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掲載日:2019年6月26日

平成28年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(齊藤邦明議員)

小学校における国語教育の充実について

Q 齊藤邦明議員(自民

平成30年度から小学校でのプログラミング学習の必修化が始まろうとしています。また、平成20年度から始まった小学校での英語教育ですが、平成32年度までには小学校3年生からの必修化、そして小学校5年生からの教科化が実施されるとのことです。小学生の頃はのみ込みが早く、何でも吸収できる時期なので、いろいろなことに挑戦させるのはすばらしいことだと思います。ただ、私自身、英語もコンピューターも好きですが、小学校で授業展開をする必要性についてはいささか疑問を感じます。
子供たちの可能性を広げ、大きく育てることは、我々大人たちの責任です。限られた授業時数の中で子供たちの可能性をより広げるためにも、国語の教育にもっと力を入れるべきだと考えます。
自分の頭の中で分かっていても、他人に分かるように説明するのは難しいことです。私も常に苦労しております。勉強でも遊びでも物事を考えるとき、何かを作り出すとき、頭の中に思い浮かぶのは母国の言語です。そして、いかにして自分の考えを他者へ伝えるか、他者の考えを理解するかが、生きていく上での重要な能力であると考えます。これは声による会話だけではなく、文字を使ったやりとりでも同じことが言えると思います。
そして、たとえ外国の言語で読み書きができたとしても母国語以上には扱うことはできず、母国語以上に深く理解することはできません。論理的思考力を養うには、国語の勉強こそが一番の近道であると考えます。
もし時間割に余裕があるのなら、新たな科目も増やすのもよいかと思います。しかし、週5日制では限界のように感じます。小学1年生の月曜から金曜までのカリキュラムを見ますと、完全週5日制になる前は4時間授業が3日、5時間授業が2日ありました。完全週5日制に移行すると4時間授業が2日、5時間授業が3日と逆転しました。そして、脱ゆとり教育と言われる平成23年度以降は、月曜から金曜まで毎日5時間授業となりました。
一般論として、食事をとった後の午後はとても眠くなります。まして一般質問の最終日ならなおさらです。大人が眠いくらいですから、小学校に入学したばかりの児童は、時には居眠りをしてしまうのは仕方がないことかもしれません。また、学年が上がると総授業時数が増え、学習内容も多岐にわたります。したがって、これ以上、授業時数を増やしても集中力の低下を招くだけで、学習効果は上がらないと考えます。
そこで、教育長に伺います。
限られた授業時数の中で国語教育の充実をどのように図っていくのか、御所見をお聞かせ願います。

A 関根郁夫 教育長

グローバル化など社会の変化が激しさを増す中、議員お話のとおり、自分の考えを相手に伝え、相手の考えを理解する力が一層求められております。
これらの力を育む上では、特に小学校段階では、全ての知的活動の基盤となる日本語をしっかりと身に付けることが大切です。
そこで、国語だけではなく、他の教科においても日本語を理解し、活用する力を伸ばす授業を進めてまいります。
また、自分の思いを相手にしっかりと伝えたり、相手の考えを聞き取ったりするなどの学び合いの学習を通じてコミュニケーション能力を高めることも必要です。
こうした学び合いの学習をより一層発展させることで、限られた授業時間の中で、小学校における国語教育を充実させることができると考えます。
そこで、県では、「考え、話し合い、学び合う学習」のモデル事業を平成26年度から4市町9校で実施しております。
この中では、例えば、5年生で、季節のイメージを表す言葉というテーマで子供たちが学び合うことで、語彙を豊かにするとともに、自分の考えを相手に伝える力を高めることができたという事例もございます。
今年度から、このモデル事業の成果を学習のポイントとしてまとめ、全県に普及していきます。
引き続き、子供同士が学び合うことで国語教育を充実させ、コミュニケーション能力をはじめとした国語の力をしっかり身に付けさせてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

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