トップページ > 県政情報・統計 > 広報 > 広報紙・テレビ・ラジオ・ソーシャルメディア > 広報紙「彩の国だより」 > 「彩の国だより」令和7年10月号 > 知事コラム メタバース(仮想空間)の新たな居場所「バーチャルユースセンター」!
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掲載日:2025年10月1日
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「居場所がなくて孤独を感じる」、あるいは「孤立している」との声が頻繁に聞かれるようになりました。
こども・若者が生きていく上で、安全で安心して過ごせる居場所があることは不可欠とされますが、地域のつながりの希薄化や少子化の進行などにより、自分の居場所を持つことが難しくなってきています。
本県においても、市町村による居場所づくりを支援していますが、さまざまな事情により居場所に直接足を運ぶことができない方もいらっしゃいます。また、市町村の垣根を越え、こども・若者たちが慣れ親しんだインターネット経由で入る方がハードルが低い場合もあるかと思います。
そこで県は、インターネット上に作ったメタバース「バーチャル埼玉」に、居場所がなくて孤独を感じる、あるいは孤立しているこども・若者たちが安心して気軽に利用できる居場所「埼玉県バーチャルユースセンター」を設置しました。このメタバースは、リアルの居場所にはない特長があります。
まず一つ目は、「匿名性」です。アバターが自分の分身となるため、人前で話すことが苦手な人や、面と向かっては話しにくい悩みを相談したい人でも自分のことをすべてさらすことなく利用できます。
二つ目は、「利便性」です。インターネットにつながるスマートフォンやパソコンなどがあればどこからでも、まるで同じ場所にいるかのように交流できます。さまざまな事情により外出できない場合でも、自宅から気軽に利用できます。
三つ目は、「多様性」です。年齢や性別、外見などにとらわれず、自分の好きなアバターを選んで自分を表現できます。このメタバースでの居場所づくりは、県としても新しい試みであり、昨年10月から検証を行い、今年10月から本格的な運用を開始しました。
埼玉県バーチャルユースセンターは、目的がなくても気軽に立ち寄ることのできる自由な居場所です。たわいもない話をしてもよいですし、ただ様子を見に来るだけでも大歓迎です。開室時間中は、スタッフが空間内の安全性や長時間利用等について注意を払うとともに、こども・若者のやってみたいことに寄り添い、伴走します。
今後も埼玉県バーチャルユースセンターがあらゆるこども・若者にとって、安心して気軽に利用できる居場所となるよう取り組んでまいります。
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