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掲載日:2022年7月29日
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本企画テストは、暑さ対策グッズの1つである「水に濡らして振ると冷たくなるタオル(※)」に着目し、法令を満たす表示がされているか、商品によってどのような特徴があるのか確認し、さらに適切な使用方法を周知することを目的として実施しました。
※冷たくなるタオルには様々なメカニズム・種類がありますが、本テストでは水分を含ませてから絞って振ると生地温度が下がるタオルを対象とします。
《詳しいテストの結果はこちらをご覧ください》→テスト結果詳細(PDF:1,476KB)
水に濡らして振ると冷たくなるタオル4種類と綿100%タオル1種類でテストを実施しました。
対象品全てにおいて、家庭用品品質表示法に基づく表示(繊維名称、繊維混用率、表示者名、表示者住所または電話番号)がされていました。
「水に濡らして絞って振る」という説明書記載方法で使用した際のタオルの温度変化を確認しました。絞った直後、振った直後、10分、20分、30分、40分、50分、60分、再度振った直後のそれぞれの時点で、タオル内面温度を測定しました。
絞った直後のタオルの温度を起点として、いずれのタオルも振った直後に温度が下がり、10分時点で上がった後、時間をかけて少しずつ下がり続けました。再度タオルを振ると、さらに温度が下がりました。
「水に濡らして絞った後に振らない」場合のタオルの温度変化を確認しました。絞った直後、10分、20分、30分、40分、50分、60分それぞれの時点で、タオル内面温度を測定しました。
絞った直後のタオルの温度を起点として、いずれのタオルも測定終了までゆっくりと温度が下がり続けました。
タオルを振る回数を変えると(5回、10回、20回)、タオルの温度変化はどうなるか確認しました。
いずれのタオルも振る回数を増やすと温度が下がりました。
水に濡らして絞ったタオルを振る前と振った後に触った感覚を比較し、どう感じるかモニター10名で評価を行いました。評価は「冷たくなった」「やや冷たくなった」「どちらともいえない」「温かくなった」の4段階で行いました。
いずれのタオルも、ほとんどのモニターが「冷たくなった」または「やや冷たくなった」と感じました。一方で、綿100%タオルは「やや冷たくなった」と感じた人が最も多かったことから、冷たさは感じるものの他のタオルに比べて冷たさを感じにくいという結果となりました。
水に濡れたタオルの温度が下がるのは、タオルの水分が蒸発する際に周りの熱を奪うからです。放置しても蒸発しますが、タオルを振ることで風があたって蒸発しやすくなるため、放置時より温度が下がります。メーカーごとにタオル生地の材質や加工方法を工夫して、蒸発しやすくしていたり、触ったときに冷たく感じるようにしているようです。
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