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掲載日:2022年10月19日

令和4年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(齊藤邦明議員)

農業の2025年問題について

Q   齊藤邦明 議員(自民)

「60億分の1の男」、ピンときた方も少なからずいらっしゃると思いますが、2000年代に総合格闘技で無敵の強さを誇ったエメリヤーエンコ・ヒョードル選手のあだ名の一つです。当時の人口が60億人台であったため、このように呼ばれておりました。
その後の世界人口は2011年に70億人を超え、本年11月15日には80億人に達する見込みであると国連から発表されております。国内では少子高齢社会への課題が山積しておりますが、世界規模で見ると人口が急激に増加し続けております。
日本では危機感が薄いように感じますが、どこの国でも食料安全保障は最優先の課題です。豊かな食生活を送りつつ、大量の食料を廃棄している日本ですが、御承知のように食料の六割以上を海外から輸入している状況が続いております。加えて、国内生産に伴う肥料や飼料の原料も、外国製に依存しております。
今月9日に開かれた食料安定供給農林水産業基盤強化本部の会合で、岸田文雄首相は農業政策の基本となる食料・農業・農村基本法についての法改正を見据えて見直しを指示いたしました。岸田首相は、ロシアによるウクライナ侵攻を背景に、食料安全保障の強化と農林水産業の持続可能な成長を推進していく方針の下、農林水産政策を大きく展開していくことを表明されました。個人的にとても期待をしております。
この食料安全保障強化の実現に向け大きな壁となるのが、農業の2025年問題です。団塊の世代が全て75歳以上となり、農業従事者の高齢化が進む一方で、新規就農者はなかなか増えていきません。
また、近年頻発する大規模自然災害が農業従事者の頭を悩ませています。6月の降ひょう被害の際は、大野知事が朝一番で上里町にお越しになり、現場を確認してくださいました。行政、JA、議会をはじめ、関係各位の御協力と大きな御支援をいただいたことで、北部地域及び東部地域の農業も再建に向け頑張っておられます。
しかし、平成26年2月の大雪被害のときもそうでしたが、災害で心を折られ、再建を諦める方がいらっしゃることも事実です。
そこで質問です。
食料安全保障の強化に向け、食料自給率を向上させるためには、労働力不足を解消することが急務となります。農林部長は農業の2025年問題をどのように捉え、どういった手段で解決していかれるのでしょうか、御所見をお聞かせ願います。

A   小畑幹 農林部長

本県における基幹的農業従事者に占める75歳以上の人の割合は、2015年に32.6%、2020年に34.1%となっており、2025年には更に増えると見込まれます。
農業現場では、高齢者も中心的な労働力として活躍をされていますが、75歳以上になると、農業からリタイアしていく割合が高まります。
高齢化により農業の労働力不足が深刻化しないよう、営農を続ける意欲のある農業者を支援するとともに、新たな担い手を確保・育成することが必要です。
そこで、農業者の高齢化に対応するため、作業の効率化や省力化が図られるスマート農業の推進や、作目転換による作業労力の軽減を図っていきます。
また、農業者がリタイアしていく状況については、他の農業者が受け皿となって農業生産が維持されるよう、経営規模の拡大が可能となる法人化や、農地中間管理事業を活用した農地集積を進めていきます。
新たな担い手の確保については、市町村等に設置した「明日の農業担い手育成塾」を活用し確実な就農を支援するとともに、企業の農業参入も推進していきます。
こうした取組により、農業の労働力不足の解消を図り、食料安全保障の強化に取り組んでまいります。

再Q   齊藤邦明 議員(自民)

こちら先ほどスマート農業の話をされておったんですけれども、私が考えているのが2025年問題、つまり高齢者が農業を今担ってくださっているような状況で、簡単であってもスマート農業を浸透させていくのが難しいんじゃないかと考える部分があるんです。実際、我々の世代からすれば、もっと若い方も多いですけれども、スマホであったりとか、ドローンであったりとか、各種ロボットとか使うのは楽ですし、新規の就農というのも参入しやすくなると思うんです。
しかし一方、今いる方を応援するという観点でいくと、うちの母なんかもスマホのメールの使い方が新しくなったら分からないから教えてくれと言って、2か月くらい放置してあるんですが、それぐらい大変なんですよね。そこのフォローのところをどういうふうに考えて2025年問題をクリアしていかれるのか、再度、御答弁のほどをよろしくお願い申し上げます。

再A   小畑幹 農林部長

多くの高齢者に本県農業が支えられていくことになります。今、営農を続けている農業者のみなさまには埼玉農業を支える貴重な人材というふうに考えてございます。
先ほどスマート農業という御説明をさせていただきましたけれども、例えば自動運転のトラクターですとか、そういったものは大変に高価で、運転も難しく、そういうものがございますので、そういったものでなく、例えば水田の水の見張り番ですね、そういったものが簡単な機械で自宅に居ながら、あるいはスマホを見ながら確認ができるといったもの、そういったものでですね高齢者の方でも簡単に扱えるような、そしてあまりお金をかけずにできるような、そういったものの支援というのも考えられるかなというふうに思ってございます。
また、スマート農業に限らず、選果場ですとかそういったもの、最近たくさん設置がされております。
そういったことでですね、出荷あるいは調整作業、そういったものが省力化されて、大きな労力がなくても営農が続けていけるというようなことの助けになるかというふうに考えてございます。

再々Q   齊藤邦明 議員(自民)

先ほど自動運転が難しいというような表現をされておったんですけれども、難しいではまずいんですよね。簡単にできるやり方をしていただくことによって、皆さんが新規就農するのもオーケーですし、あるいは今いる方がこれで楽になったんだなというふうに持っていかなくてはならないというふうに思います。
私は、ニュアンスが違うように取ってしまっているのかもしれませんけれども、もしそれが難しいと考えるのであれば、内容自体は難しくなく、放っておいてもどんどんトラクターが進んでいってくれるというやつなので、それをどのようにフォローしていかれるかという部分が聞きたかったものですから、再度、御答弁いただきたいと思う部分です。
大事なことは、労働力を確保する、新しい人も大事だけれども、今いる人を応援するという立場で質問させていただいておりますので、再度、農林部長の御答弁のほどをよろしくお願い申し上げます。

再々A   小畑幹 農林部長

先程、私はトラクターの運転が難しいという風に申し上げてしまいました。
その意味はとっつきにくいというような感覚で言葉を選ぶのを間違えました。
ただ、自動運転トラクターにつきましては運転することそのものは、自動で運転してくれますので、さほど難しいことはございませんが、実際にはそこまでの準備ですとか、そこの機械に慣れるというのは非常になかなかお年寄りの方には難しい部分もあるかと思います。
そういった点につきましては、私ども例えば、農林振興センターに普及指導員もおりますし、メーカーの方の指導もありますので、慣れていただければ非常に簡単に運転できるものでございます。
そういったことも含めまして、今いる、これからでもまだ頑張るぞと言っていただける農家の方には引き続き頑張っていただけますように、私ども支援して参りますのでよろしくお願いいたします。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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