社会教育主事
1 社会教育主事とは
社会教育主事は、都道府県及び市町村の教育委員会の事務局に置かれる専門的職員で社会教育を行う者に対する専門的技術的な助言・指導に当たる役割を担います。(社会教育法9条の3)
2 職務の例としては
- 教育委員会事務局が主催する社会教育事業の企画・立案・実施
- 社会教育施設が主催する事業に対する指導・助言
- 社会教育関係団体の活動に対する助言・指導
- 社会教育行政職員等に対する研修事業の企画・実施
など、その業務は多岐にわたっています。(文部科学省ホームページ)
3 社会教育主事になるには
社会教育主事となりうる資格を取得し、教育委員会から社会教育主事として発令されることが必要です。社会教育主事となりうる資格を取得するためには、文部科学大臣の委嘱をうけた大学その他の教育機関が行う社会教育主事講習を受ける必要があります。
4 社会教育主事講習の概要
- 埼玉県近郊では、東京上野にある国立教育政策研究所社会教育実践研究センターで実施している社会教育主事講習を受けることにより、この資格を取得することができます。(社会教育主事の資格(ワード:27KB) 社会教育法9条の4)
- 国立教育政策研究所社会教育実践研究センターでは、社会教育主事講習A・Bの年2回の講習があり、時期はAが概ね7月下旬から8月末まで、Bが概ね1月下旬から2月末までです。
5 社会教育主事講習を受講された方から
- 社会教育は、教育分野に限定されるものではなく、広く地域づくり全般に必要なことなのです。仕事の分野を問わず多くの自治体職員の皆さんに、社会教育主事講習を受講してもらいたいものです。
- 受講を契機に、初めて自分が取組むべき課題や社会教育の必要性が分かりました。何より社会教育の大前提である「コミュニケーション力」は、仕事のみならず、人生のあらゆる場面で必要不可欠なものであり大いに役に立っております。
- 体系的に社会教育を学び直したいと、民間人5人で受講しました。低リスク高リターンな学びがあり、県を超える人材交流とネットワークが獲得出来ました。今は、その学びをNPOの設立や実践、公民館で地域グランドデザインを描く時の基礎知識として活用しています。
- 全国各地の社会教育、生涯学習に関する施策、最新情報や先進地の事例等などを学び、私は社会教育にとても興味をもちました。今こそ、学びの仕掛人、社会教育の専門職が必要であり、社会教育主事としての資格を生かした活動の場が求められています。