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掲載日:2019年6月26日

平成28年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(浅井 明議員)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会聖火リレールートの誘致活動について 

Q 浅井 明議員(自民

前回の1964年東京オリンピック聖火リレーコースは、アテネで点火された聖火が、当時、米軍統治下の沖縄に到着後、4つに分割され、鹿児島県、宮崎、千歳へ、国産初の旅客機YS─11で空輸され、4コースで出発。埼玉県は第3コースで、北海道から青森、秋田、山形、新潟、群馬の各県を経て、本庄、深谷、大宮から浦和で一泊し、東京上野へと国道17号線の中山道を経由するコースとして実施されました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、既に草加市で開催された奥の細道サミット総会で決定し、松尾芭蕉翁ゆかりの「おくのほそ道」を逆にたどるルートで、3.11震災被災地の東日本から栃木県の日光市を経て旧日光街道を進み、新国立競技場にゴールするルートを企画・提案され、元首相である組織委員会の森喜朗会長に要望書を提出されたそうです。
この提案ルートは、私の選出地越谷市に入り、国内で2か所しかない宮内庁埼玉鴨場前を通ることとなり、日光街道宿場町サミットを通じてのまちおこしの一環とも重なり、大いに推奨するところですが、もし許されるなら埼玉県内だけで聖火を分割し、ルートを一本に絞らず、中山道や日光街道、秩父往還道等、県内の由緒ある道を使い、県内全市をくまなく回れるような複数のルート構想の企画ができないか提案いたします。
とかく埼玉県は、国道17号、東北本線を芯としたラインと、国道4号、東武スカイツリーラインを芯とした二つの動線が主となり、東西の交通について人の行き交いが少ないように思います。また、都市部と山間田園地域との生活慣習等に違いが見られます。聖火リレーが県内全市を回れば、企画や実施に向けての活動の中で各地域との交流を深め、互いの文化や様式を知り、尊重し、また、全ての人が安心して暮らしていけるノーマライゼーション等を実践することにつながります。これにより埼玉県民の一人一人の意識をまとめ、将来を担う子供たちに、ふるさとは一つの埼玉と思う意識を育成できる機会になるのではないでしょうか。2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会県内聖火リレールートは、どのようなお考えでルートを企画・設定し、誘致される計画があるのかお尋ねします。県民生活部長のお考えをお聞かせください。

A 稲葉尚子 県民生活部長

1964年の東京大会では、県内68区間で地元中学生、高校生、青年団、企業など、総数で1,564人のランナーが聖火リレーに参加し、2日間をかけて県内を駆け抜けました。
沿道は、子供から大人まで小旗を持って歓迎する多くの県民で埋めつくされ、オリンピックの開催気運は大きく高まりました。
今でも、その時の光景を記憶しているという方々も多いようです。
聖火リレーが始まったのは、1936年の第11回ベルリン大会からで、古代からオリンピックが行われていたという歴史的な意味、リレーを通じて国を超えて協力するという教育的・平和的なメッセージ、芸術的なアピール、宗教的な神聖さの4つの意味があるといわれています。
2020年の東京大会の聖火リレーのルートは、大会組織委員会が決定します。
2019年にルートを発表するとのことですが、現在のところ、どのようなコンセプトで聖火リレーを行うのか、ルートをどのように決定するのかなど、具体的には白紙の状態であると聞いております。
議員お話のとおり、2020年においても、聖火が県内を巡れば、その光景は、将来を担う子供たちの掛け替えのない思い出となり、愛県心の育成に繋がることが期待できることと思います。
県としては、より多くの県民の参加が実現できるよう、大会組織委員会に働きかけてまいります。

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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