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掲載日:2024年3月26日

医療法人社団協友会 介護老人保健施設 ケアセンター八潮

企業概要

企業名 医療法人社団協友会 介護老人保健施設 ケアセンター八潮
業種 医療、福祉
業務内容 介護事業
所在地 八潮市鶴ケ曽根1184番地4
従業員数 184人(男性62人、女性122人)
ホームページ https://cc-yashio.jp

男性育休取得推進の取り組み内容

男性育休の取組のきっかけはありますか。

仕事と育児・家庭の両立は以前から言われ続けておりましたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、職員の間でも「家庭と過ごす時間(家庭との両立)」を考え直すきっかけとなったのではないでしょうか。

過去5年間で男性の育休取得実績はありますか。

これまでに2名の男性職員が育児休業を取得しており、最長で3か月間取得した職員もおります。
 引き続き2名の取得を予定しております。

男性育休の推進のための取組について教えてください。

新型コロナウイルス感染症の影響で、罹患する職員や、小学校等の臨時休業等により、養育者である職員が出勤できない事態が発生したため、「属人化」から「標準化」したことが結果として、男性育休推進の糸口となりました。
 「標準化」したことにより、「タスクシェア」が容易となり、休業する職員と、その他の職員に対する必要な教育も行うことで、業務効率化を行いました。

取組を進めるうえでの苦労はありましたか。

女性の育児休業取得は定着しておりますが、男性の育児休業取得は事例が少ないため、周囲の理解を得ることが難しく感じられました。
 相談窓口を設けて、相談を受ける担当者に対して教育を行い、円滑なサポートを実施できるようにしました。

男性育休に対する貴社の考えを教えてください。

男性従業員の育児休業取得率向上は一般事業主行動計画の目標でもあります。育児休業の取得については、職場の理解が不可欠なため、取得しやすい環境づくりが非常に大切と感じています。
 「育児休業取得は労働者の権利」とよく言われますが、逆説的に言えば、円滑に取得できるようにする職場風土を醸成することが会社の責務であると考えます。

育休を取得した男性従業員からのメッセージ

・部署内で理解を得ることは想像していたより容易でした。良い意味で期待を裏切られました。「パパ頑張ってね!!」と応援をもらい、気持ちが楽になりました。
・この経験を他の男性職員にも話したいと思います。

経営者(管理職)からのメッセージ

医療法人社団協友会 介護老人保健施設 ケアセンター八潮 理事長 小澤 雅宏 様

仕事をするコバトン

少子高齢化に歯止めがかからず、共働きでなければ生活水準を維持することができない日本はとても厳しい環境が続いています。ダブルワークが認められ働く選択肢が増える時代となりましたが、ワークライフバランスを保ちながら長く一つの会社で働いてベテラン職員になってもらいたい会社側にしてみれば、これはあまり嬉しいことではないです。
 それに加え、「産後パパ育休制度」については、お休みを推奨するわけであって、初めは正直受け入れがたい制度と感じました。
 しかし、職員側の気持ちになってよく考えれば、なかなか良い制度ではないか?と考え直すようになりました。この制度の良いところは、初めてのミルクを一緒に喜んだり、夫が失敗しながら家事をしたり、夫婦が協力し合いながら子育ての時間を共有出来ることです。その家族を思い遣った時間と経験は、時間が経過する程に掛け替えのない宝物へと変化します。人生100年の中で子育てに使える時間はごくわずかです。家族で子供の成長を見守る時間を作ってあげられることは、その職員の人生の中に刻まれる会社としての意義は果てしなく大きいと感じます。
 当社では男性初めての育休を事務部から実施することが出来ましたが、それを見本とし他の部署へも展開できるように職員一同でサポートするとともに、その経験を他の職員にもたくさん話してほしいと思います。


取組内容について詳しく知りたい方は、県多様な働き方推進課(048-830-3960)にお問い合わせください。

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