学生・生徒と連携した不当表示広告調査

調査の概要 

1 目的

 埼玉県内において、不当景品類及び不当表示防止法（昭和37年法律第134号。以下「景品表示法」という。）に違反する表示・広告等に対する監視を強化するため、大学、高校と連携して精度の高い効果的な調査を実施し、違反事業者に対する是正指導を行う。

 また、調査を通じて次代を担う大学生、高校生が不当表示等に関する正しい知識を得ることにより、消費者被害の未然防止を図る。

2 調査内容

 雑誌、インターネット及び新聞折込チラシ等の媒体における商品・サービス広告のうち不当と思われる表示について、学生・生徒の視点から広く情報を収集し、違反広告の実態を明らかにする。

3 調査協力高校・大学（50音順）

 今年度の調査は、県内高等学校6校及び県内2大学の協力を得て実施した。 

（1）高等学校（6校）

 さいたま市立浦和高等学校

 県立大宮南高等学校

 県立春日部工業高等学校

 県立川越西高等学校

 県立所沢北高等学校

 県立ふじみ野高等学校

 （2）県内大学（2大学）

 城西大学

 防衛医科大学校 

4 調査対象

 特定の商品類は指定しない（城西大学は、食品表示に限定。）。

5 調査媒体

（1）雑誌（週刊誌、ファッション誌、情報紙等）の掲載広告

（2）新聞紙上の掲載広告

（3）新聞折り込みチラシ（調査学生・生徒の自宅のチラシ）

（4）フリーペーパーやミニコミ誌の掲載広告

（5）インターネットの広告（メールマガジン等の広告を含む）

（6）スマートフォンの広告（メールマガジン、情報発信アプリ等の広告を含む）

（7）店頭の広告

 6 調査実施期間

 平成30年5月から平成31年1月

 7 実施

 説明会や調査等については次のとおり実施した。

 （1）高校  

実施日	項目	内容
4月27日 市立浦和高校 5月11日 所沢北高校 5月11日 大宮南高校 5月28日 川越西高校 5月29日 春日部工業高校 8月31日 ふじみ野高校	調査趣旨説明・事前打ち合わせ	学校への調査の趣旨説明 （場所）各高校等 学校長への調査協力依頼
7月10日 春日部工業高校 9月6日、7日、10日 所沢北高校 11月22日 大宮南高校 11月16日、19日、21日 ふじみ野高校	生徒向けガイダンス ※所沢北高校、 ふじみ野高校、 大宮南高校は授業 で実施。 春日部工業高校は 部活動で実施。 川越西高校、市立 浦和高校は、先生 によるガイダンス で実施。	不当表示とは何か、調査方法等を説明、意見交換 （場所）各高校
7月～1月	調査実施	不当表示と思われる広告の調査・収集を実施 調査書作成
10月～1月	調査書提出 学校報告書提出

 

 

  （2）大学  

 

実施日	項目	内容
4月6日 防衛医科大学校 6月19日 城西大学	調査趣旨説明・事前打合せ	今年度の調査方法についての説明 講義やガイダンスの内容について 打ち合わせ
6月1日 防衛医科大学校 6月28日 城西大学	学生ガイダンス	景品表示法の趣旨、不当表示とは何か、調査方法等を説明 その他疑問点等を意見交換 （場所）大学キャンパス
6月～7月	調査実施	不当表示と思われる広告の調査・収集を実施 調査書作成
6月～8月	調査書提出

 

 調査結果

1 調査参加人数と報告件数等

 高校生1,236名（6校）、大学生200名（2大学）の計1,436名から1,441件の調査報告書の提出を受けた。

（1）高校 

 

（2）大学 

 

（3）合計 

 

2 広告媒体別件数等

 報告があった1,441件を掲載された媒体別に集計したところ、インターネット広告が595件と最も多く4割以上を占めた。次いでスマートフォンの広告が514件、新聞広告が128件、新聞の折込チラシが120件の順となっている。

 

 

 3 商品・サービス別件数等

報告があった1,441件を商品・サービス別に集計したところ、ダイエット関係が662件と最も多く4割以上を占めた。次いで美容関係210件、健康関係132件の順となっている。

             ※ダイエット、美容、健康関係の食品を除く