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掲載日:2023年6月9日
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8月下旬、14~15枚目の葉が出るころ、「走り切り」が行われます。
くわいの栽培で「走り」とは、早くに発生した匍匐茎(ほふくけい)のこと。

この先端にくわいの芋ができますが、早くに出た『走り』は、小さな芋しか着生せず、販売に向く芋ができづらいと言われます。

大きな芋を着ける強い匍匐茎を再発生させるため、細い『走り』を切り捨てるのです。

くわいの根元10cmのところを鎌で切っていきます。
中腰で、思いのほか力のいる仕事です。

普通より柄が短く、刃の鋭い鎌。
使いやすくするため、普通の鎌の柄を短く切ってあります。

土の中の『走り』を切るため、短時間で刃がこぼれます。
1日3回は研ぐそうです。鎌の刃が細いのはこのためです。

暑さで汗びっしょり、その上田んぼのアブラムシが体にくっつきます。
最近は、この厳しい作業を省力化するため、小型トラクタに刃をつけて、走り切りを行う農家も増えています。
生育後半の生育を促す肥料を与え、秋を迎えます。
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