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掲載日:2025年6月19日
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牛海綿状脳症(Bovine Spongiform Encephalopathy : BSE)は、伝達性海綿状脳症(Transmissible Spongiform Encephalopathy : TSE)あるいはプリオン病(Prion Diseases)と呼ばれる病気のグループの一つです。
TSEには他に、めん羊や山羊が感染するスクレイピー(scrapie)、人の病気のクロイツフェルト-ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob Disease : CJD)、鹿の慢性消耗病(Chronic Wasting Disease : CWD)などがあります。
TSEの原因は明確にはなっていませんが、正常なプリオン蛋白質から変化した異常プリオン蛋白質が脳の中に蓄積することにより発症する病気という説が最も有力となっています。
平成17年9月20日付けの厚生労働省通知「伝達性海綿状脳症に関する検査の実施について」において、めん羊及び山羊のスクレイピーを検査の対象に加えたことにより、牛海綿状脳症という名称を伝達性海綿状脳症に改めました。
これにともない埼玉県食肉衛生検査センターでは、総称をTSEに、牛の伝達性海綿状脳症はBSEとしました。
平成13年9月21日に、日本国内において初めてBSEの発生が1頭確認されました(平成13年9月22日に農林水産省より公開)。これは、独立行政法人動物衛生研究所においてBSE疑似患畜と認められた検体が英国獣医研究所(国際リファレンス研究所)において、BSEと診断されたものです。この牛は、千葉県内で8月6日にとさつされた乳牛(ホルスタイン種、雌、5歳)で、とちく検査の結果、全部廃棄になり、食用には用いられていません。
この後、平成13年10月18日のBSE検査開始以降、35頭の牛がBSEと診断されました(最終確認例は平成21年1月)。これらの牛の食肉、内臓等、当該牛に由来するものはすべて焼却処分されており、市場には流通していません。
平成25年7月1日以前は全頭を検査、それ以降は平成29年3月31日まで、48か月超の牛を対象に検査していました。平成29年4月1日からは、健康牛のBSE検査は廃止されています。
現在と畜場では、搬入された24か月齢以上の牛のうち、生体検査で原因不明の運動障害、知覚障害等何らかの神経症状又は全身症状を示すものと、同様に生体検査で異常行動、運動失調等の臨床症状のあるめん羊及び山羊に対し、ELISA法によるスクリーニング検査を行っています。
詳しい情報についてはBSE関連サイトでご確認ください。
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