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掲載日:2022年10月12日
Q 渡辺 大 議員(自民)
世界農業遺産は国連食糧農業機関が創設した制度で、地域の伝統を生かした農法や生物多様性、農村文化や景観などが保全される農業システムを認定し、持続可能な農業を目指すものです。三芳町をはじめ3市1町、川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町が江戸時代から続く武蔵野の落ち葉堆肥農法の世界農業遺産認定を目指して取り組み、平成29年3月にその日本版である日本農業遺産の認定を受けました。
現在、世界農業遺産認定に向けて、武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会で申請に向けた準備を進めています。世界農業遺産に認定されれば、農産物のブランド化促進、世界への発信により、昨今増加が著しいインバウンドへの影響などの効果も期待できます。
国の専門家会議の評価によると、首都近郊で伝統的農業が360年以上継続してきた優れた事例であり、砂漠化対策など地球規模の課題にも対応できる持続可能な農業システムであるとの高い評価を得ています。静岡県では、世界農業遺産静岡の茶草葉農法の認定に向け、県が主体的に取り組んだ結果、世界農業遺産の認定を受けました。
そこで、世界農業遺産として認定されるよう県は市町の取組をしっかりと支援すべきと考えますが、農林部長の御所見をお伺いします。
A 牧 千瑞 農林部長
「武蔵野の落ち葉堆肥農法」は、これまで地域の多くの農業者のたゆまぬ努力によって360年以上継続してきたことが高く評価され、日本農業遺産に認定されました。
一方、世界農業遺産に認定されるためには、実践地域や農業者が一丸となり、付加価値を高め、伝統的農業が持続的に展開されるようにする必要があります。
この課題解決のためには地域の意識の醸成が重要であり、農業者はもとより、県、関係市町、地元JA等の関係機関が一体となった取組を進めていく必要があると考えています。
県では、「武蔵野の落ち葉堆肥農法世界農業遺産推進協議会」の構成員として川越農林振興センターが、そしてアドバイザーとして農業ビジネス支援課が参画をしております。
また、県は三富地域における収穫体験や落ち葉掃きイベント、シンポジウムの開催など、都市住民との交流や三富地域の情報発信の取組を支援しているところでございます。
議員お話しのとおり日本農業遺産に加え世界農業遺産にも認定されれば、落ち葉堆肥農法を世界に発信でき、農産物のブランド化や観光客の増加など地域の活性化が期待できます。
県といたしましては、今後とも、三富地域の農業振興に努めるとともに、関係市町、地元JAなどと連携しながら、世界農業遺産の登録に向けた取組をしっかりと支援をしてまいります。
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