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掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(深谷顕史議員)

ドクターヘリの災害時における運用について

Q   深谷顕史 議員(公明)

空飛ぶ救命救急室と呼ばれるドクターヘリは、昨年4月、香川県にドクターヘリが導入されたことで、全都道府県で運航されるようになりました。私たち公明党は、国政においてドクターヘリの全国配備に向けた取組を一貫して推進してきました。本県には2007年、埼玉医科大学総合医療センターに導入され、令和4年度の出動件数は457回でありました。
ドクターヘリの歩みは、災害とともにあったといわれます。1995年に発生した阪神大震災では、多くの死者・負傷者が発生し、家屋の倒壊や火災などで道路が寸断されましたが、発災当日にヘリを使って搬送されたのは1人だけだったといわれています。一方、2011年の東日本大震災では全国からドクターヘリが集まり、重症者の搬送や現場での早期処置で活躍しました。観測史上初めて2度の最大震度7を記録した2016年の熊本地震では、帝王切開で出産したばかりの1,700グラム前後の低体重の3つ子がドクターヘリで鹿児島市内に搬送されました。
救急医療体制を充実させるだけでなく、大規模事故・災害発生時に活用できるのがドクターヘリであると思います。しかし、ドクターヘリの運航体制はある程度整えられているものの、悪天候時や夜間は運航できないといった課題があります。当然ですが、災害発生時が全て晴天であるとは言えません。悪天候にも対応できるように備える必要があると思います。
そこで、大野知事にお伺いいたします。
ドクターヘリが悪天候や夜間でも運航できるようにするために必要な装備品等の予算規模やパイロットの確保も含め、具体的に研究を進めるお考えはないでしょうか。国に対しても積極的に働き掛けるべきと考えますが、御所見をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

ドクターヘリは、医師や看護師がいち早く被災地に赴いて治療を開始するとともに、医療機関に患者を迅速に搬送することができるため、災害時医療において重要な役割を担います。
本県では、平成19年10月から、埼玉医科大学総合医療センターを基地病院としてドクターヘリを運航しており、災害時には県災害対策本部からの指示に基づき出動することとなっております。
議員お話しのドクターヘリの夜間や悪天候時の運航についてでございますが、ドクターヘリは有視界飛行方式により運航しており、安全性の観点から、出動可能な時間は、原則として8時30分から日没30分前までとしています。また、悪天候時には運航しないこととしております。
全国でも夜間運航を実施している都道府県はなく、悪天候時に安全を確保する航空輸送手段には制限があります。
一方、ドクターヘリの更なる効果的な活用を図るため、国では夜間運航等の検討や調査研究を進めておりますので、まずはこうした動きを注視したいと思います。
災害時においても県民が必要な医療を受けられるよう、ドクターヘリをはじめとする搬送体制の強化や、受入先となる医療機関の更なる整備、それらを担う人材の育成など、本県の災害時医療体制の充実に引き続き努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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