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掲載日:2022年12月27日
Q 深谷顕史 議員(公明)
県の事業としての大学病院の誘致は、医師不足地域への医師派遣が大きな目的であります。
先般、秩父地域を含めた県北の7つの公立・公的医療機関に要望を聞くアンケートを取ったとのことであります。しかし、病院ごとに派遣してもらっている大学医局との関係や、そもそも地域に必要な診療科があるにもかかわらず、病院にその診療科自体がない、あるいは足りない診療科があったとしても受入体制が整備できないなど、それぞれの病院固有の事情で要望しなかった診療科や医師数もあるのではないでしょうか。
私は、公立・公的病院の働き方改革のためだけの派遣要望になっていないかと懸念をしております。救急医療、災害医療、へき地医療、周産期医療、小児医療及び進行感染症等対策を追加した6事業に対応した医療提供の構築により、県民が安心して医療を受けられるようにすることが県の役割だと思います。
そこで、お伺いいたします。
今回、7つの医療機関にアンケートを取り、その回答に書かれている要望のみで順天堂とのマッチングを行っているのでしょうか。ただ医師数が増えればよいという数合わせになっているおそれはないでしょうか。御所見をお伺いいたします。
あわせて、本年2月の西山淳次団長の代表質問に対し、「医師派遣においては、大学附属病院から一つの診療科を担えるような複数の医師をチームとして派遣し、医師確保困難地域にある病院の診療科を計画的、恒常的に支えることを目指すものだ」と答弁されていますが、現在、大学側と協議する際、複数の医師チームの派遣を要請し、実際にマッチングを行っているのかどうか、御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
全国一のスピードで高齢化が進み医療ニーズが増加している本県においては、医師不足、中でも地域偏在の解消は、最優先で取り組むべき課題であります。
今回、順天堂大学からの医師派遣に伴い、公立・公的病院に対し派遣を希望する診療科や派遣者数などをお聞きいたしました。
公立・公的病院は、それぞれの病院や地域の事情を踏まえた上で、要望しているものと理解しております。
その情報を大学に伝え、医師派遣が円滑に進むよう協議の場を設定をいたしました。
病院長と大学が面談する機会を設け、病院の置かれた状況や受診する診療科に医師を必要とする理由、勤務条件などを説明していただくなど、丁寧にマッチングを行っております。
また、当然のことながら、ただ医師数が増えれば良いということではなく、受入れ側の病院が求める診療科に継続的に医師が派遣され、地域で必要とされる医療を提供できるよう努めております。
順天堂大学側からも、病院への支援にとどまらず患者が必要とする医療にすると伺っております。
次に、大学側と協議する際、複数の医師チームの派遣を要請し、実際にマッチングを行っているのかについてであります。
医師確保困難地域にある病院の診療科を恒常的に支えることは重要と考えます。
現在は、マッチングを行っている最中でありますが、このことを踏まえ、将来的には、複数の医師チームの派遣が実現するよう、協議を進めてまいります。
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