埼玉県議会

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ページ番号:201237

掲載日:2021年7月9日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(八子朋弘議員)

触法障がい者支援について

Q   八子朋弘 議員(県民)

障がい者の社会参加が進む中で、警察官が知的障がい者と接する機会が増えています。知的障がい者は相手の主張に同調しやすく、事件に巻き込まれて事情を聞かれる際、「お前がやったのか」との問いに「はい」と答え、「やっていないのか」との問いにも「はい」と答えてしまうなど、何にでも同調してしまうことがあると言われています。また、不審者に間違われやすいといった特性もあります。
そのようなことから、知的障がい者の家族会では、理解不足から知的障がい者が不当な扱いを受けることがないよう、警察官向けの啓発活動に取り組んでおります。
知的障がい者と家族でつくる全国手をつなぐ育成会連合会では、啓発冊子「知ってほしい・知っておきたい―知的障害と『警察』」を作成し、全国の警察に配布を進めています。そして昨年、福岡県や兵庫県では地元の手をつなぐ育成会が、新人警察官や若手警察官を相手に研修会を開きました。研修を受けた警察官からは、「初めて聞く話ばかりで参考になった」「驚かせないように話す等、教わったことを現場で生かしていきたい」といった感想が寄せられたようです。
そこで、警察本部長に伺います。
現在、埼玉県警では知的障がい者に対する事情聴取をどのように行っているのでしょうか。そして、理解を深めるための研修は行われているのでしょうか。ぜひ育成会の方を招いての研修会を開催してはと思いますが、いかがでしょうか。
また、現在、行われている取調べの適正さを事後に検証できる録音、録画についても、それでは不十分であり、外国人に通訳がつくのと同様に、知的障がい者の家族や施設職員の同席を求める声もありますが、いかがでしょうか。警察本部長の答弁を求めます。

A 原和也 警察本部長

まず、知的障害者に対する事情聴取についてでありますが、現在、県警察においては、知的障害者に対する事情聴取に当たっては、御指摘の知的障害者の特性等を十分に考慮し、供述の任意性に疑問が生じることのないよう、その障害の程度等を踏まえた聴取を行うこととしております。また、逮捕又は勾留されている被疑者が知的障害者である場合は、犯罪捜査規範の趣旨を踏まえ、可能な限り幅広く取調べ等の録音・録画を実施しております。
次に、県警察における知的障害者を含めた障害者への理解を深めるための教養についてでありますが、障害者の人権を尊重し、各種警察活動において適切な対応ができるよう、埼玉県福祉部の担当職員や福祉学を専門とする大学教員などを招いての教養や、警察庁が作成した「障害者への接遇の在り方」と題する動画教材などを基に職員に対して教養を定期的に実施しているところであります。このほか、取調べに従事する者を対象とした教養の課程においても、障害者の特性等を踏まえた取調べの在り方についての指導を実施しております。
また、御指摘の「埼玉県手をつなぐ育成会」の方を招いての研修会については、今後同会からの申出を踏まえ、検討を行う考えであります。
最後に、取調べにおける知的障害者の家族や施設職員の同席についてでありますが、先ず、取調べの録音録画については、供述の任意性や信用性の立証のみならず、取調べの適正さを図るものであると認識をしております。被疑者の取調べは、事案の真相を解明して被疑者の犯罪の嫌疑を明らかにするために証拠資料を収集するという捜査の一環であり、事案の真相を明らかにするため重要な役割を果たしているところ、取調べにおける第三者の立会いは、その必要性と捜査への影響等と総合的に勘案しつつ、特に慎重に検討する必要があると考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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