環境科学国際センター > 試験研究の取組 > 研究課題 > 平成30年度研究課題一覧 > 平成30年度研究課題(資源 H30-R03 埋立廃棄物の受動的な空気流入)
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掲載日:2023年2月1日
最終処分場に埋め立てられた廃棄物は、雨水浸透による有機物の分解や浸出水への化学物質の洗い出しにより徐々に安定化します。埋立廃棄物の安定化評価は、浸出水、発生ガス及び層内温度を指標として行われています。当センターが廃棄物層内をガス調査したところ、酸素がほとんど残っていない「嫌気性状態」でした。もし、空気侵入を増加させることができれば、好気性分解の促進により埋立廃棄物が短期間で安定化する可能性があります。安定化モニタリングの一環で実施した大型模擬埋立実験では、中間覆土として透水性の高い資材を用いると、空気が受動的に侵入し安定化が促進されることを確認しています。本研究では、実処分場における施工・管理を極力抑えた実験として、中間覆土の一部を砕石に変えることにより、廃棄物層内への空気侵入を促進できるか、各種の指標をモニタリングして評価します。
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