ウメ輪紋ウイルスについて
ウメ輪紋ウイルスとは(ウメ輪紋ウイルスは、plum pox virusの正式和名です)
- ウメ、モモ、スモモなどに感染する植物ウイルスで、アジアの一部、北米、南米等では、果樹に重大な被害を及ぼしています。
- 日本では、平成21年4月に東京都青梅市のウメでウメ輪紋ウイルスの感染が初めて確認されました。
- このウイルスはアブラムシの媒介や接ぎ木により植物に感染し、種子や果実からは感染しません。
- 人や動物には感染しません。また、感染している樹の果実を食べても健康に影響はありません。なお、果実の販売も制限はされません。
ウメ輪紋ウイルスの特徴
- 感染したウメには、葉に薄い緑色のドーナツ状の模様(輪紋)ができる症状や花弁に斑(ふ)が入る(ブレーキング)症状などが確認されています。
- 外国では、感染したモモやスモモなどで、果実に斑紋が生じたり、早期に落果するなどの被害が報告されています。
- ウイルスはアブラムシによって媒介されるとともに、感染した植物の苗や穂木などの移動により感染が拡大します。
ウメ輪紋ウイルスをまん延させないために
- ウメ輪紋ウイルスの感染が確認されている地域から苗木や穂木を持ちこまないようにしましょう。
- 本ウイルスを媒介するアブラムシの防除を徹底し、自然感染を防ぎましょう。
ウメ輪紋ウイルスのまん延防止の取り組み
- 本県は横浜植物防疫所とともに調査を実施し、ウメ輪紋ウイルスの早期発見とまん延防止対策に取り組んでいます。詳しくは農林水産省ホームページ及び横浜植物防疫所ホームページをご覧ください。
- 本県の一部地域では、生産園地、庭木、公園等を対象とした詳細な発生状況調査を行っていますので、調査の御協力をお願いいたします。
【写真左】ウメの葉の輪紋症状、【写真右】ウメの花弁のブレーキング症状
【写真左】セイヨウスモモの葉の輪紋症状、【写真右】モモの果実の斑紋
ウメ輪紋病のまん延防止に御協力ください(PDF:414KB)