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掲載日:2022年12月27日
Q 高橋政雄 議員(自民)
過去、文化芸術に関係しての提言、質問を続けてきましたが、特に、ここ2年の質問では、文化芸術の埼玉県へ、観光資源の発掘と磨き上げ、埼玉県の魅力発信、美術館・博物館の充実、伝統芸能の保存・継承と続けてまいりました。我が国日本の将来は、文化芸術にかかっていると結論に至ったのです。
特に、今年3月の一般質問にて、国防と文化芸術について訴えさせていただきました。我が国の西隣中国、北隣ロシア、そして東隣、遠く米国。私たちの国は、世界の3大軍事大国に囲まれています。ウクライナへの軍事侵略中のロシア、近隣への覇権を続ける中国、加えて、北朝鮮の核とミサイル開発。日本とは異質な政治体制の下にある国の軍事力を見るときに、大きな脅威を感じるんです。
そんな環境にあって、近隣諸国の人々から畏敬と羨望の眼差しを持って見詰められる国をつくることが、国の防衛につながると考えます。それには国民一人ひとりの豊かな文化芸術力が必要となる。優れた防衛力は、強力な軍事力と優れた文化人です。そうですよね、大野知事。
私たち埼玉県は、今まで以上に魅力ある文化芸術の県づくり、優れた文化人、傑出した芸術家を育てていかなければならない。文化芸術づくりの素地は十分にありますよ。
埼玉県が持っている文化芸術づくりにつながる素地を考えてみましょう。
歴史、行事。まず、秩父夜祭。3年ぶりに行われた祭りでは、屋台歌舞伎も行われたといいます。熊谷や川越の祭りもいいね。歴史遺産、行田の埼玉古墳群が最高だね。
最近の観光施設。アニメ、漫画が大きく注目されるかもしれない。飯能のムーミン、所沢のサクラタウン、創意工夫で伸びるかもしれない。
音楽、美術、博物館施設。県立近代美術館の所蔵絵画が自慢できる。中央区にある芸術劇場、浦和区にある埼玉会館、大宮区にある歴史と民俗の博物館もいいね。
食、食べ物もいいものがある。深谷のねぎ、加須のうどん、川越界隈のサツマイモ、吉川のナマズ、浦和のうなぎ、ワインなどもいいかもね。
人物。今度1万円札に登場の渋沢栄一翁など、文学、埼玉ゆかりの文学者も数多い。
埼玉県には豊かな素地、文化芸術につながる資産が多くあるのだ。県においても、各市町村においても、優良な文化芸術への取組がなされてきたものと思います。
しかし、更なる文化芸術の埼玉県、人づくりを目指す上で欠かせないのが、将来を担う子供たちへの教育投資であります。今まで音楽などの文化芸術の出前など行われきたのを知っています。県立近代美術館、各県立博物館、芸術劇場などなど多くの施設と関係者の総合力で、子供たちへの文化芸術の教育を拡大していくことを強く望むのでありますが、知事、どう考えますか。我が国の誇り、国力であります。
大野知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
文化芸術は、人々に感動や安らぎを与えるものであると同時に、個人の誇りやアイデンティティを形成する心のよりどころとなるものであり、国民全体の社会的財産であります。
また、創造的な経済活動の源泉であるとともに、人々を惹き付ける魅力や社会への影響力を持つ「ソフトパワー」であり、我が国の国力を高めるためにも重要なものであります。
子供の頃から様々な文化芸術に触れ、その経験を重ねていくことは、正に議員お話しの「人づくり」につながっていくものと思います。
そのためには、家庭での経験に加えて、地域や学校など、あらゆる社会の中で文化芸術に触れる機会を充実させていくことが重要だと思います。
そこで、県では、将来を担う子供たちが、優れた文化芸術に出会い、触れ、体験する機会を重ねていく取組を行っております。
例えば、学校の授業などに文化団体やプロのアーティスト派遣を行い、本物の芸術に出会う取組のほか、文化団体などが地域で行う子供たちの体験事業への助成を行っております。
また、県内の博物館や美術館では、子供向けのワークショップを開催するなど、文化芸術を鑑賞・体験できるプログラムを提供しています。
県民一人ひとりの豊かな文化芸術の力を養うため、地域や学校、県内の文化施設など、あらゆる場において、子供の頃から文化芸術に親しみ、参加する機会を充実させてまいります。
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