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掲載日:2017年7月26日
春や秋などの行楽シーズンには、野外で余暇を楽しむ機会が増えます。野草や山菜は、季節の訪れや味覚を楽しめる反面、曖昧な知識で採取、喫食し、有毒植物による食中毒を起こす危険もあります。
本年度も全国で死亡事故が発生しています。自生する野草や山菜を採取する際には、次のことにご注意ください。
平成27年4月、県内住民が、その種類が判別できないままハシリドコロを採取し家庭で食べたところ、寒気、ふらつき、ろれつが回らない等の食中毒症状を呈する事件が発生しました。
ハシリドコロは、根茎が肥大し葉は無毛で柔らかい多年草で、有毒アルカロイド(ヒヨスチアミン、スコポラミンなど)を含有しています。
フキノトウやギボウシなどの山菜と間違えやすいことから注意が必要です。
平成24年4月、北海道の住民が家庭で、ニリンソウと間違えてトリカブトを採取し、食べたところ、おう吐、しびれ等の食中毒症状を呈し、2名が死亡する事件が発生しました。
トリカブトは、秋に枝分かれした茎の先に独特な兜状の花を咲かせる多年草です。全草に有毒アルカロイドのアコニチンを含有し、春に、食用野草のニリンソウなどと間違って誤食され、死亡事例も報告されていることから注意が必要です。
平成21年3月、県内住民が家庭で、ニラと間違えてスイセンの葉を採取し、食べたところ、吐き気、しびれ等の食中毒症状を呈する事件が発生しました。
スイセンは、冬から春にかけて葉の間から花茎をだして、臭気のある花を咲かせる多年草です。ニラに比べ株元の茎は太く、葉についても幅が広く、厚く、全体に大きいです。
ニラと混同しないように注意が必要となります。
平成20年6月、茨城県内の飲食店で、料理に添えたアジサイの葉を食べた利用客8名が、吐き気、おう吐、めまい等の食中毒症状を呈する事件が発生しました。
また、大阪市においても、同様に料理に添えられたアジサイの葉を食べ、おう吐などの食中毒症状を呈する事件が発生しています。
アジサイは、梅雨の時期に特徴的な花を咲かせる園芸植物です。
現時点では原因となった毒成分の知見が十分ではなく、原因物質は特定されておりませんが、植物性自然毒による食中毒として取り扱われていますので、アジサイの葉による食中毒には注意をしてください。
平成20年5月、県内住民が新潟県でオオバギボウシ(ウルイ)と間違えてバイケイソウを採取し、調理して食べたところ、おう吐等の食中毒症状を呈する事件が発生しました。また、同様の食中毒事件は、昨年も同じ時期に発生しています。
バイケイソウは、高さ1メートルにもなる多年草で、初夏に緑白色の臭気のある花を咲かせます。やや小型の仲間にコバイケイソウがありますが、同じく有毒植物です。
【厚生労働省ホームページ】
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