インタビュー・コラム

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掲載日:2022年11月25日

須藤 友佳(すどう ゆか)さん

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プロフィール

3歳の子を持つ20歳代の母。
2015年 大学を卒業後、就職。前橋支店赴任。
2018年 本店審査室へ転勤。その後、結婚・出産。
2019年 約2年間の育児休業を取得。
2021年 本店審査室に職場復帰。
2021年10月~ さいたま支店へ転勤。
会社の多様な制度を利用して、仕事と育児の両立を図っている。
金融機関の融資担当者としてお客様への定期訪問や融資業務を行っている。

株式会社日本政策金融公庫:https://www.jfc.go.jp/

須藤様フラフ

自分自身に合った両立支援制度を活用

当初は1年間の予定で、育児休業を取得しましたが、復帰の予定時期に保育園に入ることができず、育児休業を延長しました。結果的に子供と一緒に過ごせる時間を長く確保することができ、職場の皆様のご理解、ご協力に感謝しています。

復帰後は、「勤務時間の短縮」制度を利用しています。「勤務時間の短縮」は、子供が小学3年生になるまでの期間、勤務時間を最大2時間(朝・夕組み合わせ任意)短縮することができる制度です。私の場合は8時35分から15時10分までを勤務時間としています。保育園の送迎は、夫と私で分担しています。朝は通勤途中に二人で子供を送り、お迎えは基本的に私が担当しています。夫が在宅勤務の日はお迎えをお願いして、私が残業する日もあります。

フレックスタイム制を選択することもできるのですが、毎日の時間が決まっている勤務の方が心にゆとりがあって、自分には合っていると思い、「勤務時間の短縮」にしました。

総合職なので、全国転勤の可能性がありますが、今は「転勤特例制度」という転居を伴う転勤を免除する制度を利用しています。また、夫も同じ会社なので、一緒にこの制度を利用しています。

社内制度を活用することで子育てと仕事を両立することができているため、非常に恵まれた環境であると感じています。

職場復帰も楽しみに

職場復帰する時は、多少の不安はありましたが、楽しみな気持ちが大きかったです。子供が1歳前後の頃は、子供を預けることへの罪悪感や復帰への不安を強く感じていましたが、1歳半を過ぎた頃から、社会から閉ざされている育児環境を辛く感じることが増え、徐々に復帰したいという気持ちが強くなっていました。精神的な転換期のちょうど良いタイミングで職場復帰することができたと感じています。

当初は不安もありましたが、子供自身も保育園で社会に揉まれて成長しているので、今では「保育園に通わせること」を肯定的に捉えられるようになりました。育児の悩みを先生に相談できる環境も有り難く感じています。

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職場復帰後の苦労も工夫して

職場復帰して半年間は、子供の体調不良により頻繁にお休みを頂いていました。月の3分の1は風邪を引いている状態で、やむを得ず仕事を休んで対応していました。休暇取得しやすい環境ではあったのですが、上司や周りの方にご迷惑をおかけしていることに関して心苦しさを感じていました。

 

そんな折に、上司から「お客様に迷惑をかけなければ問題ない」と優しい言葉をかけて頂きました。「申し訳ないという気持ちを抱いていても仕事が進むわけではない」ということが腹落ちしてからは、割り切って仕事を休むことができるようになりました。

一方で、「納期に支障がでない働き方」を意識するようになりました。そのためには、急に休んでもお客様に迷惑がかからないように「仕事の見える化」を実践しています。具体的には、スケジュール機能にTODOリストを記載して作業状況を見える化、上司への小まめな報・連・相やスケジュールの共有等、当たり前のことですが、気を付けて取り組んでいます。

在宅勤務も仕事と家庭の両立を後押し

コロナ禍であったこともあり、職場復帰すると在宅勤務が普及していました。私自身は週1~2回在宅勤務をしています。

在宅勤務の日は、通勤にかかる時間を、洗濯物を外に干したり、夜ご飯の支度を行ったりする時間にあてることができ、生活に少し余裕ができます。在宅勤務のおかげで仕事と家事の両立ができていると感じています。

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ムリなくスキルアップ

最近のスキルアップとしては、昨年度、宅建に合格しました。
私は、頑張り屋さんではないので(笑)、ムリなく頑張れるスキルアップに取り組んでいます。携帯アプリを活用して、通勤時間や寝る前などの隙間時間にゲーム感覚で問題を解く勉強方法が自分には合っていると感じています。
ムリなく自分のできる範囲でスキルアップをしていくように心掛けています。

「不安の先取りはしない」~悩まず前向きに~

「不安の先取りはしない」という先輩職員の言葉が強く印象に残っています。

全国に転勤する可能性がある中では、なかなか人生設計が立てにくいと思います。特に夫婦どちらかが単身赴任となってしまうのは寂しいなぁと思うので、家族帯同での異動を希望しています。ただ、転勤に対しては前向きで、その地域のことを知る貴重な機会と捉えています。また、住んでいるからこそ訪れられる場所を観光するのも、転勤がある私たちにとって楽しみの1つだと考えています。

先のことで悩まずに今を楽しむようにしています。

以前、職場の研修で「悩む」と「考える」の違いについて学ぶ機会がありました。「悩む」とは思考が停止している状態だそうです。頭を切り替えて、「考える」時間を増やすことで課題解決までの時間を短くすることができます。これは仕事にもプライベートにも通ずるものがあると思います。

また、悩み事を当事者以外の人に話しても根本的な解決はしないだろうという考え方なので、仕事でもプライベートでも当事者に対して報・連・相を行うことで、課題解決に取り組むように心掛けています。

選択肢を狭めないで!

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自分自身で選択肢を狭める必要はないと思います。まずは、できるところまでやってみる、できなかった時に違う方法を見つける。

案外やってみると上手くいくことがあるかもしれません。偉そうに話していますが、これは担当させて頂いている企業の女性社長の受け売りです。

私自身、融資担当者としても母親としてもまだまだ未熟ですが、前向きにできるところまで頑張っていこうと思っています!

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