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掲載日:2020年3月31日
Q 町田皇介 議員(民主フォーラム)
原市沼調節池は、一級河川原市沼川の洪水を一時的に貯留する五つの池からなる、容量60万8,000立方メートルの調節池であり、原市沼川を境に伊奈町と上尾市をまたいだ全面積は36万9,182平方メートルに及びます。現在、三つの池が既に完成し、四つ目の池も暫定的に供用開始されている状況です。今年度は未完成の1カ所、五つの調節池の中で一番大きい上の池の用地買収、樹木伐採などが進められております。地域の治水安全度を高めるためにも、地元から調節池の早期整備の要望もありますが、これだけ広大な土地でありますので、可能な限り地元住民のために利活用していくことも、重要な視点ではないかと考えます。
現在、伊奈町では、町名の由来となった伊奈備前守忠次公によるまちづくりを進めています。先日、町制施行50周年記念「忠次公によるまちづくり」散策路整備イベントが開催され、私も参加させていただきました。整備事業としては今回5回目で、あいにくの雨でしたが、多くの町民・ボランティアの方が参加され、忠次公の屋敷跡周辺の町道にウッドチップをまき、11路線目となる散策路が整備されました。
原市沼調節池事業の中でこれから整備を進めていく上の池は、忠次公の屋敷跡や散策路からほど近い場所にあります。忠次公は、徳川家康の代官頭として河川整備の陣頭指揮をとった、正に「治水の神様」と言える人物であり、調節池は治水の象徴であります。私は、伊奈町の進める「忠次公によるまちづくり」と県の進める調節池整備や川の再生の取組を関連付けることが、地域にとっても良い方向で相乗効果を生むのではないかと考えています。知事も「一つの政策の効果が二重、三重になるような政策を」と、よくおっしゃっております。
そこで、原市沼調節池の早期整備と幅広い観点からの利活用について、県土整備部長に御所見をお伺いいたします。
A 中村一之 県土整備部長
原市沼調節池は五つの池のうち、これまでに四つの池が完成しており、令和元年の台風第19号の際には、約21万5,000立方メートルの洪水を一時的に貯留し、下流の浸水被害軽減に効果を発揮しました。
現在、残る一つの池においては、用地取得済みの箇所で掘削工事に着手をしたところです。
引き続き、地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら、残る用地の取得や掘削工事を進め、早期整備に努めてまいります。
また、原市沼調節池内の平常時の利活用については、これまでも地元市町の意向に沿って協力してまいりました。
既に完成している池の一部では、伊奈町が池の底面を占用し、平成24年度から多目的広場として利活用されているほか、上尾市においても、利活用に向けた調整を進めております。
現在整備中の上の池周辺で、伊奈備前守忠次公屋敷跡を観光資源としたまちづくりを進めていることは伺っております。
その一環として、伊奈町から上の池を利活用する具体的な提案があれば、今後とも積極的に協力してまいります。
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