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掲載日:2022年2月25日
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空気の乾燥する冬場においては、湿度を上げて室内環境を快適にするために加湿器が用いられます。また、インフルエンザに加え、新型コロナウイルス対策として、室内の適度な保湿が求められていることからも加湿器は注目されています。このように、人々の生活に重要な役割を果たす加湿機ですが、種類や特徴も様々で、使用におけるトラブルに関する相談が埼玉県にも多数寄せられています。加湿器の使用にあたってはその特徴や使用方法を正しく理解することが重要です。そこで本企画テストは、様々な種類の加湿器を購入し、基本性能が法令を満たしているかの確認や、種類や特徴に応じた正しい使用方法を周知することを目的として実施しました。
《詳しいテストの結果はこちらをご覧ください》→テスト結果詳細(PDF:887KB)
様々な種類の市販の加湿器(スチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式(温風気化式)、ハイブリッド式(超音波式+スチーム式))を7個購入してテストを実施しました。
すべての加湿器に電気用品安全法に基づく適切な表示(PSEマーク)がありました。加えて、第三者認証を受けたSマークを表示している製品がありました。
6製品の加湿量(1時間あたり〇〇ml加湿できる)はおおむね表示通りでした。1製品は加湿量が表示の-60%で、数回の使用でタンク底部の給水口から水漏れが発生し使用不能となりました。
すべての加湿器で消費電力はおおむね表示通りでした。
すべての加湿器が電気用品安全法に定められた上限温度を満たしていました。
すべての加湿器が転倒に関する安全性を満たしていました。
水を加温して高温にしているため、雑菌が繁殖しにくく衛生的です。一方で、ヒーターを使用しているため、消費電力が大きくなります。また、吹き出し口が非常に熱くなるため小さな子供やペットがいる家庭は注意が必要です。
消費電力が少なく、1Whあたりの加湿量が多くなります。他のタイプに比べ、加湿量は部屋の湿度に関係するため、湿度が低いと加湿量が多く、湿度が高いと加湿量が少なくなります。フィルターや送風機を備えているため、比較的サイズが大きいです。なお、ハイブリッド式(温風気化)の場合は、気化式と比較して消費電力が大きくなり、また、湿度の影響を受けにくいです。
デザイン性が高いものが多いです。水を霧状にして噴霧しているため、水滴となって落下し、加湿器周辺に水たまりができてしまう事もあります。また、水道水中のミネラル分も一緒に放出されるため、同じ場所でしばらく使用を続けるとミネラル分が固まり周辺に取れにくい白い粉が付着してしまう事があります。なお、今回のテストではハイブリッド式(超音波式+スチーム式)の加温能力が低かったため、超音波式との間に特別な違いは確認できませんでした。
タンクの水は毎日交換するようにし、加湿機本体も定期的に清掃しましょう。清掃を怠ると加湿器内に雑菌やカビが繁殖してしまいます。特に超音波式は水の粒子が大きいため、雑菌も一緒に放出してしまう可能性があります。気化式においては一度フィルターにカビが発生してしまうとお手入れが大変になります。また、スチーム式であっても、ヒーター部に水道水の中のミネラル分等が白いかたまりとなって残ることで、ヒーターの能力が低下する恐れがあります。この他にも危険・不具合が発生する恐れがあるので、どのタイプの加湿器であってもこまめな清掃は必須です。
スチーム式であれば蒸気等によるやけどの危険、超音波式であればミストが家電製品等に付着して破損する原因となるなど、設置には様々なリスクがあるので必ず取扱説明書記載の設置方法を確認しましょう。
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