、県民の期待に応えるため全力で取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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