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掲載日:2022年10月13日
Q 中野英幸 議員(自民)
本県は東武伊勢崎線、東北本線、高崎線、東武東上線、西武新宿線・池袋線と、都内主要駅から放射線状に鉄道網が広がっています。北陸新幹線や北海道新幹線の開業により、大宮を中心とする高速鉄道網もさらに充実しました。平成27年10月の圏央道県内全線開通により、東京から放射線状に伸びる関越道、東北道、東西方向に走る外環道などが結節する充実した高速道路網を有することとなりました。
こうした鉄道網、道路網を生かすことにより、人や物が流れ、物の流れがより一層活性化し、産業、物流、防災など様々な面で本県の優位性が向上してまいります。本県の公共交通の在り方を考える上では、主要都市間を結ぶ公益的なネットワーク形成の視点を忘れてはなりません。県内の主要都市のみならず、首都圏全体での検討も重要となります。
JR東日本では、武蔵野線、京葉線、南武線、横浜線という首都圏の環状方向に結ぶ路線を統括し、東京メガループと呼んでいます。私は川越線、埼京線から中央線、八高線への相互乗入れによる首都圏30キロ圏の環状線をグループとして東京メガループに組み入れ、JR東日本に更なる首都圏環状線鉄道網の整備を促進させる必要があると考えます。
知事は、自らの政策の中で職住近接をうたっています。一方、交通網政策では、首都圏から放射線状に伸びる舎人ライナーや多摩モノレール等の延伸を言われています。本県の職住近接を推進するならば、県内東西交通網を充実させるべきと考えます。
川越線、埼京線、中央線、八高線の環状鉄道網の中を東西方向に走る川越線は、昭和60年の埼京線乗入れ以降、利用者数がこの10年間で約1割増加していますが、日進駅以西はまだ単線であります。国が行う荒川第二、第三調節池整備に伴う荒川橋りょうの架換えに併せて、本県の東西鉄道網として川越線の複線化を実現していただきたいと考えます。
これは、今年6月定例会一般質問において、自民党の日下部議員、関根議員も質問しましたが、本県の東西交通を充実するため、知事並びに県がイニシアチブをとり、首都圏30キロ圏環状線整備の第一歩として、川越線の複線化の実現に向けて、国をはじめ沿線自治体、JR東日本と協力して取り組んでいくべきと考えますが、企画財政部長の御見解をお伺いいたします。
A 石川英寛 企画財政部長
県内を東西に結ぶ鉄道路線は、沿線の通勤・通学の足や広域の交通ネットワークとの結節などとして地域の重要な路線であります。
このうちJR川越線は、大宮から川越を中心とする県西部方面を結んでおり、議員お話しのとおり、利用者数はこの10年間で約1割増加しています。
川越線の複線化につきましては、混雑の状況、沿線開発に伴う今後の輸送状況などを踏まえ、鉄道事業者のJR東日本が判断いたします。
JR東日本は、現在の利用状況では複線化の必要性は低いとの見解を示しています。
JR東日本が複線化を検討するためには、沿線開発などによる利用者の増加などが必要となり、まちづくりの主体となる地元市の意向が重要となります。
このため、平成30年11月から、県とさいたま市、川越市と打合せの場を設けており、これらにJR東日本と国を加えた場も設けて、情報共有や意見交換を行っています。
今年度におきましても、関係者が集まる場を3回設け、継続的に意見交換などを実施しているところであります。
両市においては、それぞれの市議会で答弁されているとおり、川越線の複線化について可能性の検討や研究を進めている段階であると認識しております。
県といたしましては、地元市やJR東日本の意向を踏まえ、引き続き、関係者間の検討に積極的に協力してまいります。
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