環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 平成30年度研究課題一覧 > 平成30年度研究課題(自然 H29-R01 埼玉県の主要水稲品種)
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掲載日:2023年1月13日
埼玉県は全国でも有数の光化学オキシダント濃度が高い地域です。光化学オキシダントの主成分であるオゾンは非常に酸化性の高い物質であり、農作物の生育や収量への悪影響が指摘されています。欧米では、植物保護などの観点からのオゾンのリスク評価に基づいて新しいルール作りに取り組んでおり、植物保護のためのオゾンの環境基準や指針値を提唱しています。本研究では、欧州を中心に検討されている、植物に対して直接悪影響を及ぼす可能性のあるオゾンの閾値(クリティカルレベル)の評価手法を用いて、埼玉県の主要水稲品種に対する葉のオゾン吸収量に基づいたオゾンリスク評価によりクリティカルレベルを検討します。主に水稲2品種(コシヒカリ、彩のかがやき)を対象にオープントップチャンバーを用いたオゾン暴露実験を実施します。葉のガス交換速度を計測し葉のオゾン吸収量を算出するとともに収量との関連性を検討しクリティカルレベルを提唱します。
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