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掲載日:2021年8月25日

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新型感染症専門家会議後の知事発言内容(8月25日)(テキスト版)

 

知事

   皆さんお疲れ様でございます。 本日は、専門家会合を行わさせていただいて、まずそのご報告等をそして、若干その他に報告すべきことがございますので私の方からまずお話をさせていただきたいと思っております。また、その後には普段は金井先生からお話をいただきますけれども、ちょっとその前にお時間をいただいて、教育長から学校の関係についてお話をさせていただきたいと思っております。
   まず専門家会合の方ですけれども、今日第43回の新型感染症専門家会合が開催をされまして、現在の新規陽性者を含めた感染の状況、そして、先ほど私の方からもお話しましたけれども、後程報告があります学校の関係について、諮問をさせていただきました。 まず、新規陽性者の状況については、今現時点では頭打ちかどうかわかりませんけれども、徐々に感染拡大の割合がフラットになってきている。
   しかしながら、この状況がまだまだ高い状況で続く可能性も高いのではないかといったお話があり、結果として申し上げると医療機関への負担は当然、継続するということでございますし、現場の医師からは、もう限界だという声も聞こえている中、危機的な状況であるという認識はしっかりと共有をすると同時に、例えば病床のみならず、療養施設の稼働率の向上等についてもしっかりと行っていくといったこと、あるいはそのワクチンを接種した高齢者施設等での自粛疲れというんでしょうか、感染対策が緩んでる、こういったところもあるので、そこについては改めてしっかりとやっていくといったことが話としてございました。
   また、学校については後程、教育長の方から話がありますけれども、しかしながら先生方の方からは、デルタ株になったからといって子供の感染割合が増えてるということはないと。これは今日の国のアドバイザリーボードでも、ほとんどの先生方がそれについては合意をしていたと。 で、他方で、高齢者が減っている、そういった意味で相対的なものであるという中で、冷静にこれは対処をしていく必要があるのではないかということでご意見がございました。いずれにしても、後程話があると思いますけれども、学校については埼玉県でも様々な工夫をすることが今日提案としてあり、それについて後程お話をさせていただきたいというふうに思っております。 私の方から、他にこの感染症対策の専門家会議以外についてお話をさせていただくことがございます。
   まず1点目でございますけれども、自宅療養者の数について療養の終了者がきちんと報告をされておらず、結果として自宅療養者あるいは療養者数が過大に計上されることになったことについてでございます。まず埼玉県の療養者数が実際よりも多い数で公表をされてきたことにつきましては、正確な数字が県として提供ができませんでした。これについて深くお詫びを申し上げたいと思います。
   その上でですけれども、これは療養者につきまして健康観察を行い、必要とする方をお医者さんにつなぎ、あるいは療養終了を通知をする。そして、療養終了者数を県に対して報告する業務を行っていた事業者が、陽性者の増加に伴い、作業量が増加をしたことによって療養終了者に関する報告を県に行うことを怠った、この結果でございます。
   事業者の今回の対応については、県としても極めて遺憾であると申し上げたいと思っています。この療養終了の手続きが適切になされていないのではないかという県から指摘があったことに対し、これ先週の話でございますが、当該事業者は速やかに対応するとのことであり、またこれは大手の企業のグループ会社なんですが、グループ企業等からの支援も得られると、こういう話であったので数日間待っておりましたけれども、全容の報告についてはなされず、実は現時点においてもなされておりません。
   このため県としては、陽性者が増加する中で緊急の対応を講じる必要があると判断をし、また当該事業者の能力以上の負担が生じているのではないかという懸念もありましたので、療養終了の事務に関しては別の事業者と契約をすることなどを通じて、療養終了者数の把握を含めた支援体制を急遽構築をすることといたしました。
   この事業者につきましては、これまでにも、とにかく必要な方に医療体制をつなぐということは止めてはならないのでそこについてはしっかりやれという話はして参りましたが、いずれにしても責任ある対応を事業者に対しては求めると同時に、結果として情報に瑕疵が生じたことについては改めてお詫びを申し上げたいと思っております。
   そしてもう1つ、数字についてでございます。現在、ホームページで公表している埼玉県のワクチンの接種実績の資料でございますが、データの集計方法を改めたのでお知らせをさせていただきたいと思います。 現在公表をしている、埼玉県のワクチンの接種資料の実績につきましては、医療従事者に対するワクチン接種、これはV-SYSというシステムのデータを使用しています。 また、住民接種、これ高齢者も含めて住民接種については、国のホームページにも公開されているVRSのデータを用いて、この異なる二つのシステムをこれ合わせた形で作成をさせていただいております。 作成に際しては、県としては医療従事者のV-SYSと、それから一般の方のVRSです。ここで二重にダブることがないよう、これまで一般の方の分から医療従事者の分を差し引いて、報告をして参りました。 ところが昨日、国に対して事務方の方で確認をしたところ、国のホームページの接種実績のデータは、国が独自にVRSのデータからすでに医療従事者等のデータを除外する作業を行っていたことがわかりました。
   つまり、県の実績からは二重で医療従事者分が引かれてしまっていて、つまり少なく報告をするということになっておりました。 そこで、遡ってになりますけれども、これまで行ってきた調整について遡って復元をさせていただくことといたしました。従って、数で言うとどのぐらいでしたっけ。 11万位がダブルでカウントされたわけですけれども、このため接種率で申し上げると、1回目の接種が昨日の資料と比べると1.6ポイント、2回目の資料でいうと1.4ポイントと大幅に突如、消失することになりましたが、これは遡って復元したことに伴い、今正しい数値となったためでございます。
   このことについても、ご迷惑をおかけをいたしました。改めて、お詫びを申し上げるとともに、正しい数値にすでに訂正されてることをご報告をさせていただきます。 それでは、次に教育長の方から今日会議に諮問をさせていただいたこと等、結果についてご報告をさせていただきます。

教育長

   それでは、夏季休業終了後の県立学校の対応につきましてご説明をさせていただきます。お手元に資料が1枚あるかと思いますので、その資料に基づいてご説明をさせていただきます。
   まず、基本的な考え方といたしましては、感染防止対策を徹底した上で、事業を再開したいと考えております。1の学校における感染防止対策につきましては、これから申し上げます3つの柱を基本としてしっかり感染対策に取り組んで参りたいと考えております。
   まず、何よりも児童生徒の物理的な距離をきちんと確保した上で、教育活動を行うということが大事だというふうに思っておりますので、児童生徒間の間隔は可能な限り2メートルぐらいを確保できるように、教室の座席配置などを工夫いたします。通常高校では生徒が40人クラスに入っておりますけれども、半分くらいの20人ぐらいにいたしますとこの距離が何とか保てるような状況になっております。それから、2つ目のマスクでございますが、ややもすると鼻を出した形でマスクをしているような生徒も見受けられますので、しっかりとマスクを正しく着用すること。あるいは文部科学省からも、マスクの機能については、不織布、その次が布マスク、そしてウレタンマスクということで機能がだんだん落ちていくということがあるようですので、不織布マスクの効果についても改めて生徒には周知をしたいと考えています。それから、登校のやり方、授業のやり方ですけれども、全員が毎日、全校生徒が学校に通ってくるということではなくてですね、クラスごとに分散をするとか、例えば1組、3組、5組は今日学校に来る。2組、4組、6組は家でオンラインで勉強するとかですね、あるいはクラスを半分に分けて、前半20人は自分の教室、後半20人は、今日学校に来ていない別な学年のクラスを使うとか、あるいは特別教室を使うとか、そういった形で、あくまでも教室にいる人数を半分ぐらいに分散させた形で授業を行う。
   欠けたところは、家庭でオンラインを通じての学習で補充をしていくと、そんなことを考えております。それから、通勤時間帯のラッシュアワーに生徒が登校してくるということを避けるため、学校の実情に応じて、30分とか始業時間を繰り下げて登校させる。あるいは、その分授業を短縮させて早く下校させるなどの工夫をして参ります。 教育活動につきましては、感染リスクが高いとされています音楽における合唱ですとか、家庭科の調理実習などは当面の間禁止といたします。
   次に右側の第2の柱、部活動や学校行事における対策でございます。部活動につきましては、児童生徒の心身の健康等を考えまして、最低限の活動は確保したいと考えています。具体的には平日のみ、週2日、活動時間は90分に制限をいたします。
   また、公式大会やコンクール等に出場する場合を除き、郊外の活動ですとか、あるいは合宿等はいずれも禁止といたします。その次、泊を伴う修学旅行については延期または中止。泊を伴わない遠足等につきましては県境を越えるものについては、延期または中止といたします。
   また、秋に向けて文化祭や体育祭が多数予定をされておりますけれども、開催にあたっては、児童生徒及び教職員のみでの開催といたします。 次に第3の柱として、陽性者発生時の拡大防止対策についてでございます。
   学校内で陽性者が発生した際に、感染管理の支援を目的として、専門家によるオンラインを活用した支援を実施したいと考えております。 こうした取り組みはすでに福祉部において実施をされておりまして、高齢者施設を対象として、施設のゾーニングですとか、あるいは個人防護具の使い方などについてご助言をいただくなど、通称eMATと呼ばれる活動でございます。 学校における支援内容といたしましては、eMATのような仕組みを学校で活用いたしまして、陽性者の行動履歴ですとか、接触状況の把握時における留意点、あるいは学校内の感染予防対策の改善点等について、学校で直接専門家からご助言をいただくことを想定をしております。 具体的な内容につきましては、今後、専門家のご指導をいただきながら、現場のニーズ等も踏まえて進めていきたいと考えております。学校の対応については以上でございます。
   なお、下に米印がございますが、特別支援学校につきましては、児童生徒の障害の状況、学校の実情等が様々でございますので、それらの実情に応じて対応をすることといたします。
   次に大きな2番の家庭へのお願いでございます。児童生徒並びに同居のご家族に発熱等の症状が見られる場合には、登校せずに、自宅での休養をしていただくように改めてご家庭にお願いをして参りたいと考えております。
   最後は枠の外、市町村のことが書いてございますが、市町村立の小中学校につきましてはすでに学校が始まっているところもございます。
   実は、今回専門家会議にお諮りをしてご了承いただいたわけでありますけれども、基本的な考え方等につきましては市町村とも先週来から情報交換しておりまして、すでに取り組みを進めていただいてるところもございますが、改めまして県の対応がまとまりましたので、このことを周知をさせていただいて、地域の感染状況等も考慮した上でのご対応を要請して参ります。私からは以上でございます。

金井県医師会長

   それでは私の方から1に追加をさせていただきます。まず一番話題になりましたのは、いろいろな意見が出たところですけれども、感染の増加があるのかどうかという話でございます。確かに鈍化はしているということは、どなたも一致したところでございますが、果たして鈍化をして今後どうなるのかということです。いわゆるピークアウトですけど、するのかどうかということですけれども、それについては分からないという意見が多かったというのがあります。そもそも感染というものがどうして広がるのかということになってきますと、人流であるとか滞留時間であるとかそういうものが問題になるというのが大きなところであるという話があります。
   ところがこれは今、むしろ増加をしているという状況にあるというのが、いろんなところからのデータにあるということから、今後とも増えていく可能性はあるのではないかというような話がありました。確かに今鈍化をしている、ないしは平坦になりつつあるという話があったんですけど、そういうところがあるということはありました。
   それからワクチン接種についてですけど、ワクチン接種については相変わらずいつもですけど、意見が必ず出るところでございます。ワクチン接種について、どういうところがやるのがいいのかというようなところも幾つか出てくるところですけれども、これは福祉部でいろいろやっておられる高齢者施設等では、しっかりやっておられるところもあるけれども知的障害者の施設であるとか、そういうところについてはどうしてもその人たちを他に移すであるとか出来ないのでクラスターの発生は仕方やむなしということもあるので、ワクチン接種を優先的に早くやるべきではないかというような意見もあったところでございます。これについては県の方で検討をするというようなお話があったところでございます。
   その他については今度は重症者についてですけれども、これもいろんなところの報道であるところですけれども、酸素濃縮器でございますが、この酸素濃縮器の不足という話がございます。 これについて業者が回収をする、もともと業者が回収をし、という状況ですけれども、これもなかなかいかないという現状があるということで、これについての対応ということも、県の方でやっていただけるというお話をいただいたところでございます。その他については今教育長、そして知事からお話があったところかと思います。

知事

ちょっと1点だけ、すいません。先ほど教育長からご説明いただいた教育関係の話は先生方にご了承というか、でございましてそこだけちょっと付け加えさせください。

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