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掲載日:2021年4月5日

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先導的ヒートアイランド対策住宅街モデル事業

事業の目的

ヒートアイランド現象は、人工被覆面の増加、都市への建築物の集積、人工排熱の増加などが主な原因であり、都市化した地域に共通した大きな問題となっています。

その対策の一環として、埼玉県では平成28年度から30年度まで、総合的にヒートアイランド対策を施した先導的な住宅街モデルを、民間事業者とともに創出しました。

整備する住宅街は、ヒートアイランド対策を施した先導的なモデルとして、効果を検証するとともに、広く周知していきます。

  

整備した住宅街モデルの姿

以下の条件を踏まえた事業者からの提案により、住宅街モデルを整備しました。

  1. 住宅街モデルは、埼玉県内に整備する。
  2. 住宅街区には、統一感のある緑化整備を行うものとする。
  3. 住宅街区に整備する道路には、環境性能舗装を施すなど、暑熱環境の緩和に努めることとする。
  4. 整備する住宅は、全て一次エネルギー消費量等級4以上の性能を有する住宅(注1)とする。
  5. 整備する住宅には、クーリングアイテム(注2)を2種類以上設置することとする。

 

(注1)「一次エネルギー消費量等級4以上の性能を有する住宅」とは、住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく日本住宅性能表示基準で定める一次エネルギー消費量等級4以上の性能を有する住宅をいいます。

(注2)「クーリングアイテム」とは、ヒートアイランド対策に資する設備をいいます。

整備住宅街の概要   

整備年度

住宅街名称

所在地

整備事業者

総戸数

H28

風と緑のまち白岡

白岡市

株式会社中央住宅

21

H29

オナーズヒル戸田 緑テラス

戸田市

ミサワホーム株式会社

18

H30

コモンライフ西大宮Ⅱ

さいたま市

積水ハウス株式会社

12

  

効果検証について

効果検証の目的

 総合的なヒートアイランド対策を施した先導的な住宅街モデルの効果検証を行い、対策の有用性を周知し、普及を促進します。

効果検証の方法

  • 環境科学国際センターや各整備事業者と協力し、平成28年度から平成30年度までに整備した各住宅街モデルにおいて、それぞれ3年度気温や暑さ指数(WBGT)などの観測を実施
  • 防災ヘリを活用して、上空からサーモグラフィーにより住宅街の熱環境を計測
  • 居住者に対するアンケート調査を実施し、涼しさや快適性など、数値で現れない感性に訴える部分を把握    

 効果検証の結果

1.風と緑のまち 白岡

  • 保水性舗装へ散水したところ、30分以上経過しても地表面温度が散水前より約5~10℃低減していることを確認しました。これは保水された水分が気化熱により、路面温度の上昇を抑制しているためです。
  • 住宅内の芝生と路面上で、高度別(0.5m、1.1m)に暑さ指数(WBGT)を観測したところ、芝生の暑さ指数の低減効果が確認でき、特に平成29年の観測では高い位置(1.1m)での暑さ指数が3℃低い値でした。
  • 住民へのアンケートでは一般住宅に比べ、庭や街路への散水を行う割合が高くなっていました。これは保水性舗装の整備に加え、緑化率が高いこと等が要因と考えられます。 

2.オナーズヒル戸田 緑テラス

  • クールテラスから冷涼な空気を取り入れ、トップライト(天窓)から暖まった空気を排熱した棟では,室温が外気温よりも1.3℃低く保たれていることを確認しました。
  • 高反射性舗装の表面温度が、一般的なアスファルト舗装と比較して約12℃低くなっていることを確認しました。これは高反射性舗装が熱を吸収しにくく、蓄熱しにくいためです。
  • 住民の方へのアンケート調査では、良好な風環境が形成されていることが伺えました。これは造成前の風環境調査と風が流れやすい建物設計等が要因と考えられます。

 

  3.コモンライフ西大宮Ⅱ 

  • 令和元年及び令和2年のいずれの調査においても、外構全体の表面温度が、近接の住宅街と比較して約10℃低下していることを確認しました。これは植栽やクーリングアイテム等が影響しているためだと考えられます。
  • 令和元年に住宅街の通風状況を観測したところ、風上及び風下で風速の低下は見られず、風下では逆に増加していました。これは住宅の間に速い風が生じたためであり、配棟によって通風が妨げられていないと考えられます。

 

お問い合わせ

環境部 温暖化対策課 実行計画担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎2階

ファックス:048-830-4777