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掲載日:2025年8月2日
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6月定例会の一般質問は、6月18日から行われました。15人の議員が質疑・質問を行い、活発な論議がなされました。
一般質問 質問者
6月18日(水曜日)
内沼博史(自民) 小川寿士(民主フォーラム) 萩原一寿(公明)
6月19日(木曜日)
松本義明(自民) 金野桃子(県民) 林 薫(自民)
6月20日(金曜日)
金子裕太(自民) 伊藤はつみ(共産党) 森 伊久磨(自民)
6月23日(月曜日)
松井 弘(自民) 野本怜子 (民主フォーラム) 渡辺 大(自民)
6月24日(火曜日)
関根信明(自民) 浅井 明(自民) 新井 豪(自民)
※ 全質疑質問・答弁の全文をご覧になりたい方はコチラへ。
6月18日(水曜日)
ヤングケアラー(※)・若者ケアラー支援の更なる推進について

内沼博史(自民)
西第3区 飯能市
ケアラーの中でも特にヤングケアラーは、本人に自覚がなく相談につながりにくいことから顕在化しづらいと言われている。次の時代を担うヤングケアラーや若者ケアラーへの支援は特に重要と考えるが、今後、支援をどのように強化していくのか、県の取り組みを伺う。
気軽に悩みや不安を打ち明けられるようLINE相談やメタバース空間(※)でのオンラインサロンを実施。令和7年度は新たに大学教職員や、親の通院に付き添うヤングケアラーなどに接する医療従事者に研修を実施し、周囲の大人の理解を深め支援を強化していく。
用語解説「ヤングケアラー」
本来大人がすると想定されているような家事や家族の世話などのケアを 日常的に行っている18歳未満の若者のこと。
用語解説「メタバース空間」
インターネット上の仮想空間。
医療的ケアを必要とする子供の給食におけるシリンジ(注射器)注入(※)について

小川寿士(民主フォーラム)
南第4区 さいたま市北区
県立特別支援学校では、個別に検討の上で看護教員がシリンジ注入を行っている事例もあるが、医療的ケア実施ガイドラインではシリンジ注入の指針が示されていない。保護者が対応できない場合、教職員が実施できるようガイドラインの策定が必要と考えるが見解を伺う。
シリンジ注入による給食を安心安全に提供するには給食室での衛生的な調理体制の確立、注入を担う学校職員の技術向上、人員確保などが必要。実施事例や近隣自治体の取り組みを参考にし、課題を丁寧に検討しながらスピード感を持ってガイドラインの策定に取り組む。
用語解説「給食におけるシリンジ(注射器)注入」
食事を粒のないペースト状にして、胃ろうからシリンジで注入する方法。本来の食事に近い状態で栄養を摂取できる。
リチウムイオン電池について

萩原一寿(公明)
南第2区 川口市
リチウムイオン電池に起因する火災の発生件数や現状と課題を伺う。また、広域回収・資源化モデル事業のスケジュールと全市町村への啓発、県民の意識向上につながる広報をどのように強化するのか。さらに、県内事業者による回収も進めるべきと考えるが見解を伺う。
令和5年度930件発生。分別回収率の向上と適正な排出方法の周知が課題と考える。県内6市で分別回収を試行、本年度中に全市町村にマニュアルを配布し説明会を実施したい。SNSの活用など県民の行動変容につながるよう啓発を工夫。小売店での回収も検討する。
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6月19日(木曜日)
「住むなら埼玉」について 子育て世代に向けた戦略的な展開

松本義明(自民)
西第2区 入間市
移住に興味がある理由として子育てに適した自然環境が上位に挙げられており、本県にはそれに応えられるポテンシャルがある。豊かな自然と利便性を最大限に生かし子育て世代をターゲットとした移住促進を今後どのように戦略的に展開していくのか見解を伺う。
都心部在住の子育て世代をターゲットにさまざまな施策を展開。移住ポータルサイトの子育て世代向け検索機能の拡充や、デジタルサイネージを活用した移住動画の配信など積極的な情報発信を行うほか、セミナーや都内でのイベントなど官民連携で移住施策を推進する。
東京2025デフリンピック(※)について

金野桃子(県民)
南第20区 戸田市
選手のトレーニング環境を聞き取り、今後に向けた環境整備をできないか。また、競技の特徴、選手のPR動画配信などの魅力の周知や、県ゆかりの選手が出場する試合に県民に観戦を呼び掛けてはどうか。共生社会実現に向けてスポーツに寄せられる期待を伺う。
選手一人ひとりの要望を聞き取り個別サポートを実施している。選手情報などを県ホームページで随時発信予定。魅力を発信し多くの県民が観戦するように働き掛ける。本大会が共生社会づくりの大切さを県民に伝えてくれる大きな原動力になることを期待する。
用語解説「デフリンピック」
国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」。国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年ごとに開催される。
外国免許切替制度の厳格化 外免切替の手続きと合格率

林 薫(自民)
南第10区 さいたま市南区
国において外国人が自国などで取得した運転免許を日本の運転免許に切り替える、いわゆる外免切替を厳格化する方針が示された。報道では外国人が外免切替制度により日本の免許を取得することは簡単とされているが、制度の手続きおよび合格率について伺う。
外国の運転免許や運転経歴を確認する事前審査の後、視力などの適性試験、安全運転に必要な知識を確認する知識確認および実車による運転技能を確認する技能確認をそれぞれ審査している。審査の結果、日本の運転免許取得は令和6年中は38.7パーセントであった。
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6月20日(金曜日)
持続可能な子どもの居場所の構築について

金子裕太(自民)
南第16区 鴻巣市
こどもの居場所づくりの運営は地域間・団体間で支援の格差が見受けられる。こども応援ネットワーク埼玉(※)の機能を総合的な寄付・物資支援窓口とし、寄付依頼や物資確保のアプローチから各団体への実効的な支援まで一貫して担える体制に強化する考えはないか伺う。
地域や団体の格差は団体へのアンケート調査などで実態を把握し対応していく。持続可能な運営のためには、当該ネットワークが全ての支援機能を担うのではなく、地域ネットワークなどがそれぞれの機能を担い重層的に支えていくことが重要。今後も体制強化に取り組む。
用語解説「こども応援ネットワーク埼玉」
社会貢献活動を行う団体・個人が集まる官民連携プラットフォームで、ポータルサイトやフェイスブックによる情報発信や支援先のマッチングを行っている。
補聴器助成制度の創設を

伊藤はつみ(共産党)
西第5区 ふじみ野市・三芳町
認知症の予防には加齢性難聴を早期に発見し、対応することが必要。加齢性難聴者の補聴器購入助成を実施する市町村が全国や県内で広がっている中、こうした広がりをどのように感じているのか。県も補聴器助成制度を創設し、市町村を支援してほしいが、見解を伺う。
補聴器購入助成は、人との交流や社会参加を促し、孤立防止や介護予防のための「聞こえ」の取り組みとして、市町村が地域の実情に応じて実施しているものと考える。今後も、市町村では確保が難しい言語聴覚士などの派遣や、ノウハウの提供などにより支援していく。
地域未来投資促進法(※)による市街化調整区域(※)の活用について

森 伊久磨(自民)
東第5区 蓮田市
重点促進区域設定の実績がゼロの理由は。人口減少や担い手不足、産業の効率化などを図るため、継続すべき農地は維持し、産業立地に適した土地はその振興を図ることで土地活用の整理を行っていくべき。促進法を利用した市街化調整区域の今後の活用について、所見を伺う。
重点促進区域について市町村から相談はあったが、土地利用関係の諸計画との整合を図ることができず、設定には至っていない。議員指摘の通り、産業立地に適した土地について、幹線道路の整備状況や周辺環境を考慮し、適切な開発を誘導していきたい。
用語解説「地域未来投資促進法」
都道府県と市町村が共同して定めた「基本計画」に基づき、企業が「地域経済けん引事業計画」を作成し、知事から承認を得ることで、税制上の優遇措置などの支援が受けられるもの。また、重点促進区域の設定は、国から承認を受けると、市街化調整区域などにおける開発許可の手続きに関する配慮を受けることができる。
用語解説「市街化調整区域」
都市計画法によって指定される特定の地域で、市街化を抑制すべき区域。新たな建物の建築が原則として制限されている。
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6月23日(月曜日)
県の魅力発信について

松井 弘(自民)
南第21区 朝霞市
伝統的な祭りや文化的な行事など和文化を軸とした魅力発信について、これまでにどのような成果が得られているのか。また、今後、和文化を含めた県の魅力発信をさらに拡大・強化し、地域住民の主体的な参加を促すために県としてどのように取り組むのか、見解を伺う。
和文化フェスタ(※)は3年間で4万人以上が来場しアンケートでも9割以上が伝統文化に興味を持ったと回答。今後は伝統文化のイベント情報を発信するアプリの制作や、市町村や関係団体などと連携した広報、体験会などの手法を組み合わせ、本県の魅力を発信する。
用語解説「和文化フェスタ」
伝統芸能やいけばな、和太鼓や箏(こと)の演奏など埼玉県内の和文化を集めた和のフェスティバル。
安心な医療体制構築に向けて 総合診療医を増やす取組を

野本怜子(民主フォーラム)
南第9区 さいたま市浦区
本県では総合診療医の専攻医数は少数。新しい診療科のため、キャリアパスに不安を抱く学生や初期研修医も多いと聞く。県全体として総合診療医を増やすため、キャリア設計支援や、リカレント教育(※)に力を入れるなどの施策も考えるべきと思うが、見解を伺う。
県では奨学金貸与者に対して現役医師などがキャリア形成の相談を行い、学生や初期研修医の不安解消に努めている。今年度から始まる国の総合診療医の研修など、リカレント教育を推進する事業を県も活用するほか、関係者の声を伺い総合診療医を増やす方策を検討する。
用語解説「リカレント教育」
職業人を中心とした社会人に対して学校教育の修了後、一旦社会に出た後に行われる教育。再就職や職業能力の向上を目的に学ぶ場合に限らず、心の豊かさや生きがいのために学ぶ場合、学校教育以外の場で学ぶ場合も含めた広い意味で使われている。
介護支援専門員(ケアマネ)の処遇についての県としての支援について

渡辺 大(自民)
西第5区 ふじみ野市・三芳町
ケアマネは処遇改善加算も夜勤もなく、介護職員より給与面で劣ることも。ケアマネになるインセンティブが働かず人材不足になっている。居宅系では取扱件数が増えると基本報酬が逓減するため、給与は増えずより多忙になる。ケアマネの処遇改善について、所見を伺う。
ケアマネは介護保険サービスの要として不可欠な存在であり、職責に見合った報酬となるよう、国が適切な介護報酬などを設定すべき。昨年度の介護報酬改定でも改定の恩恵を受けているとは言えない。現状を踏まえ、職責に見合った処遇となるよう国に強く要望していく。
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6月24日(火曜日)
県として大宮公園開設140周年をどのように展開していくのか

関根信明(自民)
南第4区 さいたま市北区
大宮公園は明治18年に開設された県内初の県営公園。140周年記念行事を県として大いにやっていくべきと考える。また、140周年がわかる看板の設置や記念展示、JR東日本とのコラボ、県広報誌やホームページへの特集などを進めるべきと考えるが、所見を伺う。
記念事業として料亭跡地にある日本庭園の改修を行う。大宮公園の思い出写真展やボランティアによる桜の記念植樹など県民参加型の行事も計画。デジタルサイネージや県のSNSなども活用する。議員提案のコラボも検討したい。多くの方に来園いただけるよう取り組む。
県庁舎建替えに伴う現在地の活用について

浅井 明(自民)
東第8区 越谷市
県民アンケートで現在地より移転での再整備を希望する意見が多かったと聞く。仮に浦和美園に移転する場合でも、再移転時には現在地に戻ることを見据え現在地に定期借地権を設定し、民間に貸し付けて賃料を再整備の資金とする案を検討すべきと考えるが、所見を伺う。
県庁舎の位置は、技術的側面からの検討を進め最終的に決定したい。選定されなかった候補地の活用方法も重要な検討課題であると認識している。仮に美園の県有地に移転するとなった場合、議員の提案も含め、本庁舎敷地の活用について検討する。
上水道事業の広域化の目指すべき姿について

新井 豪(自民)
北第1区 秩父市・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・東秩父村
広域化は、災害時の水の相互融通や料金格差是正などのメリットがある。県は地域格差是正のため広域化にどのように取り組むのか。さらに、業務の共同化や経営の一体化、事業統合といった広域連携の形態も含め、県の広域化の目指すべき姿について、見解を伺う。
事業者は地域ブロックごとの会議で検討を重ね、県は推進役として検討の進め方の提案などでサポート。広域化は国主導で加速化する方針が示されている。県は、広域化の取り組みを段階的に実現させ、将来における水道事業の一本化も見据え、広域化を推進していく。
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