トップページ > しごと・産業 > 産業 > 産業支援・経営支援 > 円滑な価格転嫁に向けた環境整備 > 事例発表(埼玉縣信用金庫)(テキスト版)
ページ番号:280089
掲載日:2026年3月17日
ここから本文です。
埼玉縣信用金庫 大畠様
こんにちは、埼玉縣信用金庫本店営業部の大畠颯真と申します。
本日はこのような表彰式にお招きいただき、誠にありがとうございます。
私の方からは当金庫取引先の株式会社水花様に関する価格転嫁に対する事例の発表をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは目次に沿って進めさせていただきます。
まずは、当金庫の価格転嫁サポーターとしての活動についてです。当金庫が掲げる中期経営計画のコンセプトは「5つのつなぐ」です。5つの分野を当金庫がつないでいくことで、地域の持続可能性を支え、地域の発展に貢献することです。価格転嫁サポーターの活動は2025年12月末時点で3000社を超えるパートナーシップ構築宣言の登録に協力する活動をしています。それでは事例を紹介させていただきます。
会社名は株式会社水花、業種は業務用クリーニング事業を行っており、飲食店、ホテル、旅館等が主要取引先となっています。
当社の経営理念は高い安全衛生水準の服を迅速に届けることを掲げ、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるISO22000の認証を取得しています。
また、障がい者の就労支援を行い、現在3名が業務に従事しており、埼玉県から優良事業者として認定されています。
今回の事例の背景としましては、コロナ以降、原材料である界面活性剤、漂白剤等の各種化学薬品が高騰し、収益を圧迫している状況がありました。
4年前に1度、根拠も示さず、取引先に値上げを行なった際には難色を示され、価格転嫁を図りたい意向はあるが、なかなか値上げに踏み切れずにいました。
そのような中で今回実際に取り組んだ内容としましては2点です。
まず1点目として、原材料の高騰の根拠を示すべく、価格交渉支援ツールの活用について、代表者と経理担当に説明をしました。
担当同席の下、パソコンを用いて使用方法の説明及び実際の操作を行いました。
具体的には、前回の値上げの実施基準日から、各原材料の価格上昇資料を10原材料分、作成しました。
2点目は、収支計画シミュレーターの活用により、今後5年間の中期的な財務シミュレーションで価格転嫁を行わなかった場合の収益の把握を行いました。
また、同時に生産性を向上できる設備投資に関する補助金の案内を行い、補助金支援を行いました。
これらのツールを使用して、取引先へ価格交渉を実施したことで、原価高騰の実態を客観的かつ具体的に認識していただいた結果、スムーズに価格交渉を進めることができました。
成果としては、材料の価格が高騰している現状について根拠をもって示すことができ、多くの取引先から価格転嫁への協力が得られ粗利率が改善しました。
また、賃上げの実施により、従業員のモチベーションアップ、雇用維持にもつながっています。さらに、今年度は省力化及び生産性向上のための新設備導入を予定しています。
改めて価格転嫁が今後の収支改善には欠かせないことを再認識できました。
価格転嫁によって生まれた原資で従業員の雇用満足度を高め、また設備投資による生産性、品質の向上につなげることで、今後新規受注を増やし、新規雇用にも力を入れていきたいとのことです。
最後になりますが、当金庫はこれからもお客様に寄り添い、このような事例を1件でも多く積み上げ、埼玉県内の経済の発展に貢献できるよう活動してまいりたいと思っています。
以上で私からの発表といたします。御清聴ありがとうございました。